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強迫性障害に悩む方へ

こんにちは。
3月も後半だというのに寒い日が続きますね。暑くなったり、急に冷えたりすると自律神経が乱れてしまいます。なかなか落ち着かず、心身ともに不安定になりがちですのでくれぐれもご自愛ください。
今回は精神疾患に関わるお話をしていきたいと思います。


みなさん外出をした際に「あれ?エアコン消したかな」「コンロの元栓閉めたかな」「家の鍵かけたっけ…」となってしまった経験がきっとあるのではないかと思います。大抵の場合は問題は起きずそのまま日々を過ごすのですが強迫性障害の方の場合は気になって遠くまで離れたのに帰宅して確認しないと気が気でなくなってしまうのです。
それどころか家を出ることすら大変な時間が掛かってしまうことも多いんですよね。かくいう私もその一人でした。
何かあったらどうしよう?という懸念を"強迫観念"何度も確認をしてしまうことを"強迫行為"というのだそうです。
こういった問題に囚われるのは何かきっかけがあったのではないでしょうか?

私の場合は仕事中、出先での財布の紛失がトリガーだったように思います。休憩中に商業施設の共有スペースでコーヒーを飲んでいたのですが仕事の対応がありその場を後にしました。そしてそのあとすぐ財布がないことに気づいて戻ったのですが、すでに奥様方が着席されており事情を説明するも財布は既にありませんでした。実はコートのポケットにいれていたのですが邪魔だった為座席に置いていたのを失念してしまったのです。
とりあえず近くのお店に聞き取りと、警察への届け出を済まし仕事を片付けたのですがさあ困ったことです。交通ICカードもクレジットカードも現金にキャッシュカード、運転免許証…すべての個人情報がなくなっていたのですから。私に残ったのは社員証と会社のノートPC、スマホだけで帰社ができない状況でした。仕方ないので上司に連絡をして同僚に迎えに来てもらうことになりましたが情けなくて仕方なかったことを思い出しました。
施設の管理事務所に何度か連絡もいれたのですが結局見つかることはなかったのです。その時から私は出先での"忘れ物"に対して異常な執着をみせるようになりました。会議室であれば机の下、椅子の上、全体をくまなく見通してからスマホで写真を撮影するなどして何度も後から確認できるようにするなどしました。トラウマになってしまったんですね。
それは出先にとどまらず会社の退勤時にも鍵をかけたか何度も確認したり、閉め忘れたのではないかと心配になり駅までいったのに戻ったことも何度もありました。あらゆることに不安が押し寄せてしまい精神的に不安定になってしまいました。現在は状態が少し楽になりましたが本当に辛かったです。


強迫性障害にどう対処していくのか

精神疾患ですから心療内科を受診しカウンセリングを受けるのがまず最も確実な方法ではあります。主に投薬治療により精神を安定させていく方針になることになります。
ですが、それでも回復の兆しがみえない方や心療内科にかかるのはちょっと…といった方などにむけていくつか方法を提示していけたらと思います。

※心療内科にかかることに抵抗がある背景については後程説明致します

・不安なものをメモ帳やノートに書き記して原因を分析する
・いつでも確認がとれるように現場の写真撮影や動画撮影をする
・他の人に最終チェックをしてもらう
・同じような症状をもつ人たちと意見交換をおこなう(グループカウンセリング)

特におすすめなのは他人に確認をしてもらうことです。
外出するにしても自分もチェックしつつ、他の人に最終確認をしてもらうことで責任の所在を分散させることで精神的な負荷をさげることです。
いわゆるダブルチェックというビジネスシーンでもお馴染みの方式はこういった場面でも使えます。実はこの重荷を一人で抱え込まないというのは重要で誰かに話すだけでも本当に楽になるのです。家族でもいいですし友達でも同僚でもかまいません。よろしければコメントでもお話しくださればと思います。ぜひ実践してみてください。

精神疾患の現実

さて、先ほどの話の中にあった"心療内科にかかることに抵抗"について説明していきたいと思います。
単純にそういった病院が苦手だったり怖い…と感じる方もいるかもしれませんが実は就職関係での大きな障害となるからなのです。
就業する面接や採用の場面で"精神疾患があるか"や"心療内科の通院歴"などを確認される場合があります。理由としては精神安定剤などは神経を落ち着かせるために眠気などの副作用がでる場合がある為仕事の内容によっては危険になるからです。またそれだけでなくメンタル部分での弱さがある人材は採用されにくいという現実もあります。
採用したとしてもすぐやめてしまうのではないか?という懸念をもたれやすいので転職を今後考えている方は念頭に置いておくとよいかもしれません。
もちろんすべての企業がそうではありませんので落ち込む必要はありません。誰しもが持ちうる不安が強かっただけなのですから。


今回は強迫性障害についてお話をさせていただきました。
中には厳しい現実を伝えることにはなってしまいましたが日本全国の心療内科に通う方はとても多くメンタルケアは一般的なものになってきました。
それが良いのかといわれれば難しいところではあるのですが、少なくとも昔のように「あの人は精神の病気だ!」等と罵倒されるような時代ではなくなりました。誰しも問題を抱えている時代だからこそ一緒に乗り越えていきましょう。大丈夫ですよ。

それではまた次回。


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