探究せよ!古代遺跡“マチュピチュ”って何があるの?🇵🇪
Hello!
突然ですが、
『マチュピチュ』
と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
「空中都市」
「ペルーの有名な世界遺産」
「訪れるには時間と労力が必要」
など
『遠いけど一度は行ってみたい世界遺産』
というイメージがあるのではないでしょうか?
そもそも『マチュピチュ』
という名前は聞いたことがあるけど、
何のために誰によって建設されて、
当時はどんな役割を果たしていたのかまで
把握されている方は多くないのではないでしょうか?
私もそのうちの1人です。
ただ『マチュピチュ』という
名前を聞いただけでワクワクしますし、
何だか秘境感を味わえる感覚になります。
今回はそんなマチュピチュを
・マチュピチュって何?
・インカ文明ってどんなもの?
・何のために誰によって作られたの?
・どうやって行くの?
などの視点から深掘りしていきたいと思います。
今まで何となく知っていたけど、
こんな意味があったのかと
発見していただけたら嬉しいです。
この記事を読むと
古代遺跡『マチュピチュ』の歴史や
インカ文明の謎、遺跡の在り方などを
知ることができますよ!
そもそも「マチュピチュ」は
誰によって何のために建設されたのでしょうか?
歴史から一緒に探索していきましょう!
《歴史》
まずはマチュピチュの歴史をご紹介します。
マチュピチュの歴史は、
古代インカ帝国の時代にまでさかのぼります。
インカ帝国は紀元13世紀から16世紀にかけて栄えた
南米アンデス地域の大帝国であり、
その首都はクスコでした。
そして興味深いことに
インカ帝国は文字を持たない
社会・文明であったことが分かっています。
そのため現代においても
その文明や遺跡の詳細は解き明かされていません。
インカ帝国は1533年に
スペイン人による征服により滅亡しました。
マチュピチュは
南ペルーのアンデス山脈にある世界遺産。
標高は約2,450mあります。
紀元15世紀ごろに築かれたこの遺跡は、
神殿や居住地区などで構成されており、
斜面には段々畑が広がっています。
建物の石積みは非常に精密で、
隙間すら通さないほどの緻密さを持っているため、
数百年経った今でも、
その姿形がしっかりと残っています。
地理的に悪天候の日も多かったにも関わらず、
現在にまで当時の姿が残っているという事実が、
すでに当時の彼らの技術力の高さを表していますよね。
そしてマチュピチュは
考古学的な研究によって、
太陽の観測をすることを目的とし、
宗教的な中心地や王室の居住地として
機能していた可能性が高いとされています。
一説には、インカ帝国が
スペインの侵略から財宝を守るために
建設された都市だとも言われています。
さらに面白いのが、
この遺跡は建物や農地の精密な配置、
街全体に行き渡るように
配置されている水道システムなど、
高度な技術と計画性が反映されていることです。
マチュピチュは約80年間人々が暮らしたのち、
その高度な文明を残したまま
人々は奥地に移動したと考えられています。
その後、約400年もの間
忘れられた存在となっていましたが
1911年にハイラム・ビンガムが再発見し、
世界にその存在が知られることとなります。
マチュピチュの歴史は
未だ多くの謎に包まれていますが、
その美しい景観と文化的な遺産は、
現代では毎年80万人もの観光客が訪れる
天空遺跡となっています。
《基本情報》
Q. マチュピチュっていつできたの?
マチュピチュは
約1401~1500年(15世紀)に建設されました。
Q. マチュピチュは誰が造ったの?
マチュピチュを造ったのは
インカ皇帝『パチャクティ』です。
パチャクティ・インカ・ユパンキは、
クスコ周辺の小さな集団の出身で、
その勇敢さと知恵によって
インカ帝国を拡大していきました。
彼がなぜクスコ村から偉大なインカ皇帝になったのか、
その話には水晶の神話が関係すると言われています。
この伝説は大変面白いのでもし興味があれば
🔍 パチャクテク 水晶神話
の伝説を読んでみてください!
パチャクティはマチュピチュをはじめ、
サクサイワマン遺跡やオリャンタイタンボ遺跡など、
その他多くの建造物も残しています。
そして帝国を統治すると同時に、
宗教的な儀式や農業の発展に
力を注いだ人物でもあります。
Q. マチュピチュの見どころは?
マチュピチュには数多くの歴史的遺産と
観光名所が存在しています。
ここでは
「行くなら外せない!有名観光地5選」
をご紹介します。
1:アンデネス(段々畑)
マチュピチュに入ると
まず目に飛び込んでくるのは
アンデネス(Andenes)と呼ばれる段々畑の風景。
これらの段々畑は
高さ約3mの石の壁によって支えられ、
40段にわたって広大な敷地に広がっています。
アンデネスの最も低い場所は
まだ森林の中に埋もれており、
高低差は約1500mにも及ぶと言われています。
各段の面積は狭く、
高低差による日照時間や水循環を利用し、
さまざまな作物が栽培されていました。
この光景から当時の人々が
農業にも力を入れていたことが分かりますね。
先人の知恵ともとれるアンデネスの構造は、
今やマチュピチュの半分以上を占める
圧巻の光景となっています。
2:石切り場
マチュピチュの市街地の門を通り抜けると、
岩がゴロゴロと転がる石切り場が広がります。
この場所はかつて、
マチュピチュの建築に使用されるために
石を切り出した場所であり、
今でもその名残りを見ることができます。
石切り場は高台に位置しているため、
マチュピチュ全体を見渡すことができる
自然が融合したベストスポット。
この石切り場エリアに行かれる際は、
朝日が差し込む時間に訪れることをおすすめします!
