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久しぶりのサバイバルなレッスン

先日、新しい生徒さんからレッスンの予約が入りました。普段は、予約時に連絡フォームやメッセージを送ってくれる方が多いのですが、約30%の生徒さんはメッセージなしで予約します。そういった場合、私は英語でメッセージを送るようにしています。「たのしみにしています」や「ありがとうございます」など、少しだけ日本語も添えます。

英語でメッセージを送る理由は以下の通りです。

  1. 相手の日本語レベルが分からないから。

  2. 日本語が読めても、書くことが苦手な場合があるから。

  3. 講師である私が英語でやりとりできることを示し、安心感を与えたいから。

これが功を奏し、日本語中級レベルの生徒さんの場合、だいたい日本語で返信をくれるので、そこからは日本語中心のやりとりになります。こうして、自然に相手のレベルも知ることができます。

さて、先日予約してくれた新しい生徒さんですが、メッセージもプロフィール情報も一切なく、性別さえも不明。英語でメッセージを送っても1週間経っても反応がありませんでした。この状況に、「あ、これ、あのパターンかも…」と経験上の予感がしました。

レッスン当日。相手からコールがかかり、画面に現れたのは小学生くらいの女の子。やっぱり!今回は準備もなく、ノープランでスタートしました。

その女の子(Dちゃん)は、開始早々「禰󠄀豆子が大好き!」と嬉しそうに教えてくれました。英語で、自分が鬼滅の刃を母語で読んでいること、叔父さんが日本出張の際に学習ノートや文房具を買ってくれたこと、そしてそこに何と書いてあるのか知りたかったことなどを次々に話してくれました。

事前に聞いておきたかった!と思いつつ、私も「私も鬼滅の漫画を持ってるよ!」と返すと、Dちゃんはさらに喜んでくれました。

レッスンで最初に教えた日本語の語彙はもちろん「鬼滅の刃」。Dちゃんも一生懸命にノートを取りながら「Kimetsu no Yaiba」と練習してくれました。

さらに、「ねずこが好きです」を教え、Dちゃんもリピートしながら文型をマスター。「たんじろうが好きです」も自分で言えるようになりました。その後、「おはよう」「こんにちは」を教え、「私はDです」も練習。

途中で「日本語ってむずかしいんでしょう?」と聞かれたので、「文字がたくさんあって大変だけど、Dちゃんの国の言語と文法の語順は同じだよ」と説明しました。すると、「どうやって日本語の文字を書くの?」と興味を示してくれたので、書きやすいひらがなから一緒に練習しました。

Dちゃんは画面越しにノートを見せてくれたり、自分の名前を日本語でどう書くか聞いてきたりと、終始「知りたい!」の気持ちがあふれていました。最後には1から10まで一緒に数えて、あっという間の60分間が終了。

振り返れば、子どもの生徒さんだと判明するのはこれで5回目。ただ、いきなり60分は初めてで、しかも1年ぶり。準備が十分ではなかった分、Dちゃんの「知りたい」に寄り添いながら進めたことで、自分自身も楽しんでレッスンをすることができました。

Dちゃんは次回のレッスンも予約してくれましたが、どれくらい継続するかはまだ分かりません。それでも、彼女の純粋な興味に応えられるよう、これからも工夫していきたいと思います。



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hiro| KOTOBASHIYA
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