【気儘話00005】Pokémon LEGENDS アルセウス【ゲーム】
お疲れ様です。
座敷と申します。
今回は、好奇心の獣についてのお話です。
※注意※
このシリーズは、表題の作品及び関連作品のネタバレが多分に含まれるため、問題ない方のみお進み下さい。
■経緯
まずは購入までの経緯について。
ポケモン剣盾までの経緯は過去記事で書いているのでそちらも読んでみてください。
剣盾の後、待望のDPのリメイクである、「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」、通称BDSPが発売されました。
15年待ちに待ったリメイク!だったのですが…
制作がゲーフリじゃない、バグがひどすぎる、マップが2Dのままなどなど、世間では結構な不満の嵐。
かく言う自分は、致命的なバグが解消するまで手を出しませんでしたし、今も進められていません。コトブキシティで止まってます。
オメガルビーアルファサファイアのリメイククオリティを考えたら、剣盾レベルでお出しされると誰もが思うじゃないですか。
ただ、それもしょうがなかったと思います。レジェアルなんて作ってたら。
■Pokémon LEGENDS アルセウス
舞台はヒスイ地方。現代のシンオウ地方から約100年前が舞台となっており、明治時代頃の北海道開拓がモデルと言われています。
まず、暗闇の中でアルセウスと出会います。
自分の宇宙とか世界とか言ってるので、割とちゃんとした神ですね。ここまでポケモン以外の生物として描写されるのは初だと思います。
すべてのポケモンと出会ったらまた会おうと言われ、暗闇に落ちていきます。
主人公が目が覚めると、そこは浜辺でした。
ラベン博士というポケモン研究者に発見されますが、記憶喪失のような状態に。ポケダンみたいだな…
その後、自分のスマホがアルセウスフォンになっており、今後の手助けをしてくれます。アルセウス割と科学に頼るタイプ。
博士に連れられ、ギンガ団の本部へ。ひょんなことから調査隊として活動することに。
ポケモンを調査する傍ら、キング、クイーンと呼ばれる特別なポケモンが暴れているとの報告があり、これの鎮圧にも奔走する。
多分ここまでがこのゲームの起承に当たる部分です。
ここで一旦ゲームシステムの話をしましょう。
ポケモンには珍しく、主人公が攻撃を喰らいます。時代的にはまだポケモンを理解しておらず怖い生き物という認識が根強いです。まぁ目の光ってるカビゴンとか怪物以外の何物でもないですしね。
そのため、これもポケモンとしては珍しく、ローリングができます。ボス戦くらいでしか使いませんが。
また、ステージもいい感じに自然という風景が広がり、一つ一つが結構広いです。SVのオープンワールドの試験的な意味合いも強かったと思われます。
普段のポケモンとは一線を画すゲームシステムが世界観とマッチして没入感を強めてくれるのも良きです。
話を戻して、ストーリーの転部分。
すべてのキング・クイーンを鎮めたのもつかの間、空に異変が訪れます。
ヒスイ地方には時空の裂け目というものが存在し、それが出現したことと、キング達が暴れたのは主人公が来てからだということで、主人公は追い出されてしまいます。やっぱりポケダンだなこれ。
ウォロとコギトの助けもあり、テンガン山山頂でディアルガ、パルキアを捕獲。無事空の異変は解決。
その後、ウォロの提案で、プレートと各地の伝説のポケモンを捕まえて回ります。アルセウスに会うためには全て捕まえます。
一つのソフトでポケモン図鑑が埋まるのもポケモンシリーズではなかなか無いですね。それも新鮮です。
様々な収集要素を経て、プレートの裏側にこんなことが書かれていました。
今回の騒動の裏側にギラティナがいることが判明した瞬間でした。ただこのとき、ギラティナが今まで出てきていないことに疑問と戸惑いを抱えつつ、やりの柱となったシンオウ神殿へと、ウォロといっしょにたどり着きます。
ここまで良くしてくれたウォロが真実を話し始めます。
アルセウスに会いたいがために、ギラティナと協力し時空の裂け目を開けさせたこと、プレートを集めていたこと、そして自分が最後のプレートを持っていることを明かし、衣装チェンジします。
