経済リポートまとめ1.0 23:59 20241226
1. ウガンダ経済
GDP成長率: 2024年第3四半期は前年比+6.7%(前期: +6.2%)。
分野別成長:
一次産業: +8.7%(現金作物: +13.3%、食糧作物: +9.6%)
二次産業: +5.9%(建設: +7%、製造業: +6.1%)
サービス業: +5.6%
四半期ベース: 前期比+2.0%(前期: +2.4%)。
2. 原油市場
ブレント原油:
価格: $74/バレルに上昇。
背景:
中国の財政刺激策と米原油在庫の減少(API報告: 320万バレル減)。
OPEC+の段階的な減産緩和への注目。
WTI原油:
価格: $70/バレル付近で安定。
背景:
米国と中国の政策が支援材料。
年間では約2%の小幅な下落見込み。
3. 為替市場
ブラジルレアル: -8.78%で最大の下落。
その他の動向:
下落: 韓国ウォン (-0.66%)、カナダドル (-0.31%)、日本円 (-0.07%)
上昇: ドル指数 (+0.11%)
韓国ウォン:
状況: 1ドル=1,465ウォンを突破、16年ぶりの安値。
要因:
米ドルの強さと韓国の政治危機(憲法裁判所候補者任命を巡る混乱)。
韓国銀行のハト派姿勢。
4. コモディティ市場
鉄鉱石:
価格: $104/トン超え。
背景:
中国の春の活動増加を見越した製鉄所の在庫積み増し。
建設セクターの低迷懸念が依然として市場心理を抑制。
天然ガス:
価格: +3.23%で上昇。
5. ザンビア経済
インフレ率: 2024年12月は前年比+16.7%(前月: +16.5%)。
背景:
通貨の弱さと干ばつの影響。
食品価格: +18.6%(前月: +18.2%)。
6. 暗号資産市場
ビットコイン: -3.02%
イーサリアム: -3.41%
7. ボスニア・ヘルツェゴビナ生産者物価
変動率: 2024年11月は前年比+3.9%(前月: +2.7%)。
背景: エネルギー価格の上昇 (+5.7%) が主因。
8. 韓国の政治と経済
政治危機:
野党が韓悳洙大統領代行の弾劾を求める動き。
憲法危機と短期間の戒厳令が市場心理を悪化。
影響: 韓国ウォンの下落と市場の混乱を引き起こす可能性。
1. 中国株式市場
上海総合指数: +4ポイント (+0.1%) 上昇し、3,397で終了。
深圳指数: +0.5% 上昇し、10,674で終了。
背景要因:
2025年に特別国債3兆元発行計画が報道され、経済復活期待が高まる。
政府は住宅市場の安定化に継続的に取り組む方針を表明。
主な値上がり銘柄:
セレスグループ (+5.2%)、ルクスシェア精密 (+3.0%)、海光信息科技 (+1.7%)、美的集団 (+0.6%)
2. パレスチナ経済
GDP成長率: 第3四半期は前年比-31%(前期: -32%)。
ガザ地区: 生産量が87%減少。
ヨルダン川西岸地区: GDPが19%減少。
分野別縮小:
農業 (-27%)、建設業 (-51%)、製造業 (-35.1%)、公共行政・防衛 (-35.6%) など、すべての主要産業が縮小。
3. フィリピン財政
11月財政赤字: PHP 2,199億(前年比+135%)。
支出増加: +27.1%、道路・防衛インフラや教育、社会保障関連支出が増加。
収入減少: -0.6%、主に非課税収入の減少によるもの。
2024年累計赤字: PHP 1兆1,769億(前年比+6%)。
4. 日本株式市場
株価動向: 日経平均が+1.1%上昇。
背景要因:
植田日銀総裁が利上げを示唆せず、経済リスクへの注視を強調。
中国との観光・外交関係改善策の合意が小売株を押し上げ。
主な値上がり銘柄:
