経済情報まとめ3.0 19:42
鉄鉱石、2か月ぶりの高値付近を維持
コモディティ:
62%の鉄鉱石含有率を持つ鉄鉱石の価格は、5月6日の2か月ぶりの高値である1トンあたり120ドルからわずかに下がり、117ドルを維持。
背景:
中国政府が住宅市場を支援するための一連の措置を発表。
中国人民銀行(PBoC)は全国最低住宅ローン金利を事実上撤廃し、頭金率を引き下げ。
政府が在庫不動産を適正価格で購入するプログラムの実施に近づいているとの報道。
1兆元の長期債の販売も予定されており、これらの措置が困難な不動産開発業者の見通しを大幅に改善。
4月の中国の鉄鋼輸出量が2か月連続で約30%増加し、鉄鉱石の需要を支えている。
ブルガリア、経常収支が黒字転換
ブルガリア経常収支:
2024年4月のブルガリアの経常収支は3億3,870万ユーロの黒字を記録、前年同月の1億3,600万ユーロの赤字から転換。
詳細:
二次所得収支の黒字が前年の2,810万ユーロから8,450万ユーロに急増。
一次所得収支の赤字が前年の5億5,360万ユーロから1億9,310万ユーロに縮小。
一方、物品収支の赤字は1億3,360万ユーロから4億8,110万ユーロに拡大。
サービス収支の黒字は4億4,980万ユーロから3億9,310万ユーロに減少。
クロアチアのインフレ率、31か月ぶりの低水準
クロアチアのインフレ率:
2024年4月のクロアチアの年次インフレ率は3.7%で、前の3か月連続の4.1%から低下。
これは2021年9月以来の最低水準。
詳細:
食品・非アルコール飲料 (4.2% vs 3月の4.5%)。
衣類・履物 (0.9% vs 1.4%)。
通信 (2.7% vs 3.2%)。
レストラン・ホテル (10.4% vs 10.7%)。
住宅・公共料金 (-0.6% vs 0.4%)。
一方、アルコール飲料・タバコ (5.9% vs 5.6%)、健康 (5.9% vs 5.6%)、レクリエーション・文化 (4.5% vs 4.4%) は上昇。
教育 (5.4%) は変わらず。
月次ベースでは、消費者価格は前月の0.9%の上昇から0.7%の上昇に緩和。
債券市場の動向
債券市場:
金曜日の政府債券利回りは上昇傾向。
上昇傾向:
ロシア10年債 (5bps)。
ギリシャ10年債 (4.30bps)。
スイス10年債 (3.80bps)。
下落傾向:
南アフリカ10年債 (-1bps)。
メキシコ10年債 (-0.05bps)。
カザフスタンの工業生産、2023年11月以来最低の伸び
カザフスタンの工業生産:
2024年4月のカザフスタンの工業生産は前年同月比で1.4%増加、3月の3%増加から減速。
詳細:
鉱業・採石 (-1.3% vs 1.9%)。
水供給・廃棄物管理 (-1.3% vs 1.6%)。
一方、電気・ガス・蒸気・空調供給 (6.6% vs 6.2%) と製造業 (3.9% vs 3.8%) は増加。
月次ベースでは、工業生産は3.2%減少。
マルタのインフレ率、4月に続落
マルタのインフレ率:
マルタの年次インフレ率は、2024年4月に2.4%に減速。前月の2.7%から低下。
これは2021年11月以来の最低水準。
背景:
食品・非アルコール飲料 (5.3% vs 3月の5.6%)。
アルコール飲料・タバコ (1.6% vs 1.8%)。
住宅・公共料金 (2.9% vs 3.5%)。
家具・家庭用品の維持管理 (3.2% vs 3.8%)。
交通 (0.8% vs 1.5%)。
教育 (4.8% vs 5%)。
レストラン・ホテル (3.2% vs 4.2%)。
その他:
通信 (-11.6% vs -10.4%) とレクリエーション・文化 (-0.9% vs -1.1%) でデフレーションが見られる。
