会社におけるコーポレート組織に関して
自身の現在の役割
現在のポジションはCFO/CAOということで、ざっくり言うと製造業の中で営業と製造以外の部分を見ている。
メーカー業を初めてして分かったが、メーカーでは「営業」と「製造」が主役であり、言ってしまえば今の自分の役割は「脇役や裏方の総纏め」となる。ただ面白いのはこの両主役の関係はいつも円滑な訳ではなく、常に自分たちがどこかで俺こそは本当の主役だと思っており、常にどこか緊張感がある。ものが売れないときには、製造はもっと作りたいと思っていて、営業はいいものが出来てないと言いたくなる。これは自然で決して悪いことではないと思うがここで重要なのが、両者の橋渡しを上手くする機能となる。そしてその機能は両者に対して一定の機能を持っている「脇役や裏方の総纏め」の立場でできる部分がとても多いとこの1年弱を通じて感じている。
脇役や裏方の総纏め
橋渡しと書いたが、その中には両者のコミュニケーションということだけでなく、作ったものが如何にスムースに顧客に流れる仕組みを作っていくか、また反対に顧客の必要なものを如何に作れるような仕組み作っていくかという点が含まれる。ここは現在進行中で強化している部分であるが、この部分がメーカーでは極めて重要と強く思っている。製造が作ったものを如何に届けるかといったサプライチェーンマネジメントに留まらず、開発の管理の仕組み作り等があるが、重要なことは「脇役や裏方の総纏め」が両主役をつなぐ機能を分析、企画立案しそれを責任者を決めて落とし込むことで、決して自分たちでやる必要はないということである。即ち、会社に必要な機能を客観的に見ながら強化していくことになる。
当然として「営業」と「製造」が売る、作るの高い能力があるのが前提であり、一方で両方が強くても組織として上手く回るわけではない。
コーポレート部署が果たす役割
そういった意味では、今自身が担えているポジションというのはCFO/CAOであるが、まさに会社全体を俯瞰できる立場であり非常に面白い。
またたまにコーポレートはあくまでも裏方で(作ることも売ることもできないので)企業価値の向上からは遠い立場といったことを聞くことがあるが、全く逆で企業価値向上の中心にいる立場だと今の経験を通じて強く思うようになった。
また現在は500人規模の会社の話をしているが、出資元にいた際のことを考えても、コーポレートはポートフォリオ管理や、よりマクロな立場での視点を持つことができ、企業価値向上への中心になりうると改めて感じている。但しまだそういったカルチャーが無いのは日本企業全体を通した事実(課題)に感じる。
今後、もう少し具体的このあたりのことも書いていきたいと思いますが、今回の投稿に少しでも興味を持って頂いた方がいれば「スキ」を頂けると嬉しいです。
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