星新一(NHK)感想!『善良な市民同盟』『逃走の道』『見失った表情』
こんばんは!氷魚です。
「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」
NHKで15分!お手軽に観れちゃいます。
ということで、今週も感想いきまーす!
ネタバレも含んでたりするのでご注意ください!
『善良な市民同盟』
前編後編に分かれての放送。
手癖の悪い男が、ある老人に出会い「善良な市民同盟」なるものを知る。
そこでは未知のウイルスを作り出してて、でもちゃんとワクチンも作ってある。
審判の日にそのウイルスを世界中にばらまき、悪人は一掃され、ワクチンを打ってある善人だけが助かる…という話を聞かされる。
男は、ウイルスにかかった人間の末路を撮影したビデオを見せられ、そんなふうに死にたくないと思う。
助かるのは善人だけだが、老人は男を気に入ったといい、善良な市民同盟に入れてくれる。
入会?してワクチンを打ってもらい、そこから男は心を入れ替えて善人として生きるように。
真面目に働いているので、恋人もできる。
でも審判の日が近づくにつれ、恋人も助けたいと思うように。
そして老人の下へ向かうが…。
恋人を助けたいと思ったはずなのに、老人から除名を言い渡されて、「俺だけでも助けてくれ」と懇願する男。
それを見て恋人は去ってしまう。
未来も恋人も失った男。
でも、死ぬと分かってしまったら、助かりたい気持ちは誰にでもあるよね。
死への恐怖と恋人への想いを天秤にかけたら、自分に傾くのも分かる。
彼女にしてみれば、許せない裏切りにも感じるだろうけど。
「審判の日」
実はそんなものはなかったのだけど、
何のために生きるのか、誰の為に生きるのか、
そういうことを考えたお話でしたね。
『逃走の道』
泥棒二人組が逃走する話。
真夜中だったので、逃げてる途中で、止まっている電車に乗り込む。
すると、なぜか電車が動き出し…。
車庫へ入るわけでもなく、走り出す電車。
そして車内には、乗客のように、人形が置かれている。
薄気味悪い状況と、止まらない電車。
(運転手も人形!)
しかも外部との電話も通じない。
混乱し、錯乱する泥棒二人。
……いや、これめっちゃ怖かったよ?!!
最後に何で人形が乗ってたのか、視聴者には理由が分かるので、
観てる分には薄気味悪さはなくなるんだけど……。
泥棒二人の気持ちになったら、めちゃくちゃ怖い。
最後に「ぞくぞくしますね」っていうセリフがあるんだけど、
ほんと、星新一のセリフは、いろんな意味が含まれてて、すごい。
そしてこの回は怖かった!
私、こういう後味悪い感じのは苦手みたいです。
『見失った表情』
近未来?
整形するのが当たり前の世界で、今度は表情に価値を置かれる世界。
表情操作機という、表情を思い通りに作れる機械が広まる。
でも不自然だということで?法律で使用を禁止されている。
主人公のアキコさんは、整形してるけど表情が乏しく、表情操作機が欲しい。
知り合いに頼んで、手術してもらう。
操作リモコンになってるコンタクトレンズをつけて、自分の思った通りの表情を作れるようになる。
そのおかげで、ある男性と仲良くなるが……。
表情を作る機械。
その発想がすごい!
自分の感情をうまく作れない人が大勢いる世界ということだけど、
そんな世界になったらいやだなぁとも思った。
この世界では、
自分の本心のまま、思うままに、感情を出せなかったりする人が多いことにも不幸を感じるし、
「この場面ならこの表情」という目的に合わせた表情を作ることが良しとされているのも、不自然で不幸を感じる。
そう思うのは、この前まで参加してた講座で、
「自分を知る」ということにフォーカスしたからです。
自分の本心を、望みを知って、
そこに向かって生きていくことが、自由で幸せだと感じることができたから。
一緒に参加したみんなには感謝しかありません(^^)
みんなありがとう!
この話を観て、もっと自由に生きようと思いました!
そしてダンスは素敵だった!
くるくる踊るの楽しそう♪
来週も放送あるので楽しみ!
ラスト4話、どんなんだろう~!!