成功する中小企業経営者に学ぶ!謙虚さと数字管理の極意
【Level20】
こんにちは、経営理念と経営計画で中小企業をサポートする税理士の菅谷(すがや)です。
今日はある中小企業の経営者を訪問した際の体験をシェアしたいと思います。この訪問から得た貴重な教訓は、きっと多くの中小企業経営者の皆様にも役立つはずです。
大手に負けない規模感と謙虚な経営姿勢
訪問先の会社は、中小企業の中でも非常に大きな規模を誇り、多くの企業と比較して上位に位置しています。そこでお会いした経営者は、若くして頭の回転が速く、論理的な思考を持ちながらも、非常に謙虚な姿勢で会社を運営していました。裕福な立場にありながらも、天狗になることなく、常に地に足をつけた経営を心掛けている姿勢には感銘を受けました。
長期的視野と数字への強い理解
この経営者は3代目として、会社の未来を見据えた経営を行っています。
特に数字に強く、10年後の業界動向を予測するために確かな情報を集め、全国の市場状況を把握しています。そして、その情報を基に社内の社員に対して自社の方向性を論理的に伝える努力を惜しまないのです。
「優秀な社員が自社の将来に希望を持てるように、明確に伝えることが大切」と語る彼の姿勢は、私自身も非常に共感しました。私もかつては将来に希望を持てず、独立を決意した経験があります。この経営者のように、社員に明確なビジョンを示すことが企業の成長に繋がると改めて感じました。
貸借対照表(BS)の重要性を再認識
会話が会計の話題に移ると、多くの企業が損益計算書(PL)の利益に注力する中、この経営者は貸借対照表(BS)を重視していると話しました。これは驚きでした。専門家なら理解できるものの、中小企業の経営者でBSを重視する方は少数派です。しかし、彼の言葉には深い意味がありました。
「毎年PLで計算された利益の一部はBSの純資産(利益剰余金)に蓄積され、これにより会社の長期的な財務状況を把握できる」と説明してくれました。私自身も決算書を見る際には、BSの純資産を優先して確認するようにしています。これは、会社の健全な財務基盤を築くために非常に重要です。
分かりやすいコミュニケーションの大切さ
この社長は、複雑な財務の話題を社員に分かりやすく説明することにも力を入れています。私が聞いた内容は、実際に業務に活かせる具体的なものであり、大変参考になりました。税理士として、難しいことをわかりやすく伝えることの重要性を改めて実感しました。難しいと感じられるのは、教える側の工夫が足りない場合が多いのです。経営者の皆様も、社員やパートナーに対して明確かつ分かりやすいコミュニケーションを心掛けてみてください。
まとめ
今回の訪問を通じて学んだことは、謙虚さと論理的な数字管理の重要性、そして明確なコミュニケーションの大切さです。中小企業の経営者として、これらの要素を取り入れることで、会社の持続的な成長を実現できるでしょう。私自身も、この貴重な経験を活かし、皆様のお役に立てるよう努めてまいります。
皆様もぜひ、今回の教訓を自社の経営に取り入れてみてください。成功への一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。