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海外取引からカフェの接客英語まで。ネイティブキャンプを使い倒した現役翻訳者のオンライン英会話体験記
SNSではコーヒー翻訳者を名乗っているわたし。来月はオーストラリアでの国際コーヒーイベントに参加するのでその準備も兼ねて、今年はほぼ毎日、オンライン英会話のレッスン(25分)を受けています。これまでのnoteでは宣伝みたいになるのが嫌でどこのオンライン英会話か書かなかったのですが、タイトルにもあるようにズバリ「ネイティブキャンプ」です。
この記事では4年前からのわたしのネイティブキャンプ体験と感じた効果を赤裸々に書いてみます。オンライン英会話やってみようかな?ネイティブキャンプはどんな特徴があるのかな?どうすれば有効活用できるのかな?と思っている方の参考となれば幸いです。
オンライン英会話を始めたのはコロナ禍の閉塞感から抜け出したかったから
わたしがオンライン英会話を始めたのは約4年前の2021年5月です。当時は特に英語をなんとかしたかったわけではなく、カフェにもろくに行けないコロナ禍の閉塞感から抜け出したかったからです。もしかしたら、自宅にいながら世界旅行気分を味わえるかも、と期待しました。
当時はオンライン英会話自体初めてだったので、いくつかサービスを比較しました。まずは無料でしばらくネイティブキャンプ、その後DMM英会話を試しました。どちらも自宅にいながらさまざまな国の人と話せるのが新鮮で、コロナ禍の閉塞感は見事に吹っ飛び、期待通り、世界旅行気分が味わえました。
こうして英語学習とは別のモチベーションから始まったオンライン英会話ですが、オンライン英会話の先生たちのおかげで、現在、アメリカや中国の翻訳会社、オーストラリアのHRテック企業やゲーム開発会社さんとの円滑な海外取引が実現できています。また、noteでシリーズ化して書いているカフェの接客英会話は、オンライン英会話の先生たちへの聞き取り調査を元にしたもの。さらにはなぜか、オンライン英会話の先生に頼まれて有料の日本語レッスンを提供する機会にまで恵まれました。とまあ、我ながらオンライン英会話をフル活用しているなあと思います。当時に比べ、収入が約5倍になったのは、オンライン英会話の先生たちのおかげもあると思います。
ネイティブキャンプを選んだ理由
わたしはフリーランス翻訳者なので仕事量には波があり、労働時間は日によって違います。なので、気が向いた時に好きなだけレッスンが受けられる、予約不要、回数無制限で受け放題、というネイティブキャンプの方式はぴったりでした。
4年前に比較したDMM英会話にも良い先生はいましたが、予約してその時間に受講するという方式は、わたしの場合は合っていませんでした。またたまたまかもしれませんが、ヘッドフォンやマイクなど音声環境を整えず、カフェでスマホでレッスンを提供して、さらにわたしの学習意欲が地に落ちるほどひどいことをレッスン後のメッセージに書く先生がいたり、予約レッスンを直前にキャンセルする先生がいたりと、当時のDMM英会話では短期間に嫌な出来事が続きました(もしかすると今は改善されているかもしれませんが)。
その点、社風のようなものでしょうか。ネイティブキャンプの先生でそうした嫌なことはありませんでした。むしろ話していて楽しく、学習を超えて、人間的に深いコミュニケーションができる先生たちに恵まれました。そこでトライアル後にサブスク登録したのはネイティブキャンプでした。
ネイティブキャンプのメリット
予約不要、回数無制限で受け放題
ネイティブキャンプは「今すぐ」レッスンという方式があって、要は思いついた時に、その時空いてる先生を相手にすぐにレッスンが始められます。そして回数は無制限ですから、例えば「この週末は英語三昧にする!」と決めて、土日で30レッスン受講する、なんてことも可能。英語でのアウトプットの量を圧倒的に増やすにはぴったりです。よく言われることですが、日本で普通に生活していては、英語を話す機会はほとんどありません。オンラインで擬似留学や擬似海外旅行環境が簡単につくれます。
世界中の国の人と英語で話せる
ネイティブキャンプの一番の魅力は世界中の国の人と話せることじゃないかと思います。ネイティブキャンプによると現在、130か国以上の国の講師の方がいるそう。現在、日本の外務省が国と認めているのは全世界で196か国ですからネイティブキャンプはそのおよそ66%をカバーしていると言えます。
