『日曜の夜くらいは』
まずはnote開いてくださってありがとうございます。
前のシーズン「日曜の夜くらいは」と言うドラマにハマってました。
本当魅力的なドラマで世の中の人がみんなこれ見て幸せになればいいのにって思ってました笑
ざっくり内容を説明すると生きるのに不器用な3人の女性が、手を取り合って一生懸命、なんとか逞しく生きていくと言うお話で、「ゆっくりでいいから、小さな幸せを噛み締めて過ごそうよ!」っていうようなメッセージが込められていて、
短い文にすると、薄っぺらいメッセージに聞こえるかもしれませんが、本当そんなことはなく、とにかく僕にはめちゃくちゃ心に響くドラマでした。
作中様々な胸に刺さるセリフが出てくるのですが、中でも僕の心に1番刺さった言葉は
「幸せになることが、1番の復讐だよね」です。
多くのドラマ・映画などでは勧善懲悪というか、悪い奴を倒すというのが王道でよく描かれていて(半沢直樹とか梨泰院クラスとか)、逆に「復讐なんてしないでもっと他に目を向けて幸せになろうよ」というようなドラマ・映画もよく見かけると思います。
僕はこの後者の「復讐なんてしないで、他に目を向けて幸せになろうよ」というのがどうにも釈然としなくて、
「アイツ腹立つ」とか「このことは絶対忘れない」とか、そんなことは自分のためにならないことは分かってます。
けど分かった上で忘れられないからツラいと思うんです。本当は忘れたいけどどうしても忘れられないのに、そこに他人が「そんなことは忘れて他のことに目を向けよう」と言ってきたって、「うるせえ、正論いうなよ」となってしまうと僕は思います。
ところが、「日曜の夜くらいは」は違うんです。
「忘れられない過去だってあるし、無理に忘れようとしなくていい」と言ってくれるんです。
確かに嫌な人・嫌な思い出は忘れられない、辛い過去は消えるわけではない、けどそいつらに向かって・その思い出に向かって、胸を張って言ってやろうじゃないかと
「俺は今あんだけのことあったのに幸せに生きてます」
「確実にお前よりも幸せに生きてるからな!」
と
復讐に囚われず幸せになる、ただ嫌なことを忘れるわけではなく、自分が幸せになることが復讐だと思うことで、復讐も成功させる。
そして、復讐が成功してると思えることで、ただ幸せになるよりもさらに幸せになれる。
「幸せになることが復讐」
いい言葉!
僕の胸には、もうズバリと刺さってしまいました。
ただ、、、、
ちょっと待てよ、と
このセリフは辛い過去を持ち、その過去と戦い続けてきた、メインの女性3人のうちの1人に向けて、投げかけられた言葉です。
そうなった時
その人物と自分を比べた時
「俺この言葉が刺さるほど何かに囚われるような過去なくないか?笑」と思ってしまったんです。
いや別に復讐に囚われる必要なんかないし、この言葉をどう受け止めるかは人それぞれだとは思うんです。
ただ、この言葉が刺さったんですと胸を張って言えるほど、僕は何かに囚われてないというか
そこから脱却するための努力をしてないんじゃないか?と思うんです。
コブクロさんの『君という名の翼』という曲に
「勝ち負けだけじゃない何かを教えてくれたレースがある」
という歌詞があります。
これは、勝つために懸命に努力し、勝ちも負けも経験してきたコブクロさんが歌うから響くんだと思うんです。
僕は努力し、大した勝負もしてないのに「勝ち負けだけじゃない」とか綺麗事抜かすやつにはなりたくないですし
大して懸命に過ごしてきたわけでもなく、嫌な想いもしてないのに、「幸せになることが復讐」とか言うやつにもなりたくないです。
つまり
言葉に説得力を持てるほどの努力も実績も足りてないんです!
、、、情けない笑
すごい方々が導き出した答えを、すぐに自分にも当てはめてしまう癖があるのですが、その言葉に向き合えるように、しっかり自分の足で歩いて、いや走って、自分で答えを探す努力をしたいと思います。
でも、いい言葉!笑
ここまで読んでいただきありがとうございました。
来週は、学生時代1番影響を受けた、朝井リョウ『何者』について書きたいと思います。
来週も読んでいただけたら、平澤は喜びます。
あと、感想など送ってくれたら嬉しいです。
それでは、また。
暖々日和
平澤ケン
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