韓国銀行通貨政策
韓国銀行 プレスリリース: 通貨政策の方向
プレスリリースはインターネット(韓国銀行公式サイト)に収録されています。
1. 基準金利の維持
決定: 金融通貨委員会は次の通貨政策の方向決定時まで、基準金利を現行の3.50%で維持することを決定。
理由:
物価上昇率の鈍化トレンドの確認
外国為替市場のボラティリティ
家計負債増加の影響
国内外のポリシー条件の確認
2. 世界経済の状況
成長傾向: 世界経済は穏やかな成長とインフレ鈍化トレンドが継続。
国際金融市場:
アメリカの金利引き下げ時期と幅に関する期待の変化
アメリカ・ヨーロッパ地域の政治状況の影響
長期国債金利の上昇
アメリカドルの強い流れ
今後の展望: 主要国のインフレ鈍化と通貨政策の差異、中東地域のリスク展開、主要国の政治状況の影響を受ける見込み。
3. 国内経済の状況
成長傾向: 輸出の改善が続く一方、内需の調整が続き部門間で差別化。
雇用状況: 全体的に良好だが、就業者数の増加幅は縮小。
今後の展望: 輸出増加が続く中で消費が徐々に回復し、穏やかな成長傾向を示す見込み。成長率は過去5月の見通し(2.5%)に一致する見込み。
4. 国内物価の状況
物価上昇率: 緊縮基調の影響で鈍化トレンドが続く。
6月の消費者物価:
上昇率: 2.4%に低下
起源物価上昇率: 前月と同じ2.2%
短期期待インフレ率: 3.0%に低下
今後の展望: 物価上昇率は消費の回復や国際原油価格・農産物価格の基礎効果で鈍化トレンドが続く見込み。消費者物価上昇率は2%台前半で徐々に低下し、年間上昇率は過去5月の見通し(2.6%)をわずかに下回る可能性あり。
5. 金融・外国為替市場の状況
長期国庫債金利: 国内外の通貨政策基調の変化に伴い低下。
円/ドル為替レート: 円・人民元など周辺国の通貨の動向の影響で上昇。
家計ローン: 住宅関連ローンを中心に増加。
住宅価格: 地方では下落が続くが、首都圏では上昇幅が拡大。
不動産プロジェクトファイナンシング(PF)リスク: 潜在的に存在。
6. 通貨政策の運用方針
成長傾向の確認: 中期的には物価上昇率を目標レベルで安定させることに努める。
金融安定: 国内経済の成長傾向がゆっくり改善される中で、物価上昇率の鈍化が続き、目標レベルに収束する見込み。
ポリシー変数の確認: 物価上昇率の鈍化トレンド、外国為替市場、首都圏住宅価格、家計負債などの金融安定要因を注意深く観察。
基準金利の見直し: 緊縮基調を維持しながら、物価上昇率の鈍化トレンドと成長、金融安定などのポリシー変数を確認し、基準金利のカット時期を見直す。
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