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沖縄の海はなぜエメラルドグリーン?

沖縄に住んで良かったことは、いつでもキレイな海が眺められることです。多少天気が悪くてもキレイな色をしています。小高い場所に行くと、緑の山とエメラルドグリーンの湾が一望でき、ドライブがとっても楽しいです。

この海の色は、関東では拝むことができませんでした。それでも、江ノ島に行けば、海の近くなのでウキウキします。沖縄との違いは、砂浜の色。江ノ島の海岸には茶色い砂や灰色の砂。これらは火山岩が川によって運ばれて海岸に堆積したものです。一方、沖縄の白い砂浜は、サンゴの骨格や貝殻、有孔虫の死骸などの石灰が成分となっているものが堆積したものです。

砂浜の砂は海底まで続いています。底の色が真っ白であれば、海の色そのものの色が見えてきます。底の色が黒ければ、その分海の色がくすんで見えます。どんな色の紙の上に色鉛筆で絵を描くかということと同じです。

さらに、海中にいるプランクトンの量にも差があります。寒い海ほど栄養分が豊富で植物プランクトンがたくさんいるのだそうです。そのため、暖かい沖縄の海にはプランクトンが少なく、透明度も高く、海の底の方まで見えるというわけです。また、島をぐるりとリーフが囲んでいるので、サンゴ礁の複雑な地形が作りだす陰影によって、海を上から眺めるとグラデーション状に色が変化する様子が見えるのです。

もともとこちらに住んでいるとこの海の色が当たり前なようですが、長く住んでいくうちに見慣れてしまうものなのでしょうか。わたしにもこの海の色が飽きてしまう日が来てしまうのかそれはずっと先にならないとわかりません。

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日音もす|イラストレーター
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