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もう1月下旬

「あけましておめでとう」という言葉を心底言えたのはいつまでだっただろう。
小学校3年生くらいまでだったのではないか、と人生を振り返る。
成長の過程で大人の事情や世界情勢を理解できるようになり、加えて自分自身のライフスタイルに変化がある度に心配事や想いを馳せることが沸々とでては消え、あっという間に新年を迎えるパターンが近年の迎春事情になっている。

2025年新年を心から祝えなかった理由として、戦争、内戦、地震の被害を受け苦しい立場に置かれている人々を愁うし、高齢の父は入院しているので家族団欒の食事会でもなく祝う気分にもならない。体調を崩しがちな伯母や友人もいる。おそらくこの文章を読んでくださっている方の中にも、自身やご家族が闘病中の方もいらっしゃるのではないだろうか。
久々に連絡を取ると喪中の友人達も増えてきたので「あけましておめでとう」の言葉が憚られることも多々になった。

とはいえ、おせち料理は大好物なのでスーパーにおせち料理の品々が並ぶと新年近しの華やいだ気持ちにパッとなる。かまぼこは価格が通常より一桁増えて棚に並んでいたりして年末年始のご祝儀相場プラス物価高を痛感するが、黒豆や田作りや伊達巻、栗きんとんなど正月カラーの棚を見ると「いとをかし」である。
日本人に生まれた幸福を感じるひと時だ。

今更だが今年のnote上での抱負は「週1回」はエッセイを掲載していくこと。
「映画評論」もアップしていきたい。というのも、UーNEXT昨年の視聴時間がなんと会員の中でもトップクラスということが判明(笑)
(もちろん家族が視聴している時間も含まれているので単独視聴時間ではないことは付け加えておきます)
サブスクチャンネルは、UーNEXT以外にもプライムビデオ、ネットフリックス、ディズニーチャンネルも契約しているのに、トップクラスとはどれだけ映画に時間を割いているのか若干反省する面もある。
物心ついた頃から「ライフワークは映画鑑賞の専業主婦の母」の影響で相当数は観てきたので映画についても語っていきたい。

早速だがサラッと今回お薦めしたい映画は「セブン・イヤーズ・イン・チベット」ブラットピット主演作 1997年公開作品
監督は「薔薇の名前」で有名なジャン・ジャック・アノー
実在した世界的登山家ハインリヒ:ハラーの原作を映画化した作品で、7年間のチベット滞在時の実話を基にしている。
ひと言で感想を述べると「同じ人間でありながら異民族との信頼関係構築が叶う場合と相容れない場合の関係性の難しさと悲劇、共存の重要性と人とのつながり」を如実に描いている。第2次世界大戦時の話であるが、2025年の現在も過去のこととは思えない一面を持ち合わせ、平和についても深く考えさせられる。
ブラットピットよりも幼少期のダライラマを演じている子役俳優の聡明な名演技が印象に残った。
まだご覧になっていない方はぜひ。







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