市役所新庁舎建設について、私の立場(2021年6月現在)
市役所新庁舎建設の話を色んな所でお話しいただくようになりました。それに伴い、「日置議員の立場はどうなんだ?」と聞かれることがあります。また、「日置議員の立場は賛成(反対)と聞いたけど、どうなの?」と聞かれることもあります。
ここで、現時点での私の立場を記します。結論から言うと「現時点では判断できないし、するべきではない。ただし、建設ありきの議論には乗らない」です。
1.リミットは2023年初旬
議会として新庁舎建設案に賛成or反対を示すリミットは、どれだけ遅くても2023年3月です。なぜなら、2023年の初旬に、「新庁舎の設計書予算(実施設計予算)」を議決する予定だからです。
2.何かをする時期ではある
知覧庁舎本館は1963年建造、築59年です。ちなみに、3庁舎の状況は以下の通りです。
一般的にRC構造の建物寿命は50年~80年、中央値で60~65年と言われますので、何かしらの工事をする時期に来ているのは間違いありません。
具体的に言うと、
①現庁舎の長寿命化改修+近代化改修
②新庁舎の建設
このどちらかです。どちらが財政的に有利なのか、機能性が高いのか、比較検討する必要があります。
3.結論ありきの議論はしない
現在、市長は新市庁舎建設推進の立場です。合併推進債(国からの支援。国に対して30年ローンを組むと、支払いの36%分を返してくれる)の期限が迫っており、これを活用したいのは良くわかります。
一方、国からの支援を得るために結論ありきのプランとなってはいけません。市長に相対する議会が「建設ありき」となってはいけないと思っています。
4.お互いを分かり合う
市役所の新庁舎建設は、他市の事例をみればわかる通り、一歩間違えば市を2分する大きなプロジェクトです。
大人は手を出して争いません。でも、手を出すより怖い争いがあることも知っています。
お互いを否定しあうような争いは、双方が傷つき、疲弊し、何も良いことはありません。
そんな争いを起こさないために政治があり、政治家がいます。
最終的に議題となる建物は1つですから、賛成or反対となるのは仕方ありません。しかし、徹底的な情報公開と対話によって、賛成される方と反対される方は、近づけるはずです。
徹底的な情報公開と対話によって、最終的な立場は違えど、お互いを分かり合える状態まで持っていける。少なくとも私はそう信じて議員活動をしています。これは、新庁舎建設に限らず、全てのことにおいてそうだと信じています。
5.提案型の議会活動を
6月議会では、新市庁舎建設について取り上げます。以下が、質問通告書です。
市長をやみくもに批判するわけでなく、太鼓持ちするわけでなく、「こういう比較試算を出したら良いのでは?」「建てるなら(建てないなら)こういうことが必要なのでは?」という提案型の質疑を心掛けます。
6.おわりに
結論を出すには、余りにも情報や判断材料が不足している現状です。結論を出さないといけない時までに、それらを調べ、明らかにし、話し合いを重ねます。そんな取り組みを喫緊で予定しています!
そして結論を出すべき時がきたら、皆様から頂いた大切な大切な1議席分の権利を行使します。