同じ英語でももちろん国によって人によって発音が違います。文法がそこまで正しくなかったり、表現が限られていることも。渡航先や仕事の取引相手の国の先生と集中的に話してみて特徴をつかんだり、さまざまな国の先生と話して多様性を楽しむこともできます。
わたしは日常的に仕事で英文メールのやり取りをしていますが、実は相手の方はほとんどが英語ネイティブではありません。そういう世界語というか第二、第三外国語としての英語を体験できるのはありがたいです。
デイリーニュースが面白い
教材の中では「デイリーニュース」が読み物としてコンパクトで面白く、おすすめです。世界のニュースを簡単な文章にまとめ、重要な単語、理解度を確かめる質問、ディスカッション用の質問が用意されています。音声もアメリカ、イギリス、オーストラリアと3種類あるので、読まずにリスニングしたり、シャドウイングしたりなどの使い方もできます。
英文添削もお願いできる
わたしは教材を全く使わずに、自分でMediumやLinkedInに投稿するための英文を書いて、よく添削してもらっています。ただ、文章が得意で添削が好きな先生とそうでない先生がいるので見極めが肝心です。
文章を考えるのが好きな先生と一緒に、普段仕事でよくあるやりとりについて、メールのテンプレートを作成したこともあります。さらには、LinkedInの英文プロフィールや英文履歴書を複数の先生に見せて添削してもらいました。また、マーケティング分野が得意な先生には、英語のコピーやコンセプト文を練り上げるプロセスで協力してもらったことも。
もちろん今ではこれに近いことがAIでできますが、結局読者は人間です。そして、できるだけ自分の思いを伝えつつ良い印象を与えたいので、こうして人の意見を聞くのは重要。またAIの文章はどうしてもAIっぽさがあり、それが不利に働く可能性があるので、どこがAIっぽいのかを自分で判断できないうちは、やっぱりこうして英会話の先生などに添削してもらうのが大切だと思います。
こうしてネイティブキャンプの先生たちに助けていただいたおかげで、海外の取引先も増え、日々円滑に英語でコミュニケーションできています。
ネイティブキャンプのデメリット
予約には追加料金がかかる
しばらく何人かの先生のレッスンを受けていると気が合う先生とそうでない先生、それぞれの先生の得意不得意がわかってきます。できれば気が合う先生がいいし、例えば英文添削なら、文章が得意な先生にお願いしたいわけですが、確実に特定の先生のレッスンを受けるには予約が必要です。
ネイティブキャンプでは先生を予約する場合、基本のサブスク料金に加えて追加料金がかかります。特に英語ネイティブの先生や、日本人の先生は割高です。できればなるべく同じ先生がいいという人にとっては、ネイティブキャンプは割高になる可能性があります。
「今すぐ」レッスンだと毎回違う先生になる
「今すぐ」レッスンだとその時予約がなく、たまたまその時スケジュールが空いている先生になります。人気がある先生は予約が入ると考えると、そうではない、そこまで人気がない先生になる可能性が高いです。また、1レッスン受講していいなと思っても、続けてその先生にお願いすることはできません。
落ち着いて毎回同じ先生にしたい方にとっては、この「今すぐ」レッスン方式はストレスになるかもしれません。毎回先生を選ぶというプロセスも、人によっては疲れるかもしれません。わたしは良いと思った先生はどんどんお気に入り登録して、その中から先生を選ぶようにしてストレスを軽減しています。
相性が悪い先生に当たることも
「今すぐ」レッスン方式だと、簡単に言えば、先生に当たり外れがあります。先生も人ですから、相性が悪い人もいます。例えば、ポケモンGOの話をしたら、ポケモンの歌を歌い出した(笑)先生がいて、ドン引きしました。ポジティブに考えれば、いろんな人と話す、相手にやる気がなくても興味を持ってもらうという練習にはなりますが、これも人によってはオンライン英会話に求めるものではなく、ストレスになるかもしれません。
特定シーンの英語の聞き取り調査もできる -「カフェの接客英会話」
金沢で普通に生活していても肌で感じますが、日本を訪れる外国人観光客は増えています。きっとおもてなし英語で苦労しているカフェスタッフの方は多いのでは?と思って、Standart Japanというコーヒー雑誌のコミュニティでの質問に答える形でカフェの接客英会話シリーズの記事を書き、noteのマガジンにしました。
