フィリピンへの外国直接投資(FDI)
フィリピンへの外国直接投資が急増
2023年7月、フィリピンへの外国直接投資(FDI)は、前年同月比で35.7%増加し、総額0.75億米ドルに達しました。この急増は、債務証券の急激な成長が大きな要因で、債務証券は前月の0.28億米ドルから108.4%増加して0.58億米ドルに達しました。一方、株式資本は52.6%減少(0.14億米ドルから0.07億米ドル)し、収益の再投資も20.1%減少(0.14億米ドルから0.11億米ドル)しました。
主要な出資元と用途
7月の株式資本の出資は、主に日本、アメリカ、シンガポールから行われ、これらの国からの投資が主に製造業、不動産、金融・保険業界に向けられました。
年初からのFDIの動向
一方で、1月から7月までの期間を考えると、前年同期比でFDIの純流入は14.7%減少し、総額46.6億米ドルになりました。これは、世界経済の成長が鈍化する懸念によるものです。
フィリピンへの外国直接投資は、7月に急増し、特に債務証券の成長が際立っています。これにより、フィリピンへの外国からの資本投下が増加し、主に製造業、不動産、金融・保険業界に注ぎ込まれました。ただし、年初からのデータでは、全体的な外国直接投資は前年に比べて減少しており、世界経済の不確実性に対する懸念が影響しています。