海外勤務で必要な考え方(赴任1年目)
私は日系企業の現地法人があるシンガポールで駐在してます。今は赴任1年目。社内外から海外で働くってどんな感じ?どんなスキルが必要?と聞かれます。現地赴任した人だからこそアドバイスができることがあると思います。といっても赴任1年目ですのでご了承下さいませ。
家族第一
今の世の中、家族を蔑ろにし仕事、仕事、そして仕事、は少なくなっていると思います。赴任中は海外生活に慣れていない妻、子供を第一に考え、まずは生活を落ち着かせる事が大事だと思います。
海外赴任歴が長い先輩は、「仕事は良いからまず家族のことを第1に考えな」と着任時にアドバイスをくれました。躊躇せず家族の生活を整えることが大事。躊躇せず会社や同僚のサポートを依頼できるスキルが重要だと思います。軸足がしっかりしていないと仕事にフルスイングできません。
話は少しずれますが、子供が体調悪くなったり怪我した時のクリニックを事前に調べておく事をオススメします。我が家も保育園から体調不良の呼び出しが17時頃あり、下調べしたクリニックにすぐに連絡し閉院直前に滑り込むことができました。あと救急車の番号も。SGでは995が救急車&消防の番号です。パニックになるとこの番号が出てくる自信がありません。子供の学校選び&慣れるまでのフォロー。ここでは詳細は記載しませんが重要と思います。
心をととのえる
我が家はこのSG赴任が初海外駐在でしたので子供と妻は渡星してから4ケ月程経った時、慣れない環境でのストレスでイライラがピークになり爆発しました🌋。無理もありません。これは余程メンタルが強い方でないと遅かれ早かれ誰もが通る道だと思います。
シンガポールの日系クリニックには日本人医師が常勤の心療内科がいくつかありますので恐らくメンタル不調となる方が少なくないのだと思います。妻も心療内科へ通いましたし、仲良しママ友も以前通っていたとのことです。渡星時は観光気分もありテンションが高いですが、コロナ禍での制限、言語の壁、文化の違いなど徐々にボディブローが効いてきます。父、夫として、このような変化をなるべく早めに捉え一緒にどうすれば良いか考える事が大切だと思います。まだまだ受け止めきれておりません😅
ポイントは、十分な睡眠が取れているか、生活リズム(起床時間など)が乱れていないか、発言がネガティブになってないか、子供は夜魘されてないか。妻の場合は気軽に世間話ができる友人を早めに築くのも大切だと思います。Social gatheringが2名や4名とSGは規制が厳しく変更も頻繁に起こる為、気軽な友人付き合いが難しく、コロナ下で渡星すると一歩踏み込んだ人間関係構築が難しいような気がします。
解決策としては、気分転換の機会をそれとなく作るようにする、夫婦や子供も交えてお互いの感情を丁寧にヒヤリングしたり、何をしたいか話合い、改善していくことが大事だと思います。あとは合理的手抜きでしょうか。うちにはメイドはいませんが2週に1回部屋のクリニーニングに来てもらったり、外食やテイクアウトを活用して家事の手間を省いてます。
もちろん私自身が不安定になると家族も不安定になる可能性があるため、自分のケアも意識してます。私はスポーツをしたりお酒を飲んだりして気分転換を図ってます🍾
円滑な現地社員とのコミュニケーション
私もそうですが、日系企業で海外赴任している方は本社(日本)と現地をつなぐリエゾン的な役割を持っている方も多いかと思います。その際に必要とされるのが現地社員との円滑なコミュニケーションです。
初めの数ヶ月は歓迎ムードですがそれ以降はビジネスライクで、言い方は悪いですが能力の品定めがあります。英語、現地ビジネスの理解度、質問・コメント力、そして重要なことは現地に何をGiveできるのか?など評価されていると思います。
SGではグローバル企業(欧米企業)での勤務経験がある方も多く、日本企業特有の働き方(例:決裁プロセス)に慣れない方や不平を言う方も少なくありません。そのため、丁寧な説明や相手の話を聞くこと、相手をリスペクトすることが非常に大切だと思います。
業務上重要なことは何度もしつこく伝える、理解してもらえているか確認する、この辺りのコミュニケーションが最低限とれる関係でいる必要があります。そのためには日々のコミュニケーション(挨拶、笑顔、Small talkなど)が大切だと実感しております。
もちろん英語も非常に大事で、英語はどれくらいのレベルが必要なの?とよく聞かれますが、ネイティブ並にできた方が仕事がやり易いと思います。私みたいに30歳過ぎてから英語を勉強した人間だと、英語会議の事前準備や資料作成、現地の方とのコミュニケーションにプラスαの労力を要します。
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