だいたいカフェでありそうなシチュエーションを考えて、そこで交わされてる会話を想像して、英会話テンプレートを作る。そういうコンセプトのマガジンです。使う英語はそんなに難しいものではないのですが、実際、外国人観光客の方が自分の国ではどんな会話を交わしているのか、どんなことを想定するのか、そこは実際に聞き取り調査をするのがベストかなと思い、わたしが作った会話のテンプレートをネイティブキャンプの複数の先生たちに見せて意見を聞き、記事を作成しました。
こういう聞き取り調査ができてしまうのも、受講回数無制限でレッスン内容も自由なネイティブキャンプならではかもしれません。カフェに限らず、英語が必要な場面で必要とされる表現をリサーチするというのも人によっては役立つ使い方かなと思います。
翻訳ビジネスでの活用法
既に書いたことの繰り返しになりますが、オンライン英会話は仕事にも活用できます。現在、わたしの翻訳ビジネスのお取引先は100%海外なので、例えば、ここぞというときの英文メールやLinkedIn英語投稿、英文履歴書の添削をお願いしています。今月は英語でHPを作ろうと思っているので、その内容のチェックもお願いすることになると思います。
ライターとしてMediumに英文記事を投稿していますが、こちらもオンライン英会話で先生に読んでもらって、添削や感想をお願いします。先生が楽しそうに読んでいた記事は、Mediumでのエンゲージメントも高かったので、やっぱり参考になるなと思いました。
あとまったく予想していなかったパターンとしては、オンライン英会話で「いつか日本語の先生もしてみたいんですよね。」とポロッと発言したところ、その先生が「じゃあわたしに教えて。お金払うから」と答えて日本語を教えることになったこと。その先生には結局、合計4回、Zoomで日本語のレッスンを提供しました。まさかオンライン英会話で仕事を獲得することになるとはびっくりです。オンライン英会話はわたしにとって、レッスン環境というより世界との接点なのかもしれません。
英語力と収入の変化
4年前にネイティブキャンプを始めたときと現在をネイティブキャンプのAIマンスリースピーキングテストの結果で比べると
日常英会話 70点でレベル7(英検準1級相当) → 81点でレベル9(英検1級相当)
ビジネス英会話 64点でレベル7(英検準1級相当) →84点でレベル9(英検1級相当)
となって英語力は向上しています。ただわたしは4年間毎日毎日ネイティブキャンプをやっていたわけではなく、時間があるときだけサブスク登録していたので、この変化がネイティブキャンプのレッスンによるものなのか、仕事でよく英語を使ってるからなのか、そこははっきりしません。
また、始めた当初に資格試験らしいものを受けてなかったのでAIマンスリースピーキングテスト以外に4年間の変化を示せるデータはないのですが、今年はほぼ毎日レッスンを受けて、Duolingo English Testの練習テストの結果が今年だけで105-115点(英検準1級から1級相当)→ 120-130点(英検1級相当)に変化したので、わたしのように普段書き言葉として英語を使っていてもあまり英語を話さない人に、オンライン英会話は即効性があるのでは、と思います。
そしてこの4年でわたしの収入は5倍くらいになっています。単純に英語のおかげとは言えないのですが、オンライン英会話というサポートチームがいることで、円安が進む状況下で海外取引に積極的になれて、LinkedInでも効果的にアピールできたことが収入増の要因の一つではないかと思います。
まとめ
気軽にさまざまな人と話して世界の英語を体験したい、学びたい人にとってネイティブキャンプでのオンライン英会話はおすすめです。使い方も、単に教材を楽しむだけでなく、英文添削や、自分に必要な状況に合った英会話や英作文テンプレートの作成まで、さまざまな有効活用法があると思います。
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もし体験されたらコメント欄で感想をお寄せください
もし実際にネイティブキャンプを体験されたら、コメント欄で感想をお寄せください。英会話の目的なども教えていただければ、おすすめの受講方法などご提案できるかもしれません。