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くも膜下出血で倒れた父
私は今、33歳のサラリーマンだが、10歳の頃、父親がくも膜下出血で倒れた。
当時の親父はたしか42歳ぐらいだったと思う。
もう23年も前のお話。
親父はそこそこ大きな企業に勤めていて、当時の年収は800万ぐらいあったと最近聞いた。
残業ばかりで平日は子供の頃の自分が寝るまで帰ってこないのが当たり前だった。
ただ、そんな中でも、土日はいつもどこか連れて行ってくれていた。
ディズニーランドに行ったり、色々な観光地につれていってもらったり、スキーやスケートなんかもよく連れて行ってもらってた。
自分の今までの人生の中でも、結構幸せを感じていた時期だったと思う。
でもそんな幸せは長くは続かなかった。
転勤できていた地域だったので、親父が家族が可哀想だと思ったのか、親父を転勤先に置いて地元に帰る事になった。
友達もできてきてたので辛かったけど、親父の方が辛いだろうなと思い泣かずに地元に帰った。
地元に帰る2週間ぐらい前に、引越しの準備の途中で近くのかっぱ寿司に親父と2人で行ったのは今でも覚えてる。
当時、年収は高くてもケチな家庭だったので、滅多に寿司なんて行く機会が無くて、めちゃくちゃ嬉しかった。
この時初めて中トロを食べたが死ぬほど美味くて親父に何度も美味しかったと言ってた記憶がある。
親父も嬉しそうだった。
でもこの時が親父の嬉しそうな顔を見た最後になる。
地元に戻ってから、1ヶ月ぐらい経った頃、親父が倒れたと連絡があった。
母親は急いで転勤先に飛行機に乗って向かった。
私は親戚のおじさんのところに3ヶ月ほど預けられた。
くも膜下出欠との診断だった。
ストレスを溜め込んで、食生活も乱れていたみたいだった。
緊急手術になったが、3分の1で死ぬ、3分の1で重度の後遺症が残る、3分の1で、ほぼ後遺症なく助かるとの事だった。
緊急手術の結果、、、
無事助かったが、重度の後遺症が残った。
手術後私も親父に会いに行ったが、顔はげっそりして頭は手術の際に頭蓋骨に穴を開けて変わり果てた姿で対面した。
命が助かった。
それだけで運命に感謝した。
が、ここからが大変だった、、、
眠たくなってきたので、次回描きます。
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