マチュピチュの山頂を朝日が照らし、
1日の始まりを告げる神秘的な光景は
見る人全てを魅了すること間違いありません。
3:インティワタナ(日時計)
インティワタナ(Intifuatana)は
マチュピチュ遺跡内の最も高い場所に位置しており、
インカの言葉で「太陽をつなぎとめる場所」
という意味があります。
インティワタナは花崗岩の一枚岩で作られており、
見事な彫刻が施されています。
また台の上には石柱が立っており、
その4つの角は東西南北を示し、
太陽崇拝や天文観測に関連する役割を
果たしていたと考えられています。
パワースポットとしても知られるこの場所は
朝7時〜10時までしか見学できないので、
気になる方は早めの時間に
訪れることをおすすめします!
4:太陽の神殿
太陽の神殿(Intihuatana)は、
インカ帝国時代、太陽信仰に関する
重要な役割を果たしていました。
太陽の神殿は岩石を彫り、
曲線的な形状を持つ祭壇や台座として構築されました。
その石組みの技術は非常に高度であり、
石同士が完璧にはめ合い、
美しい曲線を作り出しています。
東の窓からは冬至の朝に
太陽の最初の光が射し込む様子が観察され、
南の窓からは夏至の朝に
太陽が正確に現れる光景が見られると考えられています。
太陽の神殿の入場時間は、
13時〜16時までとなっています。
5:コンドルの神殿
コンドルの神殿(Temple of the Condor)は
翼を広げたコンドルの姿に似ていることから
その名が付けられました。
神殿の前には大きな平石が配置されています。
この神殿は地上と天界を結ぶ
神聖な場所と考えられており、
生贄の儀式や拷問などが
行われていたと考えられています。
コンドルの神殿は
その迫力ある独自の造りや神聖な意味合いから
多くの人々が訪れる人気のスポットです。
コンドルの神殿の見学時間は
10時〜13時までとなっています。
《おまけ》
Q. マチュピチュ村って何?
マチュピチュ村は
マチュピチュの麓にある人口約3000人の小さな村。
マチュピチュに行くには
村のシャトルバスを利用することになります。
村にはレストランやお土産屋さん、
温泉まであるので高山病を防ぐためにも
ここで少し休憩するのも良さそうです。
そして意外なのが、
このマチュピチュ村を作ったのは
野内与吉(のうち よきち)という
日本人であると言われています。
ペルーへ契約労働者として移住し、
その後、何もない状態から水や電気を普及させ、
村を作っていきました。
そのため、初めてマチュピチュ村を訪れた方も
何となく懐かしい感じがして
落ち着くという方が多いようですね。
《行き方》
【飛行機】
日本
↓
アメリカの都市(乗り継ぎ)
↓
リマ(ペルー)
のルートです。
所要時間の合計は約27時間以上。
※2023年6月現在、日本からクスコへの直行便は就航していません※
【鉄道】
クスコ
↓(鉄道で約3時間半)
マチュピチュ村
個人的には高山病を防ぐため、
クスコで一定時間、観光するなどして
時間を置くのが良いかと思います。
マチュピチュ村には
以下の3つの場所から鉄道に乗ります。
(以下参考サイト:ライトラ)
❶ポロイ
❷オリャンタイタンボ
❸水力発電所
🎫ペルーレイルで
チケットを購入することができますが、
不安な場合は旅行代理店に相談してくださいね。
そして実は鉄道の他にも
クスコからマチュピチュ村に行くには
2パターンあります。
《バス&徒歩コース》
クスコ
↓(車で約7時間)
水力発電所
(徒歩で約3時間/約10km)
↓
マチュピチュ村
所要時間の合計は約10時間です。
私はもし自分が行くなら
この線路沿いを歩いていく方法で
時間はかかっても大自然を楽しみながら
マチュピチュ村に向かってみたいです!
そして村の温泉で疲れを癒したいです(笑)
《徒歩コース》
クスコ
↓(車で5〜6時間)
ピスカクチョ
↓(トレッキングで3泊4日)
マチュピチュ村
今考えると冒険家コースにしか見えませんが、
かつてのインカ帝国の人々が辿ってきた道のりを
歩くことができるのは夢がありますよね!
【シャトルバス】
マチュピチュ村
↓(シャトルバスで約30分)
マチュピチュ
30分に1本ほどの間隔で運行しており、
遺跡の入場チケットも駅で購入が可能です。
ここでももちろん徒歩コースはあります。
《徒歩コース》
マチュピチュ村
↓(徒歩で2〜3時間)
マチュピチュ
ずっと上りの道のりになるので、
体力自慢の方はぜひ挑戦してみては!?