J.フロントリテイリング (+9%)
三越伊勢丹ホールディングス、髙島屋も上昇。
トヨタ自動車: ROE目標倍増計画報道でMSCIアジア太平洋指数で上昇。
日産自動車 (+6.58%)、本田技研 (+3.84%) は統合交渉が材料視。
5. サウジアラビア貿易収支
10月貿易黒字: SAR 208億(前年比SAR 291億から縮小)。
輸出: -10.7%、特に石油製品 (-17.2%) が減少。
輸入: -3.8%、機械類 (+6.9%) が増加するも、輸送機器 (-21.6%) が減少。
主要貿易相手国: 輸出は中国 (16.1%)、輸入は中国 (24.4%) が最大シェア。
6. インド株式市場
BSE Sensex: +0.02%、78,478付近で横ばい。
背景要因:
テックおよび不動産セクターが下落、自動車やPSU銀行が上昇。
RBIはFY2024-25後半の成長加速を予測。
主な動き:
アダニポーツ (+1.8%)、マルチスズキ (+1.6%) 上昇。
TCS (-0.7%)、ICICI銀行 (-0.4%) 下落。
7. 日本国債市場
10年国債利回り: 1.09%(5週間ぶり高水準)。
背景要因:
米国の利回り上昇を反映。
日本政府の記録的予算(7350億ドル)が金利押し上げ要因。
11月のインフレ率が2.9%(コア: 2.7%)と3ヶ月ぶり高水準。
1. 為替市場
ブラジルレアル急落:
下落幅: ブラジルレアルは-8.74%と最大の下落を記録。
その他の通貨動向:
下落: 韓国ウォン (-0.50%)、トルコリラ (-0.26%)、日本円 (-0.11%)、ユーロ (-0.04%)
上昇: ノルウェークローネ (+0.27%)、ニュージーランドドル (+0.27%)、米ドル指数 (+0.06%)、英国ポンド (+0.02%)
日本円:
状況: 1ドル=157円を超え、5ヶ月ぶりの安値圏。
要因:
日銀は金利据え置きを継続。上田総裁は賃金上昇データを注視。
米国トランプ次期大統領の政策不透明性と記録的予算が影響。
年間で円は約11%下落。
ニュージーランドドル:
現状: $0.565付近で横ばい。
背景:
第3四半期GDPが-1.0%とリセッション入り。
2月のRBNZ会合で50bpsの利下げが織り込まれる。
中国の財政刺激策期待がサポート材料。
オーストラリアドル:
状況: $0.62付近で下落を維持。
背景:
RBAが12月会合で利下げ可能性を示唆。
米ドルの強さが圧力。
2. 金利・債券市場
米10年国債利回り:
状況: 4.62%に上昇(7ヶ月ぶり高水準)。
背景:
FOMCの政策見通しで利下げ期待が後退。
米消費者信頼感指数の弱さやトランプ次期大統領の関税政策への懸念。
政府予算合意による債務不履行回避で安全資産の需要減少。
3. コモディティ
金:
現状: $2,630/オンス超え、小幅上昇。
背景:
FRBの利下げ期待と地政学的リスクが上昇要因。
年間で27%上昇(2010年以来の高パフォーマンス)。
パーム油:
現状: 4,560MYR/トンを下回る下落。
背景:
マレーシアの輸出が12月1-25で4%減少見込み。
中国の旧正月需要やインドネシアのバイオディーゼル政策が下支え。
4. 株式市場
シンガポール製造業生産:
成長率: 11月は前年比+8.5%(予想+10%を下回る)。
分野別動向:
増加: 電子機器 (+26.2%)、精密工学 (+0.6%)
減少: 医薬品 (-37.1%)、化学 (-1.1%)、輸送機械 (-1.8%)
中国株式市場:
上海総合指数: 3,397で横ばい。
背景:
2025年に3兆元の特別国債発行計画。
住宅市場安定化政策継続。
