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残暑の最中の夏祭り【檜原村こよみだより 10月】

こんにちは。檜原村地域おこし協力隊、情報発信担当の松本です。早いもので移住から約2か月が経ちました。なかなか終わらなかった荷ほどきもひと段落し、ようやく家の中がすっきりとしてきました。

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前回の記事で、8月20日頃から夕方や夜間は過ごしやすい気温となり、エアコンをつけずに眠れることも多くなってきた、と書きました。
檜原村は冬は早い、と村の方に聞いていたので、このまま涼しくなっていくのか…とセンチメンタルな気分に浸っていたのですが、9月5日頃から再び暑さが戻り、村の防災無線で猛暑日のアナウンスが出るくらいの陽気に。

協力隊としての勤務を終え、夕方帰宅したあとに家じゅうの窓を開けてしばらくがまんするのですが、室内にこもった熱気が逃げず結局エアコンをつけるというサイクルになってしまいました。
また、台風の影響のためか猛烈な湿度もあり、少し動くとじっとりと汗が出てきます。体力が奪われ、なかなか家事もはかどりません。
特に困ったのが洗濯で、天気が崩れるとバスタオルやズボンなどがいっこうに乾きません。においが出てしまうことも多く、泣く泣く洗い直してハンガーが足りなくなることもしばしばでした。

雨宿りをする猫 降り出すとなかなか止まないことも…

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檜原村では、例年8月最終週から9月中旬にかけて、各地域でお祭りが開催されます。伝統の郷土芸能を神社に奉納するためのものだそうです。
私の住んでいる上元郷では、9月14日(土)、15日(日)に春日神社秋季例大祭が開催されました。
100年近い歴史があり、神田囃子を上演しながら山車を引いて巡行します。
途中、隣の地域の本宿の山車と向かい合って囃子の腕前の競い合う、競り合い(すりあい)が何度も行われます。祭りのハイライトと言える瞬間です。
絶えず演奏される囃子や踊りを間近で見ることができ、その熱気と迫力に圧倒されました。

この頃になると夕方や夜は肌寒くなり、ハッピを羽織ってちょうど良いとのことでしたが、今年はかなり暑さが残り、汗だくになりながら山車の巡行が行われました。熱中症予防のため、15日の日中は巡行の予定が若干短縮されるという異例の対策も取られました。

上元郷と本宿の競り合い(すりあい)

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私も、8月下旬から練習や準備、打ち上げ、片付けなどに参加させていただき、お祭りがどのように運営されているのかを垣間見ることができました。非常に有意義な経験をさせていただけたと思います。
また、子育て世帯が親子で参加したり、普段は村の外に住んでいる上元郷出身の方が山車の上で演奏したり、青梅市のお祭りに携わっている方々が応援に来たりと、いろいろな人が楽しみながらお祭りを盛り上げているところを近くで見ることができました。

お祭りを通じて知り合ったり声をかけていただいたりする方もおり、地域の方々との距離が近づいたような気がします。そういった部分でも、お祭りに参加させていただいてよかったと感じました。
もともと檜原村のほかの地域から移り住んできた人の多い地域とのことなので(この話もお祭りの準備のときに聞くことができました)、移住者などにより優しいのかもしれないな、と思いました。

親子で練習に参加している方々もおり、毎回活気がありました

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※記事の中で暑い暑い、と繰り返していますが、執筆している9/25(水)の朝の時点で、気温が14℃くらいまで下がりました…。ほとんど湿気もなく、正直違和感を感じながら書いています。
その辺りの陽気の移り変わりについては、また次回以降の記事で…。  

             

【ライタープロフィール】
松本 圭史
群馬県前橋市出身。前職は在宅の介護支援専門員。2024年8月より東京都檜原村地域おこし協力隊に着任。情報発信業務を担当している。ゆず、ルバーブなどの村の特産品を使用した商品開発や、白炭を使ったコーヒー豆の焙煎をしてみたい、と構想中。