実際の旅程が気になる方はぜひ一度
🔍 スカイスキャナーなどで検索をし、
時期や日数などを検討してみてください!
ツアーに参加される場合は、
🔍 トラベルコで
まずは探してみるといいかもしれません。
【注意点】
※乗り換えが多いため、旅程には十分余裕を持たせてください。
※事前に渡航制限があるか必ずご確認ください。
《時差》
時差は日本のー14時間。
※サマータイムはありません。
日本の裏側に位置するマチュピチュでは
時差も大きいので、
時差ボケ対策を考えておきましょう。
おすすめは飛行機に乗ったらすぐに
現地時間に時計の針を合わせ、
なるべく時間に合わせた生活をすることです!
《VISA》
観光目的の183日以内の滞在なら不要!
ただし飛行機の乗り継ぎで
アメリカを経由する場合は
電子渡航認証システム(ESTA)の申請が必要です。
ESTAは偽物のサイトもたくさん出ているので、
以下の公式サイトから申請をしてください。
なお、申請が通るのに時間を要する場合があるため
申請は渡航の72時間前までに完了してください。
【注意点】
※パスポートは入国時に6ヵ月以上必要。
旅券の未使用査証欄は入国時に5ページ以上必要。
《言語》
公用語:スペイン語
観光地では英語も通じます。
《乾季・雨季》
乾季:5~10月
(晴れの日が多く、特に6〜7月がベスト)
雨季:11~4月
(観光客は少ないが雨が降りすぎると鉄道が止まる)
基本的には乾季の時期がベストシーズンです。
雨季のシーズンは比較的、観光客が少なくなるので
幻想的なマチュピチュを望めるかもしれません。
グラフを見ても5~8月が降水量は少なくなっています。
気温は1年を通して平均約20°、
最低気温も約5°なので過ごしやすい気候となっています。
(紫外線と蚊には注意です⚠️)
《予算》
個人で行かれる場合のルートは多様なので、
ここではツアー料金をご紹介します。
トラベルコで調べてみると、
3泊7日間もしくは、2泊6日間の羽田初、
マチュピチュの入場料込みで以下の値段でした。
(2023年6月調べ)
調べる時期や実際の日数、
航空券・ホテルなどによっても
料金は異なりますので、
条件を変えて検索してみてくださいね。
ペルーの通貨はソル(Sol)
小銭の通貨単位はセンティモ(Centimo)です。
ホテル・レストラン・お土産店など
観光客が利用する施設では、
アメリカドル(US$)を
そのまま使用できることもあります。
🦙マチュピチュの入場料
2023年:152.00(S/)
→約5,940円
2024年:172.00(S/)
→約6721円
となっています。
何と来年には約780円も値上げしてしまいます…。
そして学生さんは約半額という驚異的な金額。
うらやましいです!
詳しくは「クスコ地方支局管轄」
『世界遺産・マチュピチュ遺跡』の欄をご覧ください。
【注意点】
※航空会社やホテルは時期・日数により価格は大きく変動します。
※予算には余裕を持っておくことをおすすめします。
《必要日数》
最低でも3〜4日の滞在をおすすめします。
理想は7〜8日あると
時差ボケや高山対策ができるので
安心して観光できると思います。
《人気ホテル》
1位:Jaya Suite Machupicchu
2位:インティ パンク ホテル
3位:ベルモンド サンクチュアリ ロッジ
4:ホテル アトゥカイ タワーズ
5:SUMAQ マチュピチュ ホテル
(※Tripadvisor人気ランキングより)
この他にも多くのホテルや滞在先があるので、
ご自身のご希望のステイルに合わせて
調べてみてくださいね!
いかがでしたでしょうか?
死ぬまでに一度は行きたい
世界遺産マチュピチュは
想像以上に体力と時間・余裕がないと
なかなか行きづらい場所だということが分かりましたね。
旅人の皆さんがよく
「マチュピチュは体力があるうちに…」
と言っている意味が理解できますよね。
しかし世界中の人々が訪れるマチュピチュには
きっと大変な道のりを辿るからこその
感動的な景色が待っていることでしょう。
しかし文化的にも貴重な遺産なため
ルールやマナー、そして入場制限など
気をつけなければならないことも多くあります。
そんなマチュピチュに関する
出発前や観光時の注意点などは
公式LINEで発信します!
・トイレ事情
・服装や持ち物
・入場制限の規定
・出発する前に確認するべきこと
など、+@の情報を知りたい方は
公式LINE上で
『マチュピチュ』とメッセージを送ってください!
(動画付き)
※自動返信となります。
※手動の場合、お時間を要することがあります。
予めご了承ください。
「何日もかけて行ったのに入れなかった…」
とならないよう、
事前に確認できることはしておきましょうね!
本日も最後までご覧いただき
ありがとうございました!
今、冒険の旅に出かけよう🌏
See you next time!
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