競馬でのレース結果には、様々な要因が影響を与えますが、近年、注目度が増しているのが風の影響でしょう。
本記事では、競馬における風の影響について、データを交えながら考察します。
具体的には、風が展開や枠の有利不利にどのような影響を及ぼしているかを解説。さらに、競馬場ごとの風向きの傾向などもまとめ、初心者からベテランまで、幅広い読者におすすめの記事です。
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とはいえ、風がどれだけ影響を与えているのか、すぐにはイメージできないと思います。そこで、直線が向かい風に日に、(向かい風の直線で)速い上がりを使った馬は強いと仮定し、新馬戦でそれに該当する走りを見せた馬を何頭かピックアップしてみたいと思います。馬のパフォーマンスを風を合わせてみることで活躍馬を容易に見つけ出すことができると理解していただけると思います。
①クロノジェネシス
②ソダシ
③イクイノックス
④ソールオリエンス
以上のように、のちのGⅠ馬が初戦で見せた能力の片りんを、風の影響も考え合わせることで、高精度で見抜くことができるといっても過言ではありません。
風のパターン分類
風の影響を分析しようと考えたときに意外と難しいのは、風をどうパターン分けしていくかということです。向きも強さも様々で風は360度どこからでも吹いてくる。直線追い風とか向かい風とよくいいますが、直線に平行に吹くわけでもありません。
細かく分ければ分けるほど分析するのが難しくなるので、筆者はかなりアバウトに7つに分けて考えることにしました。風の強さよりも風向きによる影響を知りたいので、強さはそこまで重要視していません。
開催当日の天気予報の風向きを見て、レースにどういう影響を及ぼすかを推測し、最も近いパターンに当てはめています。それを当日の競馬中継やレースリプレイを見て修正を加えている。全場現地で確認するのは不可能なので、多少のアバウトさには目をつむっています。
それでは、7つの風の分類パターンを見てみましょう。
①直線弱い向かい風
②直線強い向かい風
③直線弱い追い風
④直線強い追い風
⑤4コーナー向かい風
⑥4コーナー追い風
⑦微風・無風
というわけで天気予報を参考に各競馬場で吹く風を上記の7つに分類しています。その作業を19年10月から開始し、これまで約3年半分のデータが集まったので、今回はそれを使っていろいろな分析をしてみたいと思います。データは19年10月1日から23年4月23日までのもの。
展開への影響
逃げ、先行、中団、後方、マクリという戦法別の成績を風のパターンごとに分けて比較してみました。
逃げ
先行
中団
後方
マクリ
芝での展開への影響
風向きによる展開への影響を、芝レースだけに限定して見てみたい。
逃げ
先行
中団
後方
マクリ
ダートでの展開への影響
ダート戦での風による展開への影響も考えてみます。
逃げ
先行
中団
後方
マクリ
競馬場別の風傾向
ここからは競馬場別の風向き傾向と、風向き別の逃げ先行成績を比較し、競馬場ごとの特徴を見ていきたい。
東京
東京&逃げ先行
中山
中山&逃げ先行
京都
京都&逃げ先行
阪神
阪神&逃げ先行