
吉野町議会議員選挙を終えて
2月9日投開票の吉野町議会議員選挙結果が出ましたので、今回の選挙運動の総括をしておきます。
あくまでも私のやり方なので、あまり参考にはならないと思いますが、記録として残しておきます。
私のスケジュールはこんな感じでした。
2/4(火) 1日目 10時〜18時
2/5(水) 2日目 8時15分〜18時
2/6(木) 3日目 8時30分〜17時
2/7(金) 4日目 9時00分〜17時
2/8(土) 5日目 9時00分〜20時
(全日程で昼休憩1時間とっています)
ちなみに選挙カーを使わないひたすら歩く選挙だったので、歩数は1日目25,190、2日目33,950、3日目26,265、4日目20,710(午前中は自転車移動)、5日目32,784歩でした。
なにせ選挙が始まった途端に寒波が襲来したので、本当に寒かった。
吹雪の中歩くこともしばしばありました。
スタッフの健康面を考え日没までには回れるように予定を調整し、それ以降の時間でSNSに力を入れました。
私と、運転手である私の父以外の運動員は2人〜4人。
乗用車1台で回れる最小限の人数にしました。
事務所は普段、ゲストハウスとして利用している自宅の離れの一階に構えましたが、スタッフは常駐せず、母が家の留守番のついでに来客があれば対応する程度です(期間中の訪問者は友人・知人の数人だけでした)。
とにかく、少数精鋭で回せるぐらいの規模で、金銭面でもエコな選挙運動を目指しました。
選挙をやってみての感想ですが、まずなんといっても公職選挙法がわかりづらい。
あいまいな表現が多く、どこまでがOKでどこからがNGなのかが本当に難しい。
『選挙運動早わかり』という本も買ったが、それでもピンとこない文言が多い。
だから「選挙参謀」と呼ばれる経験者が必要となってくるのでしょうが、SNSなどここ最近の選挙対策となるとやはり自分で調べてやっていくしかない。
それでも兵庫県の斎藤知事や、都議選に出た石丸氏などの選挙慣れしている人でさえ公職選挙法に抵触するかで問題になっているわけですから、よほど複雑な法律なのでしょう。
あと、手間と人手とお金がかかる。
今の選挙システムは、本当に古くて、体力的にも、精神的にもしんどい。
公費で少し補助が出るとはいえ数十万円は自腹を切らねばならず、厳しい意見にも晒され、恥をかき続けなければならない。
誰がこんなしんどい思いまでして政治家を志すのか。
いつまでこんな効率の良くないことをやっているんだという思いが、私をこれまでにない選挙運動をしたいという行動に至らせました。
国民にとって大切な選挙。
本来、高い志があれば、誰でも立候補できるはずなのだが、選挙のややこしさに地方特有の慣習が合わさり、家族の反対等で出馬に対し二の足を踏む人が出てくる。
これではもったいない!
こんな選挙のままでは、若い子は誰もやりたがらない。
地方議員はなり手不足で無投票や定員割れが増えているが、そらそうなるわと言わざるを得ない。
だからこれからの選挙を、若い世代が政治家を志す時、その純粋な思いを萎えさせることがないようにしたい。
旧来の選挙に関わってきた方は「選挙とはこうあるべきだ」というものがあるのだと思うが、そこから外れる若者のチャレンジ精神を叩くのではなく「こんなやり方はどうだろう」「自分ならこうする」といった試行錯誤している姿勢には理解を示してほしい。
これまでの慣習を改め、新しい価値観を取り入れていかないと、本当にこの町、いやこの国の未来はない。
出馬するにあたり、周りの方々から、いろんなご意見を頂戴しました。
「なぜ推薦をもらわないんだ」「もっとみんなの協力を仰げ」「動き始めるのが遅い」「母と嫁は靴が擦り減るまで歩かねばならない」「ビラにあんなこと書かなきゃ良かったのに」等々、上げていくとキリがありません。
それでも直接、私に言っていただけた方、ありがとうございます!
言われるうちが花です。
私は、全ての責任を取る覚悟で、自分の選挙をプロデュースしました。音楽で言うなら個人レーベルの代表兼アーティストです。自分で曲を作り、売り込むために自ら宣伝や事務作業も行う。もちろん、友人や近隣の方に手助けしてもらうこともありましたが、基本的な方針は全て自分で決めました。
それがこの結果です。
とにかく自分が思い描く選挙をやりきったので、私はとにかく清々しい。
人口5,800人の町だからこそできる選挙、もっとあると思います。
そこはこれからの世代に期待します。
とにかく、吉野がより良くなっていけば、それでいいのです。
一部の人のためではなく、町全体の幸福を考える。
それをモットーに、私はこれから、ひたすら頑張ってまいります!