韓国KOSPI:
状況: 2,440付近で横ばい推移。
主な動き:
上昇: 現代重工業 (+5.3%)、韓国造船海洋 (+3.1%)
下落: KB金融 (-0.7%)、新韓金融 (-1.2%)
5. フィリピン生産者物価
現状: 10月の生産者物価は前年比-0.3%(9月: -1.4%)。
背景要因:
基本金属 (+2.1%)、衣料品 (+2.6%)が上昇。
医薬品 (-3.2%)、木製品 (-0.2%)の減少幅は縮小。
1. 米ドル指数
現状:
米ドル指数は108.2付近で推移し、先週記録した2年ぶり高値108.5に近い水準を維持。背景要因:
FOMCの予測で2025年の利下げ幅が50bpsとされ、金利の高止まりが示唆される。
トランプ次期大統領による関税の脅威が、米国からの資本流出リスクを低下。
バイデン大統領が議会の新たな予算案に署名し、政府閉鎖を回避。
注目イベント:
本日発表予定の週次失業保険申請件数。
2. オフショア人民元
現状:
1ドル=7.30元で安定し、2日連続で小幅な動き。背景要因:
中国人民銀行が3,000億元を1年物中期貸出制度(MLF)で金融機関に供給。
12月に1.45兆元のMLFローン償還が控えており、実質的に1.15兆元の流動性引き締めを実施。
政策スタンスが「慎重」から「緩やかに緩和」に転換の可能性。
3. 上海総合指数
現状:
上海総合指数は3,397で横ばい推移。深圳指数は0.5%上昇。背景要因:
中国政府が2025年に3兆元の特別国債を発行予定と報道。
住宅市場の安定化を目指した政策継続。
鉱業や通信セクターの下落を商業サービスや消費セクターの上昇が相殺。
主な動き:
中国石油化工 (-1.6%)
富士康工業 (+1.3%)
4. 韓国の金融政策
韓国銀行の発表:
2025年にさらなる利下げを計画。
景気減速圧力に対応しつつ、金融の安定を考慮したペースで実施予定。
政策の詳細:
金融市場安定化の早期警戒機能を強化。
外貨流動性を十分確保し、外為健全性規制の緩和を検討。
5. ゴールド
現状:
1オンスあたり2,630ドルを超え、小幅上昇。背景要因:
FRBの金利政策見通し、2025年の利下げペースを巡る期待感。
地政学的リスク(イスラエルとハマスの停戦交渉難航)。
年間27%の上昇率を記録し、2010年以来の最高パフォーマンス。
6. 原油市場
WTI原油先物:
1バレル70.2ドルで取引。背景要因:
中国の経済刺激策でエネルギー需要拡大の期待。
米国の原油在庫減少見込み。
リビアの原油生産が2024年の目標1,400万バレル/日を上回る。
7. アジア通貨市場
主要通貨動向:
上昇: フィリピンペソ (+1.02%)、マレーシアリンギット (+0.52%)、インドルピー (+0.27%)。
下落: アルメニアドラム (-0.96%)、韓国ウォン (-0.41%)、タイバーツ (-0.32%)。
8. 韓国株式市場
KOSPI指数:
2,440付近で小幅な動き。背景要因:
11月の小売売上高が前年同月比8%増加。
主な値上がり株:
現代重工業 (+5.3%)
韓国造船海洋 (+3.1%)
ハンファオーシャン (+4.2%)
1. 日本株式市場
日経平均株価 (Nikkei 225):
前日比 +173ポイント (+0.4%) 上昇し、39,304で取引開始。前日の下落を回復。トピックス (Topix):
+15ポイント (+0.5%) 上昇し、2,749に達し、2日連続の上昇。背景:
東京が2025年度に向けた過去最高額の国家予算(7,350億ドル)を準備しているとの報道が上昇材料。予算の大半は社会保障と債務返済費用に充当予定。
