006_英語を学ぶ目的について_その2
志乃へ
前回の続き。
なぜ日本人は英語を
勉強するのだろうか?
父さんは
日本における
英語教育の歴史をざっくり調べてみた。
1950年代、
中学1年生は英語科目を
ほぼ100%履修していた。
中2、3年生は、なんと、
英語授業を選択しなくてもよかったんだ。
意外だったでしょ。
1960年代、
中学全学年が英語授業を自発的に
100%履修するようになったんだ。
その背景は、
1960年代、
日本企業がアメリカへ進出し、
アメリカ企業の技術を
修得しようとしていたんだ。
日系メーカーは
英文で書かれた技術レポートを
翻訳できる大卒者を
多く採用していたんだ。
どんなメーカーだって?
例えば、
ソニーやホンダ等のメーカーだね。
一方
日系商社は
アメリカで貿易を始めるために、
英会話できる大卒を多く採用していた。
例えば、
三井、三菱、住友の財閥系企業だね。
また、
日本は高度経済成長期だったので、
日系企業は高い初任給で
大卒を多く採用し始めたんだ。
ライバル企業に差をつけるために。
日本国民は
豊かな生活を手に入れようと
高校、大学に進学するようになったんだ。
高校、大学は入試に英語試験を
必須としたため、
日本国民は中学、高校、大学で
英語を勉強するようになったんだ。
次回に続く。