健康費用 (3.2% vs 2.9%) とその他の雑貨・サービス (4.6% vs 4.2%) は上昇。
衣料・履物 (0.3% vs -1.7%) で反発。
月次ベースでは、消費者価格は4月に2.8%上昇、3月の1%の上昇から加速し、1年間で最高。
スペイン株式市場、小幅上昇
スペイン株式市場:
IBEX 35は金曜日に11,330ポイントに上昇し、前日の下落を逆転。
欧州の同業他社を上回るパフォーマンス。
背景:
中央銀行の金融政策見通しを注視。
FRBとECBの関係者は、金利が長期間高水準に留まる可能性を再確認。
当日のマクロ経済議題は軽い。
セクター別動向:
銀行セクターが指数を牽引。
主要な上昇株: バンコ・サバデル (1.8%)、カイシャバンク (1.2%)、バンキンター (1.2%)。
エネルギーと不動産会社が下落を主導。
最大の下落株: ソラリア・エネルギア (-1.8%)、マーリン・プロパティーズ (-2.8%)、インモビリアリア (-2%)。
昨日、マーリン・プロパティーズは第1四半期の純利益が6,480万ユーロで、前年同期比2.1%減少。
週間動向:
指数は週次で2.1%の上昇を見込む。
ユーロ圏のインフレ率、2.4%で確認
ユーロ圏のインフレ率:
ユーロ圏の年次インフレ率は、2024年4月に2.4%で確認され、3月と同水準。
これは約3年ぶりの低水準。
背景:
サービス費用の減速 (3.7% vs 4%)。
非エネルギー産業製品 (0.9% vs 1.1%)。
エネルギー価格は引き続き減少 (-0.6% vs -1.8%)。
一方、食品・アルコール・タバコの価格はわずかに上昇 (2.8% vs 2.6%)。
その他:
エネルギー、食品、アルコール・タバコを除くコアインフレ率は9ヶ月連続で低下し、2.7%に。
前月比では、ユーロ圏のCPIは0.6%上昇、3月の0.8%から減速。
欧州委員会の2024年春季経済予測によると、インフレは予想よりも速く低下し、2025年には2.1%に達すると予測。
南アフリカ株式市場、小幅下落
南アフリカ株式市場:
JSE指数は金曜日にわずかに下落し、79,000ポイント付近で取引。
連続2セッションの上昇後の利益確定売り。
背景:
利率の見通しを評価中。
FRB関係者の慎重な発言。
南アフリカのソブリン格付けのレビューを控え、警戒感が高まる。
セクター別動向:
リソース関連株とテクノロジー企業が特に下落。
一方、リシュモンはCEOとしてNicolas Bosを任命する発表後、4%以上の上昇で指数のトップに。
リシュモンは、第4四半期の売上が1%減少したと報告。
週間動向:
JSEは週次で約0.7%の上昇を見込む。
フランス株式市場、損失拡大
フランス株式市場:
CAC 40指数は金曜日に0.6%下落し、8,137ポイントで取引。
前日の損失を拡大し、投資家は金融政策の見通しを注視。
背景:
FRB関係者の発言は、高金利が長期間続く可能性を示唆。
ECBのシュナーベル氏も6月以降の利下げに慎重な姿勢を見せる。
中国からの混在した経済データも投資家心理に影響。
業種別動向:
ほぼ全てのセクターで損失が見られる。
シュナイダーエレクトリックは、持続可能な金融技術企業であるCruxとのパートナーシップ発表後、約2%の下落。
主な下落銘柄: ケリング、ユニベイル-ロダムコ-ウエストフィールド、サンゴバン、エンジ、ユーロフィン・サイエンティフィック、テレパフォーマンスSE、ルグラン。
これらの株式は1.4%から2.7%の範囲で下落。
イタリア株式市場、週次で2%上昇
イタリア株式市場:
FTSE MIBは金曜日に0.1%下落し、35,400ポイント付近で取引。
欧州の同業他社と一致して、金融政策の見通しを評価中。