また、日銀の植田総裁は「持続可能な2%のインフレ目標に近づいている」とコメント。主な値上がり銘柄:
トヨタ自動車 +4.0%
デンソー +3.1%
日本製鉄 +1.1%
本田技研工業 +2.9% (7億ドル規模の自社株買い発表後、日産との統合計画も材料視)
年末の取引状況:
日本市場は週内取引を継続し、2024年の最終取引日は12月30日。
2. 韓国ウォン市場
ウォン安進行:
USD/KRWが1,463.00に達し、16年ぶりの安値を記録。過去4週間の動向: +5.13%上昇
過去12ヶ月の動向: +13.11%上昇
背景要因:
グローバルなリスク回避姿勢がドル高を促進、韓国ウォンの下落につながる。
3. 米国株式市場
動向:
クリスマス休暇後の薄商いの中、米株先物はやや下落。前日は「サンタクロース・ラリー」により主要指数が続伸。ダウ平均・ナスダック: 4日連続上昇
S&P 500: 3日連続上昇
主な上昇銘柄:
テスラ: +7.4%
マグニフィセントセブン(主要テック株)に牽引された。
利回りの影響:
米10年債利回りは4.61%と5月以来の高水準を維持する中でも、成長株が堅調。
4. ロシア産業生産
11月の産業生産:
前年比 +3.7% 増加(予想: +3.5%、10月: +4.8%)分野別成長:
輸送用機器: +44.2%
コンピュータ・電子製品: +23.1%
医療機器: +16.0%
機械修理・設置: +15.0%
減少分野:
原材料採掘: -1.3%
水道事業: -1.9%
月次動向: 11月は前月比横ばい(10月: +6.6%)
5. 韓国債券市場
10年国債利回り:
4週間ぶり高水準の2.88%に上昇。過去4週間の動向: -6.50ベーシスポイント
過去12ヶ月の動向: -41.70ベーシスポイント
6. トルコ製造業稼働率
12月の稼働率:
製造業全体で75.8%(11月: 76.1%)。5ヶ月ぶり高水準から低下。分野別動向:
耐久消費財: 71.6%(前月: 72.0%)
投資財: 74.3%(前月: 74.8%)
中間財: 75.5%で横ばい。
トルコ
稼働率: 12月の製造業稼働率は75.8%(前月比 -0.3%)。非耐久消費財、耐久消費財、投資財で低下。
ビジネス信頼感: 製造業信頼感指数は99.1(前月比 -1.3ポイント)で、3か月ぶりの低水準。生産や固定資産投資の期待が低下。
農産物
下落: チーズ (-4.44%)、オレンジジュース (-0.83%)
上昇: ナタネ油 (2.21%)
エネルギー
上昇: 英国天然ガス (+2.43%)、WTI原油 (+0.10%)、ブレント原油 (+0.05%)
下落: メタノール (-0.88%)
為替
下落: ブラジルレアル (-8.64%)、トルコリラ (-0.73%)、インドルピー (-0.31%)
タイ
輸入: 11月の輸入は前年比+0.9%、5か月ぶりの低成長。
輸出: 11月の輸出は前年比+8.2%、10月の14.6%から減速。
貿易収支: 11月の赤字は2.4億ドル、前年同月比で大幅に縮小。
日本
インフレ: 日銀の上田総裁は、持続可能な2%インフレ目標に向けた進展を報告。
経済指標: 10月の先行指数(109.1)と一致指数(116.8)が上方修正され、経済の安定性を示唆。
中国
金融政策: 中国人民銀行は1年期MLF金利を2.0%に据え置き、1.15兆元の資金引き上げを実施。
経済政策: 追加的な財政・金融刺激策が期待される中、詳細は未発表。
ブルネイ
GDP成長: 第3四半期の経済成長率は前年比+6.0%を維持。農業(+10.4%)と産業(+9.8%)が牽引。
貿易: 10月の貿易黒字は4.44億BND、前年同月の3.87億BNDから拡大。