レゲエとヒップホップの違いは?
レゲエ(REGGAE)とヒップホップ(HIPHOP)って、兄弟のような関係と呼ばれることが多いですよね。
どちらの音楽ジャンルも、リズム・ビートに重点をおいた楽曲や、メッセージ性の強いリリック(歌詞)、韻を踏むなど、共通点が多い。
とはいえ、両者は文化的背景が異なり別の音楽ジャンルであるため、同一のものではありません。
レゲエとヒップホップの違い
国の違い
レゲエ:1960年代にジャマイカで生まれた文化。
ヒップホップ:1970年代にアメリカのニューヨークで生まれた文化。
言語の違い
レゲエ:パトワ語と呼ばれるジャマイカの方言が使われる。パトワ語は英語が強烈に訛ったような言語ですが、スペインやアフリカなど様々な国の言語から影響を受けていると言われています。
ヒップホップ:基本的に英語が中心だが、ヒップホップ独自のスラングやストリート用語が使われることが多い。
音楽の違い
レゲエ:一般的に4/4拍子の独特なリズムや、強いベースラインが特徴的。ワンドロップと呼ばれるドラムの変化により独特なグルーヴ感を生み出す。
ヒップホップ:ビートを基調とした楽曲が特徴的。ラップと呼ばれる独特の歌唱法により、韻やリズムを強調しながらメッセージを聴衆に伝える。
ファッションの違い
レゲエ:明るく派手なシャツやバンダナ、ドレッドヘアー、網シャツなどが特徴的。赤・黄・緑の組み合わせであるラスタカラーが使用される事が多く、ラスタファリアンの影響が感じられる。
ただし日本ではこのようなファッションは珍しく、ファッションは人によって様々。ストリート系のファッションが多い傾向にある。
ヒップホップ:大きめのパーカーやシャツ、ジーンズなど、ルーズフィットのストリートスタイルが多く、いわゆるB-Boyファッションが主流。
また、ゴールドのチェーンやリング、豪華な腕時計、ジュエリー、ハイブランドなどを身に着け、富をフレックスすることが多い。
普及範囲の違い
レゲエ:ジャマイカで誕生し、カリブ海地域を中心に広まる。
社会的な不平等や貧困、人種差別などの社会問題を主に扱い、その強いメッセージ性が世界中の人々に受け入れられてきました。
現在では欧州やアフリカ、南米、アジアなど世界中で親しまれています。
ヒップホップ:アメリカのニューヨークで誕生し、アフリカ系アメリカ人を中心に発展してきました。そしてダンスやラップ、グラフィティの人気も高まり、現在では世界中の若者を中心に普及しています。
まとめ
最近では日本でも、レゲエDeeJayとヒップホップのラッパーがコラボして音楽を作ったり、ライブでの共演も多くなってきています。
両者は兄弟でありながらライバルのような関係でもあるので、互いにコラボしたり切磋琢磨することで、相乗効果によって両者の人気がさらに高まっていくことを願います。
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