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【MTG】Pauper 1-Land Spyのすゝめ

はじめに

みなさん、普通じゃないデッキはお好きですか?
今回は、いつの間にか進化していた、Pauperの1-Land Spyについての記事です。(執筆日は2024年5月、モダホラ3の発売前です)
PauperのThe Spyにまつわる歴史的な話は以前の2-Land Spyの記事で記載しているので、気になる方はそちらをご覧ください。

今回は、The EPIC Storm氏が作成(?)紹介(?)していたリストの紹介と解説です。

※The EPIC Storm氏のリストから、《陰謀団の儀式》1枚を《朽ちゆくネズミ》に変更しています。

デッキリスト


このデッキのゴール・勝ち方

基本の勝ち方

デッキに1枚ある土地を引いた後に、《欄干のスパイ》または《証拠隠滅》を自分を対象に発動する。デッキがすべて墓地に落ちるので、そこから《ロッテスの巨人》を場に出して25点前後のダメージを与える。

欄干のスパイ/Balustrade Spy
ロッテスの巨人/Lotleth Giant

コンボ始動までの条件

メインのコンボ始動のための条件としては、以下の3点が必要となる。

条件1:デッキの土地が0枚(全部引いている)
条件2:《欄干のスパイ》または《証拠隠滅》が手札にある
条件3:何らかの方法で、《ロッテスの巨人》が場に出せる
条件3-a:《忌むべき者の歌》が手札にある。この場合、《ロッテスの巨人》が手札にあってもよい
条件3-b:《欄干のスパイ》・《証拠隠滅》を自分に打った後に、《戦慄の復活》のフラッシュバックコストであるクリーチャーが3体用意できる。通常は《屑肉の地のゾンビ》の分の黒2~3マナが必要。《ロッテスの巨人》が手札にある場合は、《朽ちゆくネズミ》を蘇生できる必要がある
条件3-c:《戦慄の復活》が手札にある場合、《欄干のスパイ》・《証拠隠滅》を自分に打った後にそれが打てる

この1-Land Spyについては、コンボ成立までのルートが何個かあります。
条件3のルートが複数あり、兎にも角にも《ロッテスの巨人》が場に出せればよいです。
2-Land Spyと違い、小難しい無限ループを覚えなくてよいのはメリットですね。

サイドボードについて

選択肢は多くないです。
墓地対策を対策する《鋳塊かじり》、打ち消し呪文を対策する《紅蓮破》辺りがあれば、ぶっちゃけ後は任意かと思います。

ところで、《惨劇の記憶》がなぜサイドにあるかですが、結論から言えば墓地対策の対策のためです。
例えば、相手の場に《大祖始の遺産》がある状態で、《欄干のスパイ》を自分に打ちます(デッキが全部墓地に落ちます)。《欄干のスパイ》の効果の解決直後に《惨劇の記憶》を打った場合、相手が優先権を得て《大祖始の遺産》を起動できるのは、《惨劇の記憶》を唱える際の追加コストとしてクリーチャーが既に墓地から除外されているタイミングなので、墓地対策をくぐり抜けることができるといった形です。ただ、コンボパーツが増えるわ要求マナが増えるわでめちゃくちゃ大変ですので、素直に《鋳塊かじり》を入れるのが、丸いのは丸いです。
例外として、《フェアリーの忌み者》とかいうゴミカスクソカード は《惨劇の記憶》じゃないと回避できないので、そこを強く意識する場合はあってよいと思います。
なお筆者は、墓地対策のくぐり抜けが決まると気が狂うほど気持ちよくなれるという理由で入れてます。

んで、2-Land Spyと何が違うの?

メリット

一番のメリットとしては、絶対に必須な条件が2つなことです。つまり、「土地がデッキに0枚」「《欄干のスパイ》系を引いている」の2つが絶対に必須で、あとは「《ロッテスの巨人》が場に出せるか? 《戦慄の復活》を打てるか?」です。
(2-Land Spyは、絶対必須条件に「《忌むべき者の歌》を打てるか」が入ります)
つまり、《欄干のスパイ》+クリーチャー2体が居れば、《欄干のスパイ》の4マナからコンボが始動しますし、《欄干のスパイ》+黒2マナでも始動します。なので、《忌むべき者の歌》が絶対に必須ではないです。

もう1つのメリットとして、《カザド=ドゥームのトロール》などを素出しして撲殺するパターンがありえることです。
このデッキ、マナ加速パーツが非常に多いので、やろうと思えば1~2ターン目に《カザド=ドゥームのトロール》を着地させることができます。
あまりやらない選択肢ですが、選択肢としてあるのとないのでは大違いです。

ほか、MOだと無限コンボの操作をしなくていいのがめちゃくちゃメリットです。

デメリット

デメリットとしては、ライフゲインをされると厳しいことです。
一般的なキルターンは3ターン以上(筆者の私見)なので、そこまでにライフが26以上になっていると削りきれない恐れがあります。
一応、1枚だけ《一瞬の瞬き》を入れてブリンクする…などはありますが、そもそもフィニッシュ用のパーツを増やしたくないですし、白マナor青マナを捻出するには…?という課題もあります。

また、コンボパーツのうち、手札に来てしまうとコンボ始動に支障が出るカードがあるのは差異点かと思います。具体的には、《ロッテスの巨人》《戦慄の復活》を引くとコンボ始動がちょっと面倒になりますし、《屑肉の地のゾンビ》もできることなら引きたくないです。

おわりに

いかがでしたでしょうか(定型文)。
Pauperの中でもとにかく異質なデッキであり、普通じゃイヤな方にはとてもおすすめできます。
なお、Pauperの平均的なデッキ価格と比べると3~5倍くらいするので、作りたいと思ったらとりあえずお値段を調べるところから始めましょう。
ではまた!



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樋宮なつき
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。 「この内容ならご飯くらい奢ってやるか」なんて思ったら、サポートを頂けますと記事作成の意欲が高まります。