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ジョンへ

 そちらの世界はどうだろうか?

 君のお陰か、僕らはすでに2020年に無事来ることができた。

 といっても、君が未来から来たとされる世界線を僕らは観測できなかった。

 正確に言えば、2020年より先を経験し、2086年になった未来でも僕らは君を観測できなかった。

 仕方ないことだ。僕は多額のお金を担保にしてコールドスリープで眠りについた。

 僕が起きたころには、有名なウォール氏が起きていた。そして、この世界を見ているらしい。しかし、君がいたという形跡は発見できなかった。

 それどころか、2036年にタイムマシーンができていた形跡すらない

 タイムマシーンが出来たのは、随分先の未来。本当に眠っていて良かった。

 ジョン、君が懸念するような事態に、この世界はなっていない。つまり、それは君が未来を変更することが出来たのだろう。

 ……だが、僕らは次に解決すべき課題が出来てしまった。君に話を聞けば何か分かるかと思ったが、残念だ。

 僕もまだコールドスリープから目覚めて日が浅い。すぐに体の感覚を取り戻すのは難しそうだ。

 さて、そろそろ僕の仲間がここを破りにくるだろう。

 それにしたって面白いものだ。2086年がこんな風だとはね。

 爆発音が聞こえた。どうやら今回はここまでのようだ。これから、僕らはさらなる実験を行わないといけない。

 親愛なるジョンへ、僕らが君の意思は受け継いだ。


いつも読んでくださってありがとうにゃ。 ゆうきみたいに本を読みたいけど、実際は読めていない人の為に記事を書いているにゃ。今後も皆が楽しめるようにシナリオ形式で書いていきたいにゃ。 みにゃさんが支援してくれたら、最新の書籍に関してもシナリオにできるにゃ。是非頼むにゃ。