背景:
FRBとECBの関係者の発言は、長期間にわたる高金利の可能性を示唆。
企業動向:
セッションで最大の下落銘柄はインターポンプグループで2.5%の下落。
その他の notable decliners: プリズミアン、イベコグループ、カンパリ。
一方、サイペムは約2%の上昇、アンゴラのAzure Energyから約8億5千万ドルの新しいオフショア契約を獲得。
週間動向:
FTSE MIBは2%の増加を見込む。
香港GDP成長率、第1四半期は2.7%で確認
香港GDP年間成長率:
香港の経済成長率は、第1四半期で前年比2.7%と確認。
前期の4.3%から大幅に鈍化したが、初期市場予測の0.9%を上回る。
詳細:
民間消費の成長が鈍化 (1% vs Q4の3.5%)。
固定投資の成長も鈍化 (0.3% vs 17.5%)。
政府支出は引き続き減少 (-3% vs -5.2%)。
外部貿易では、商品輸出の成長が加速 (6.8% vs 2.8%)、サービス輸出の成長は鈍化 (8.4% vs 21.2%)。
商品輸入とサービス輸入の成長も鈍化 (商品: 3.3% vs 3.8%, サービス: 17.2% vs 26.7%)。
季節調整済み四半期ベースでは、経済は2.3%拡大、前期の0.2%から増加し、1年で最大の拡大。
ロシア株式市場、インフレとGDPの発表前に慎重
ロシア株式市場:
ルーブルベースのMOEXロシア指数は金曜日に3,490ポイントでほぼ横ばい。
投資家は閉場後に発表されるGDP予備結果と月次インフレの読み取りを待つ。
背景:
プーチン大統領の中国訪問2日目のイベントを注視。
企業動向:
成長リーダー: ノルニッケル (2.7%)、PIK (2.7%)、GLTR (91.3%)、MMK (1.3%)、アエロフロート (1.2%)。
ノルニッケルはニューカレドニアの鉱業地域の不安定さによるニッケル価格の上昇から利益。
下落銘柄: MKB (-1.8%)、ロスアグロ (-1.1%)、ガスプロム (-1.1%)、タトネフチ (-0.9%)。
市場はロスセティの配当決定会議も注視。
週間動向:
指数は週に1.2%の上昇を見込む。
IPOブーム、四半期決算の改善、配当の復帰が、CBRのタイトな金融政策の懸念を相殺。
南アフリカ株式市場、やや下落
南アフリカ株式市場:
JSE指数は金曜日に若干の下落を記録し、79,000ポイント付近で取引。
2日連続の上昇の後、利益確定売りが見られる。
背景:
投資家は金利見通しを評価し続け、FRB関係者の慎重な発言も消化。
国内では、S&Pグローバルによる南アフリカの信用格付けレビューを前に慎重な姿勢が広がる。
業種別動向:
資源関連株とテクノロジー企業が特に大きな影響を受ける。
一方、贅沢品持株会社リシュモンは4%以上の上昇、指数のトップに。
ニコラス・ボスのCEO就任発表と、為替変動により第4四半期売上高が1%減少したと発表。
週間動向:
JSEは週に約0.7%の上昇を見込む。
香港株式市場、週間で3%上昇
香港株式市場:
ハンセン指数は177.08ポイント(0.91%)上昇し、19,553.61で終了。
午前の取引での下落から反転し、中国の不動産セクター再活性化策の発表後、2日連続で上昇。
背景:
北京が地方政府に未販売住宅を購入し、手頃な価格の住宅に転換するよう促す。
PBoCが初めての住宅購入者の最低頭金を15%に引き下げ、2回目の住宅購入の頭金を25%に引き下げる。
9ヶ月半ぶりの高値に達し、週に3.1%の上昇。
業種別動向:
不動産株が上昇を牽引、消費者、テクノロジー、金融も上昇。
ピンアン保険が5.8%上昇、中国海外土地とセミコンダクター製造はそれぞれ4.6%と1.7%上昇。
銅、記録的高値に近づく
商品:
銅先物はポンドあたり4.95ドルに上昇し、5月15日の記録的高値5.13ドルに近づく。
背景:
強い需要と厳しい供給により供給不足の懸念が高まる。
中国の工業生産が4月に6.7%増加し、中国製造品の強い輸出需要が銅需要を支える。
CNY 1兆のインフラ投資を目的とした刺激策も需要を支援。
銅の電化における重要な役割による長期的な成長予測も強気。
材料の低い利用可能性が中国の製錬所のマージンを圧迫。
新しいプロジェクトに取り組むコストの高さが大手鉱山会社をM&A活動に向かわせる。
仮想通貨
仮想通貨:
ビットコインとイーサリアムが上昇。
イーサリアムが3.76%の上昇で先導。
農産物商品更新:パーム油が2.05%上昇
商品:
トップ商品はパーム油(2.05%上昇)、カノーラ(1.20%上昇)、小麦(1.18%上昇)。
金属商品更新:銅が1.25%上昇
商品:
今日の金属商品市場は控えめな日々の動きが特徴。
銅が1.25%の増加でトップ。
ニッケル、供給不安で急騰
商品:
ニッケルの価格がトンあたりほぼ21,000ドルに急上昇し、2023年9月以来の最高値に達する。
背景:
ニューカレドニアでの緊張の高まりが供給の混乱につながる懸念。
過去3晩で数千人がフランス政府の投票法改正に反対してニューカレドニアの街に繰り出し、暴動や略奪が発生、5人が死亡。
フランス当局は緊急事態を宣言し、首都ヌメアの制圧を試みる警察作戦を開始。
ニューカレドニアは世界的なニッケルの主要生産地域であり、運営停止の懸念が今年の市場余剰予測を狂わせる可能性。
インフレ対策としてのヘッジ活動や、中央銀行の金利引き下げ期待、グリーンエネルギーへのシフトによる需要見通しの改善も価格上昇を支援。
DAX、週末に向けて下落
ドイツ株式市場:
DAXは0.5%下落し、18,650付近で取引。
前日の損失を拡大し、ヨーロッパの慎重なムードを追う。
市場の懸念:
FRB関係者のコメントにより、金利がしばらく高止まりするとの見通し。
ECB理事シュナーベルのコメントでは、6月以降の金利引き下げに慎重なアプローチが必要とされる。
中国からの混合データも投資家のムードに影響。
企業の動向:
シーメンスは1.6%下落し、4週間ぶりの安値の€171.76に。
インフィニオンも1.3%下落。
銀行セクターは上昇、ドイツ銀行(0.7%)とコメルツ銀行(0.5%)が上昇。
週間でDAXは約0.5%の下落。
エネルギー商品更新:ガソリンが0.65%上昇
商品:
今日のエネルギー商品市場は小幅な日々の動きが特徴。
ガソリンが0.65%の増加でトップ。
ユーロ、5週間ぶりの高値から下落
ユーロ圏通貨:
ユーロは1.086ドル未満に下落し、5月15日の1.089ドルの5週間ぶりの高値から下落。
背景:
ECB理事イザベル・シュナーベルの慎重なコメント。
シュナーベルは、6月以降の金利引き下げに慎重なアプローチが必要と述べる。
6月の金利引き下げが適切かもしれないが、6月以降の不確実性を強調。
米国の状況:
4月の経済データが経済の冷却を示し、FRBの金利引き下げ期待を強化。
市場予測では、2024年にECBの金利引き下げ68bps、FRBの46bpsが見込まれる。
ドイツ10年国債利回り、2.47%を超える
ドイツ政府債10年:
ドイツ10年国債利回りは2.47%を超える。
背景:
ECB理事シュナーベルのコメント、6月以降の金利引き下げに対する慎重な姿勢。
シュナーベルは、6月の金利引き下げがデータ次第で適切かもしれないが、6月以降の不確実性を強調。
米国の状況:
4月のインフレと経済成長の減速がFRBの金利引き下げ期待を強化。
市場期待では、ECBの2024年金利引き下げが木曜日の72bpsから68bpsに減少、FRBの金利引き下げも50から46bpsに減少。