情報まとめ2.1
タイの消費者物価
タイの2023年10月の消費者物価は、前年同月比で0.31%下落し、2021年8月以来の初のデフレとなりました。
食品と非アルコール飲料の価格が下落し、肉類と新鮮な野菜のコストが主な要因でした。
また、非食品製品の価格も下落し、燃料のコストが減少したことが影響しました。
一方、コアインフレーションは0.63%から0.66%にわずかに上昇しました。
月次ベースでは、消費者物価指数(CPI)は前月に比べて0.28%下落しました。
インドネシアの経済成長
インドネシアの経済は2023年第3四半期に前四半期比1.60%成長し、市場予測の1.71%に届かず、前四半期の3.86%から急激に減速しました。
前四半期に比べて、個人消費は0.45%減少し、特に米など主要食品のコストが急上昇したためです。
一方、政府支出は前四半期の41.38%の急増に続いて3.63%減少しました。
一方、固定投資は前回の1.26%の減少から7.70%成長しました。
同時に、純輸出は貢献をし、輸出は7.07%増加し、輸入は5.88%増加しました。
インドネシアのGDP成長率(年率)
インドネシアの経済は2023年第3四半期に前年同期比4.94%成長し、市場予測の5.05%の伸びに届かず、前四半期の5.17%から減速しました。
政府支出と輸出の減少により、最も弱い成長となりました。
個人消費も前四半期に比べて減速し、政府支出も減少しました。
一方、純輸出はマイナスの寄与をし、輸出と輸入の両方で減少が加速しました。
一方、固定投資は前回の4.63%から5.77%まで拡大しました。
ニュージーランドドル
ニュージーランドドルは0.60ドル前後で取引され、先週につけた2週間ぶりの高値に近い水準で推移しています。
アメリカの雇用データの弱さや、連邦準備制度(Fed)が鷹派の発言を緩めたことにより、ドル指数は7月中旬以来の最大の下落を記録し、脆弱な状態が続いています。
一方、ニュージーランドの主要な貿易相手である中国は、5年以内に合計17兆ドルに達するような物品とサービスの輸入を促進し、国際的なビジネス環境を保護し、製造業への外国投資を制限を緩和すると発表しました。
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は月末に今年最後の金融政策会合を開催し、年間インフレ率を1%から3%の範囲に引き下げる計画を続けるとの見方が広まっています。
オーストラリアドル
オーストラリアドルは0.651ドル前後で座礁しており、オーストラリア準備銀行(RBA)の政策決定を控えて投資家が慎重な姿勢を示しています。
強固な経済と持続的なインフレ圧力を背景に、中央銀行は火曜日に政策金利を25ベーシスポイント引き上げると広く予想されています。
オーストラリアの第3四半期のインフレ率は5.4%と、前四半期の6%からは低いものの、アナリストの予想を上回る数字でした。
RBAのミシェル・バロック総裁は最近、インフレ見通しに「実質的な」上方修正があれば、4.1%の政策金利を引き上げるためにためらわないだろうと述べました。
一方、メルボルン大学の月次インフレゲージは10月に0.1%下落し、14か月ぶりに価格が下落し、RBAの金融政策の展望を曇らせました。
アメリカドル
アメリカドル指数は105前後で前
の週の1%の下落を維持し、軟弱な米国の雇用データにより、連邦準備制度が追加の利上げを行う可能性は低いとの見方が強まりました。
アメリカの経済は10月に15万人の雇用を増加させ、これは下方修正された9月の29.7万人の雇用増加の約半分で、市場予想の18万人を下回りました。
失業率も21か月ぶりの高水準に達し、賃金成長も予想を下回るペースで減速しました。
また、米国債利回りの低下がドルに圧力をかけ、10年物米国債利回りは金曜日に1か月以上の最低水準である4.48%に下落しました。
投資家は今週もFed幹部の新たな発言を注視し、今後の金利見通しを導く情報を探るでしょう。