ニュージーランド経済情報まとめリポート

2023年の第3四半期、ニュージーランドの年間インフレーション率は、第2四半期の6%から5.6%に低下し、2021年第3四半期以来の最低水準となりました。この下落の背後には以下の要因があります。

• 食品: 食品が最大の上昇要因で、特に果物と野菜の価格（21.1%から4.4%）、食料品（13.2%から11%）、レストランの食事とテイクアウト（9%から8.9%）が値上がりしました。このセクターはインフレの主要なドライバーでした。

• 住宅と家庭用サービス: 建設（7.8%から5%）および賃貸料（4.2%から4.4%）の価格上昇が、住宅と家庭用サービスの次に大きな寄与要因となりました。

• 交通: ガソリンや国内航空輸送の価格上昇により、交通が第3の主要な寄与要因となりました。前四半期の-0.7%から4.6%に上昇しました。

四半期ベースでは、第3四半期の消費者物価指数は前四半期の1.1%から1.8%に加速しました。

一方、ニュージーランドの株式市場では、早い時間帯に13.93ポイントまたは0.12%下落し、約1年ぶりの最低水準で4日連続の下落となりました。この下落は、ユーティリティ、製造業、耐久消費財からの弱さによるもので、週末の選挙で国民党が勝利した後、政府の連立交渉をモニターしていました。第3四半期のインフレ率は5.6%と2年ぶりの低水準に低下しましたが、1-3%のRBNZの目標範囲を上回っており、センチメントを持ち上げることには失敗しました。四半期ベースのインフレ率は予想を下回り、第2四半期の1.1%から1.8%に加速しましたが、2%の上昇が期待されていました。投資家は今週後半に中国の経済データやFed関係者のスピーチを待ち望んでいます。初期の下落株は、Henderson Far East Incomed Ltd（-1.35%）、Mercury NZ（-0.89%）、A2 Milk（-0.67%）、Tourism Holdings Ltd（-0.57%）、Auckland International Airport（-0.51%）などでした。