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ビッグマック指数:世界経済を一口で理解する

ニュースでビッグマック指数がでてました。
日本の貧国化が進んでる気が…
もうビッグマック食べれなくなりそ😭

と言うことで、
ビッグマック指数について調べてみました。

ビッグマック指数:世界経済を一口で理解する

ビッグマック指数は、世界経済を身近な視点で捉える面白い指標です。マクドナルドのビッグマックを通じて、各国の経済力や為替レートを簡単に比較できるんです。

## ビッグマック指数とは?

1986年にイギリスの経済誌「エコノミスト」が考案した経済指標です。世界中で販売されているビッグマックの価格を基準に、各国の通貨の購買力を比較します。

## なぜビッグマック?

- 世界共通の商品
- 原材料が多様(パン、肉、野菜、調味料など)
- 生産には労働力も必要

これらの要素が、各国の経済状況を反映しやすいんです。

## 計算方法

1. 対象国のビッグマック価格 ÷ アメリカのビッグマック価格
2. 上記の結果と実際の為替レートを比較

計算例:日本のビッグマック指数(2024年)
1. 対象国(日本)のビッグマック価格 ÷ アメリカのビッグマック価格
• 日本のビッグマック価格: 480円
• アメリカのビッグマック価格: 5.69ドル
3. 480円 ÷ 5.69ドル = 84.36円/ドル
2. 上記の結果と実際の為替レートを比較
• 計算結果: 84.36円/ドル
• 実際の為替レート: 150.46円/ドル(2024年7月時点)
2. (84.36 - 150.46) ÷ 150.46 ≈ -0.439 = -43.9%
解釈
この計算結果は、日本円が米ドルに対して約43.9%過小評価されていることを示しています。つまり:
• ビッグマック指数によると、1ドルは84.36円で交換されるべきです。
• しかし、実際の為替レートでは1ドル150.46円です。
• この差は、日本のビッグマックが「実際の為替レートよりも安い」ことを意味します。
言い換えると、同じビッグマックを買うのに、日本ではアメリカの約56.1%(100% - 43.9%)の価格で購入できることになります。これは、日本の物価がアメリカと比べて相対的に安いことを示唆しています。

## 最新の日本の状況

2024年1月時点で、日本のビッグマック価格は約3.04ドル(世界45位)。円安傾向が見られます。

## ビッグマック指数の使い方

- 通貨の過大評価・過小評価の判断
- 各国の物価水準の比較
- 購買力平価(PPP)の簡易推定

## 注意点

- 完璧な指標ではありません
- 各国の市場環境や消費者嗜好の違いは考慮されていません
- ビッグマックの内容や量が国によって異なる場合も

## おもしろ豆知識

「トール・ラテ指数」というのもあります。スターバックスのラテを使った同様の経済指標です。

ビッグマック指数は、経済学の教育ツールとしても活用されています。世界経済を身近に感じられる指標として、投資家や政策立案者にも参考にされることがあるんですよ。

経済指標って難しそうに聞こえますが、ビッグマック指数を通じて世界経済を覗いてみると、意外と面白い発見があるかもしれません。次にマクドナルドに行ったとき、ビッグマックの価格を見て世界経済に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

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