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矢作芳人厩舎【厩舎ポートフォリオ】

※「競馬の天才!」Vol.10の掲載厩舎。

※在厩馬、管理馬は6月25日現在のものです。

■矢作厩舎(30馬房)管理馬75頭

〇厩舎戦略の特徴

1月の好調が目立つが、これは狙ってやっている可能性がある。ルメール騎手の年明けは不調とよく言われるが、それは年末にタイトル争いで大攻勢をかけるので、年が明けるとお手馬が手薄になるから。厩舎のリーディング争いも同様。リーディング争いをした厩舎は年末に攻勢をかけて、年明け馬がいなくなっている可能性が高い。だから、上位厩舎の出走馬が手薄になる1月に勝負を賭けているのかもしれない。というよりも、1年中攻勢をかけているといっていい厩舎なので、ライバルが手薄になるとおのずと勝ち星が増えるだけなのかもしれない。

馬房数も多いが管理馬も多い、馬の入れ替えに苦労している印象がみえる。というのも春シーズンは3歳馬の未勝利脱出に力を入れざるを得ないので、2歳馬の始動が遅めだし、古馬下級条件馬は後回しにされている印象。3歳未勝利戦がなくなる時期から成績が上がり、ちょうど1月くらいにピークに達するとも考えられる。
競馬場別の色分けはカラフル。全10場で万遍なく勝ち星を挙げている。

〇在厩馬の状況(カッコ内は管理馬)

2歳未出走:3頭(11頭)
2歳未勝利:1頭(1頭)
3歳未出走&未勝利:9頭(15頭)
古馬1勝クラス:7頭(21頭)
古馬2勝クラス:2頭(7頭)
古馬3勝クラス:3頭(8頭)
古馬オープン:2頭(12頭)

〇厩舎の思惑

 管理頭数上限いっぱいの75頭を管理。各世代40頭くらいの馬を預かっているので、スタンバイしている2歳馬もまだ20頭以上いそう。現3歳世代はすでに21頭勝ち上がっているが、それでもまだ15頭も未勝利の馬がいる。ダンサーバローズのようにダートに適性のある3歳馬を地方に出したり、他厩舎に転厩させたりしているが、それでも馬が溢れている。それだけ預かって欲しい馬主がいるということで厩舎の手腕の高さの証明ではあるのだが、やりくりが大変そう。
 他の一流厩舎と比較すると古馬1勝クラスに馬が溜まっている印象で、それも夏場の間に勝ち上がらせたいところだろう。

厩舎戦略ポイント:3歳未勝利馬と古馬1勝クラスの整理が急務では⁉

筆者の注目馬:ユニコーンライオン(古馬1勝クラス)

■ディープインパクト産駒での成績

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