自己都合の行く末は
私がアトピーなもんだから、
小5長男、小2次男ももれなくアトピー。
今のところ、3歳長女ちゃんはまだ診断はされてないけど、なんだか最近、肌がカサカサになってきて、保湿剤も、掻きむしったところに塗る軟膏もなくなってきたので、かかりつけ医まで行って、処方してもらった。
小5長男は生まれてすぐにアトピーと診断された。
新生児の頃からそれはそれはひどい皮膚炎で、全身まっかっかだった。
その時に保湿剤として処方されたのが、我らアトピー性皮膚炎持ちの救世主、その名も『ヒルドイド』。当時かかりつけ医だった女医さんも絶賛していて、薬局では先発で貰うように言われていた。
昔からあったようだけど、私が日常的に使用していた記憶はない。私の母曰く、常に皮膚炎がひどかったうちの長男くんに輪をかけて、私も幼少期はかなりのひどいアトピー性皮膚炎だったようで。今はいい薬がいっぱいあるんだねぇと、母もしみじみしていた。
そんなヒルドイドを小さい時から常用しまくっている長男くん。身体もすっかり大きくなってある程度耐性がついてきたのか、小さい時ほどひどい皮膚炎にはならないけど、それでも度々お肌がカサカサになるので、ヒルドイドは手放せない。
今年に入ってからついに小2次男くんもアトピーと診断され、最近は世の中が乾燥気味なので、次男くんも日常的にヒルドイドを使用するように。
そして3歳長女。やっぱり時々皮膚がカサカサになるので、保湿と軟膏は欠かせない。
こんなヒルドイド族な我が家。
しかしすでにご周知の通り。
ヒルドイドは昨今、美容目的で利用されることが増え、それのせいで医療費が大きく圧迫される事態に。
さっき、ヒルドイド使ってるんだよねー的に書いたけど、実は途中から、たびたび後発の『ヘパリン類似物質』の方を処方されることが増えてきた。というか、もう、ちゃんと薬局で言わないとヒルドイドはまずお目にかかれない。
子どもの医療費助成制度のおかげで、小学生の子どもがどんなに検査してもお薬を処方してもらっても、窓口に支払う金額は一定額。3歳長女ちゃんに至っては無料だ。
でも、自分が窓口で払うお金が一緒でもタダでも、処方してもらう薬は基本ジェネリック医薬品(後発)でいいと思っている。全体的な医療費で見たら圧倒的に後発の方が安いからだ。それを、以前のかかりつけ医に話したら、そんな意識持ってる人いるなんて…と驚かれたこともあった。
だけど。
ヒルドイドは違うの。
ヒルドイドだけは、後発じゃちょっと…。塗りごこちと言うか、効果というか。
薬局で申し出るの忘れて、ヘパリン類似物質の方を処方された時は、まぁ仕方ない…と渋々使ってたけど。やっぱりヒルドイドがいいなぁと思っている。
正直、嫌なのよ。薬局で申し出るの。
『子どもの医療費助成制度を悪用して、自分の美容目的のためにヒルドイドを処方してもらおうとしている悪徳ママ』みたいに思われるかもしれないじゃん!!
「ちちちち違うんだからね!子どものためなんだからっ!」…と、なんかこう、後ろめたさを感じながら、申し出る。
で、今日。
後ろめたさを感じつつ。薬局で申し出る。
確認しますねーと一旦後方に下がり…。
「制度が変わりましてー…」
知ってる知ってる。高くなったんでしょ。
「追加料金が必要になりまして…」
ふぇ!?追加料金!!
つつつ、ついにそうなってしまいましたか…。
子どもの医療費助成制度を超えて、追加料金を支払うのか。。
ヒヨって、結局後発のヘパリンをもらうことに。
でも。いいかも。
今まで、後発が出てるのに、窓口で払う金額は一緒なのに、わざわざ高額な先発をもらうの、申し訳ないなと思ってたけど。
差額をこちらで負担すればいいだけなのなら、それでいいかも。
次からは、そうしようかな。
ヒルドイドは、ほんとに気に入ってるので。
ただね。
うちはいいのよ。ただのアトピーですから。
でも。
きっと、もっと。ヒルドイドを必要としている人がたくさんいる。
そういった人たちが、差額を払ってまで、それを使わないといけなくなってしまった事態は、ちょっと悲しいというか、やるせないよね。
自分が窓口で払うお金が変わらなくても。全体でかかってる医療費に変わりはない。その差額分は誰が負担しているの?そして結局、めぐりめぐって誰が負担することになるの?
必要なものが、必要な人のところに、必要な分だけちゃんと行き届くような仕組みにしていきたいね。
ありがとうございます。ぺこり。