アルセウスに会いたいという好奇心、アルセウスを従えられたらより良い世界を創れるか試したい好奇心、全てが消えることも厭わない、ただただ好奇心だけで行動していると打ち明けます。
最近のポケモンには珍しい明確な悪役です。皆を騙して横から全てをかっさらおうとする、好奇心を満たすことが出来れば手段を選ばない狡猾さ。
正直なところ、当時はここまで言われてもバトルが始まるなんて想像もしてませんでした。多分、ウォロを信じたかったんだと思います。
流れ出すシロナ戦アレンジBGM。鳥肌が立ちました。ラスボスに相応しいイントロだと思います。
しかも手持ちもほぼシロナと同じで、DPの記憶が呼び起こされるようでした。
興奮と熱戦で息を切らしつつ、なんとか倒したのも束の間、真のラスボスが現れます。
そう、ギラティナです。
正直謎だったんですよね。今までの伝説のポケモンって、悪役側に強制的に利用されてたんですよね。XYなんてただの電池ですからね。そう考えると、一人の人間にギラティナが協力している図が飲み込めませんでした。ただこれは後ほど理由が分かります。
始まるギラティナ戦。手に汗握る攻防で完全にハイになってました。
倒したと思った瞬間、ギラティナの目が光り、フォルムチェンジして2回戦、いや、ウォロ入れて3回戦突入です。ここのギター大好き。
ラスボス戦なんだから大盤振る舞いです。次に書こうと思っているSVもそうですが、プレイヤーの刺さるポイントを凄い的確に刺してきます。ポケモンってこんなことできるんだ…と何目線が分かりませんが感心しました。
ギラティナ戦が終わると、ギラティナがどこかへ逃げます。ここで何故協力していたかも明かされます。
アルセウスに挑むために、ギラティナはウォロに協力していました。
ウォロはアルセウスに会うために、ギラティナはアルセウスに挑むためにという、利害の一致で協力していたのです。
伝説のポケモンが、完全な利害の一致で悪役と共謀しているのはとても新鮮でした。ギラティナがアルセウスに挑みたいというのはどう汲み取ったのでしょうか?もしかしたらウォロはポケモンと喋れるかもしれないですね。それかギラティナが喋れるか。伝説だし喋れそうな気もする。
その後ウォロが去り、全てのポケモンをゲットした主人公は、アルセウスに会いに行きます。
そこは人が踏み入れることを考えていない、異世界のようなところ、始まりの間でした。
容赦ないアルセウスの猛攻。ポケモンとは思えないテクニックが要求されます。
アルセウスに勝つと、自分の分身を与えてくれます。自分で自分を作ってる…
そしてストーリーは終わります。
最後に主人公の話をしましょう。
今回の主人公は、最初の服装から少なくとも本作時代から見ると未来の人物、しかもアルセウスとの会話から考えると別の世界から呼ばれた可能性が高いです。異世界転生ものですね。
アルセウスに会ったあと、結局元の世界に返して貰えず、そのままヒスイ地方に残ることとなります。
正直ほぼ記憶喪失の状態なので、ここで育んできた絆を蔑ろにはしない、という感じだと思ってました。やっぱりポケダンじゃないか。
ただ、よく考えると、ディアルガ、パルキア、ギラティナ、アルセウスをゲットしているので、いつでも帰れるんですよね。やろうと思えば世界創造も出来るレベル。主人公はやらなそうですが。
■おわりに
ポケモンの挑戦策ということで、ポケモンの当たり前が結構見直されていた感じがして、とても楽しくプレイ出来ました。
来年発売とされているポケモンレジェンズZAにも期待が持てます。
ただ、今作ではDPの謎だった部分の真相が発覚することが多かったため、ポケモン本編で散りばめた謎はレジェンズで回収するか、アニポケでやるかになる可能性があって少しモヤモヤしてます。
謎は明かすタイミングが遅れれば遅れるほど、期待が膨らみ足枷になるとも思います。
最近ストーリーを考えていた時に思ったのが、もしかしたら開発者そんなに考えてないんじゃないか、ということ。面白い設定や謎は舞台装置でしかなく、詳細は考えていない。
自分が考えるのが難しいと言うだけなので、そんなことは無いと信じたいんですけどね。それだけ考察も捗るので良いのですが。
ちゃんと考えられる人になるために、日々いっぱい考えましょう。無理のない範囲で。
それでは皆様
今日も一日、お疲れ様です。