【講義:開業の経営学】#1 開業に必要なモノ
非常勤講師を務めている九州医療専門学校 鍼灸臨床研修科で講義を行った。
毎年の事ながら「生徒ははどんな人達かなぁ」、「講義、退屈じゃないかなぁ」と実はドキドキしてるんです💦
そんな不安もよそに、生徒はいつも皆いい人達でホッとしています(´∀`)
臨床研修科の皆さんは復習も兼ねて、講義の内容を一部ですが公開していきます。
臨床研修生以外でも、開業準備をされている方、既に開業されている方にも読んでいただき、何かの材料になれたらと思います。
さて、今回は自己紹介も早々に講義へと入りました。ぼくの自己紹介は下のnoteに書いてますので、ぜひ読んでみてください👇
という訳で、いつも講義の最初の方にお伝えしている内容を一部、公開します!
【大前提として開業に必要なモノ】
今回の講義では「開業に必要なモノ」を考え整理してみた。
ところで「開業に必要なモノ」ってなんだろう?
挙げていくと色々出てくると思いますが、大前提として必要なモノは、
この2つに集約されます。
まず、〝開業=プロ〟としての生業なので『技術』は絶対必要ですよね。
これは開業してからももちろん研鑽を積んで、生涯勉強して磨いていかなくてはなりません。
ただ、開業は『技術』だけでは成り立たない。
なぜなら、その『技術』を提供する相手、つまり患者さんがいてこそ成り立つものだからです。
施術を受けてくださる患者さんがいて初めて、頑張って培ったあなたの『技術』が世に出るわけです。
言い方を変えると、いくら良い『技術』を持ってても、患者さんがいないと意味がないですよね。
そして『技術』を受けてくださる患者さんは多い方がいい。
そこで2つ目の『集客』が必要になります。
この講義では、『集客』についても後々の講義でお話していきます。
『集客』のノウハウというより、本質的な話になりますのでご了承ください。
【『技術=トレーニング』・『集客=戦略』】
さて、先述のように開業に必要なモノは『技術』と『集客』が大前提だと話してきました。
この2つを深掘りしていくと、
という感じで例える事ができます。
野球選手のバッティングで例えると、
『技術』を磨くのは、筋トレや素振りなどの〝トレーニング〟を欠かさず取り組むこと。
『集客』を増やすのは、〝相手〟が何を考えてるのか、何を求めてるのかを察知する必要があります。
〝相手〟というのは、野球でいえばピッチャーやキャッチャー、鍼灸でいえば患者や取引先などになります。
〝相手〟のことを考え察知することが〝戦略〟につながっていきます。
【開業準備に必要なモノを自由に挙げる】
ぼくの講義では「ブレーンストーミング」(以下BS法)と言って、あるテーマに対して思い浮かんだものを自由に挙げていき、共有するということをしています。
BS法で大事なルールは、
・なんでもいいから書き出す
・いくつでもいい
・正解、不正解はない
・否定しない
挙がったアイデア・意見に対して否定せず、咀嚼してみんなで共有しよう。
というのが狙いです。
今回は「開業準備に必要なモノ」というテーマについて思いつくまま自由に挙げてもらいました。
たくさん挙げてくれたので、画像で示したいと思います☟
たくさん出てきましたね( *´艸`)
他に、「これも開業準備に必要だよ!」っていうのがあればぜひコメントしていただくと嬉しいです。
研修生と共有させていただきます(^-^)
【開業に必要なモノをグループ分けする】
次は、出てきた「開業準備に必要なモノ」を、先述した〝技術=トレーニング〟と〝集客=戦略〟の2グループに分けて整理していきます。
この講義では、
という作業を大切にします。
まずは自分で考え①〝書き出す〟
グループ分けなどをして②〝整理する〟
③〝共有する〟ことで、自分の考えをブラッシュアップして「やるべきこと」や「スケジューリング」が浮かび上がってきます。
そうすることで〝行動〟に移しやすくするんです。
今回のテーマについてグループ分けしたのが、こんな感じです☟
挙がったモノで、「技術」・「自分自身の健康(笑顔)」・「コミュニケーション力」の3つは〝技術=トレーニング〟グループ。
それ以外は〝集客=戦略〟グループに整理されました。
〝技術=トレーニング〟グループに入る3つは、臨床研修やセミナーで身に付けていくことができる。
一方〝集客=戦略〟グループに入るモノの中には、開業してから身に付くモノもありますが、開業前の段階で準備しておく必要があるモノばかりです。
特に赤線を引いているモノは、開業・治療院運営に大切な〝理念〟につながるモノなので、開業前から少しずつでも考えていくことをオススメします。
以上、今回の講義では「開業に必要なモノ」を考え整理してみました。
あなたの考える「開業に必要なモノ」は何でしょうか?
実は、開業・経営には〝理念〟がとても大事になってきます。
2回目の講義では〝理念〟の考え方についてお話していますので、そちらもぜひご覧ください☟(^_-)-☆
最後までお読みいただきありがとうございます。
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