Dopeverse辞典 p.7 - NY・HIPHOP・Nature
名前:Nature (本名 Jermain Baxter)
出身:アメリカ ニューヨーク州 クイーンズ区
年齢:50歳 (1972年12月5日)
90年代後期のHIPHOP CrewであったThe Firm(Nas, AZ, Foxy Brown, Nature)の一員としてNYのHIPHOPシーンの一角を支えてきたラッパー、Nature
彼のデビューアルバム For All Seasonsから抜粋した、Man's WorldでDopeverseを漁っていきます
少し The Firmについて触れます
96年にNas, マネージャーのSteve Stoute, プロデューサーとしてDr.Dre, が合同で創り上げたCrewでラッパー全員がNY出身という、なんともレペゼン感の強い印象がありますね
そして、NatureがThe Firmに所属する際に入れ替わりで元一員のCormegaがいました
CormegaはThe FirmでNasとのアーティストとしての価値観や、マネージャーのSteve Stouteとの契約違反などが原因でThe Firmから追放されました
今回はこの話とはあまり関係は無いですが、早速彼のバースに触れたいと思います
先に英語表現的な話をしますと、ここでの pop は 現れる,などの意味でなく、ポンと音が鳴るというような意味となり、get poppedの受動態の形で撃たれるというような表現になります
当時のNYの環境も決して良かったとは言い難いですが、今よりは過酷な環境であったのは確かです
その現実を目の当たりにして生きてきたNatureにだけ書ける歌詞、言える言葉なのかなと思わされました
誰かが暴動を止めようとしても待っているのは成功か死。彼自身はその劣悪な暴動を止まって欲しいと祈ることしか出来なかった
まぁ普通にそれが正解だと思わされます
誰だって死にたくないのが真意です
かっこいいっすよ兄貴...
神は信じられるものという印象があるにも関わらず、冒涜するような歌詞を書けるのはかっこいいです。貶すだけなら誰でも出来ますが、彼らは全ての事に挑戦した結果、神は何の役にも立たなかったということであり、彼の中で大した事ない存在であることが読み取れます
かつて、Nasも17歳の時に蹴ったバースで
といったバースがあります
おそらくここからの引用も少しはあると思われます
そして、ここでの神は両方とも白人警察官に例えられており、彼らがまるで神のように全てをコントロールしていた。という意味合いも含められています。
Nasは白人警察官を殴り
Natureは白人警察官を貶し
もう、ボコボコです笑
ここでNasへ対するRespectも感じられます
いかがですか?
The Firmに関してはNYのHIPHOPが好きな方には超オススメですのでこの機会に是非聴いてみてください
P.s. 最近ドレッドにしました
音楽が倍美味しく感じてます