階段落ち今昔
約1ヶ月前の話。
相当久しぶりの連勤2日目の夜、疲労度MAXだったせいか、屋根裏部屋から降りる階段で最後の一段を踏み外してしまった。
荷物(主に本)が詰まった小箱を積み上げた狭路で、軽い荷物は跳ね飛ばしてしまった。
幸い、頭や首、背骨など衝撃に弱い部分はとっさに守ったものの、お尻は打撲、右足首は明らかな捻挫。
捻挫だけで済んだと思っていたら、翌日にはたった一段の衝撃で体のあちこちが痛む。若くないのだ。
大昔、雨上がりの朝。名古屋鶴舞公会堂へ向かう地下鉄へ降りる階段から転がり落ちたことがあった。10段はあったか…。
幸いイベントの大荷物で両手が塞がっており、とっさに手をつくこともなく、見事に受身を取って頭から落ちていった、らしい。階段の段差で両方の膝下を打ち、右膝に擦り傷を作っただけで済んだ。数年とはいえ、少林寺を習っててよかった。
※弟は2人とも武道(空手と剣道)を習わせてもらっていたが、私は「女が強くなっても生意気になるだけだ」と父に反対され、アルバイトができた短大時代の2年間だけ勝手に通った。
同行していた友人は恐怖で泣き出し、なぜか怪我人の私がなだめることになった。そのままイベントをこなし、帰阪した。
日曜で病院もやってなかったので、自宅に帰ってから自分で手当をした。
翌日、膝下は打撲で真っ黒になった。
驚いた会社の先輩方に促され仕事帰りに病院に行ったら、右足のアキレス腱に関わる筋肉が切れてるとのこと。万が一アキレス腱を傷めたら大変なことになるので、気をつけるように、と言われた。
仰向けになると、右足だけ爪先の角度が下がるので、支えるものが足りないことがわかる。
今回傷めたのも右足首。
捻挫はしょっちゅうだったので手当も慣れているが、青ざめた家人に注意された。
たまたま充電中で外していたので、先日購入したばかりのApple Watchの転倒通知のテストはできなかった。
幸い足はすぐに冷やしたので、後も引いていない。
気づいていなかったので冷やさなかった二の腕の打撲は、2週間以上激しく色が変化してやっと他の皮膚と色が同じになった。若い頃の倍以上、時間がかかっている。
無理は禁物。
しみじみ思った出来事だったが、これからどんどん生活が苦しくなったら、無理をしてでも働かないといけなくなるんだろう。
職場が働き方改悪他の煽りを受け、ざわざわしている。
社会保険を支払ってまで働くのは、体力的にも物理的にも無理!という人が多いのだ。時給も上がったものの、枠内に収めようとすると働ける時間が減ってしまう。
子育て中のお母さん方もお子さんの学費のために働いていた時間を泣く泣く減らしたし、補填として調整しやすいスポットワークを始めた人もいるらしい。シフトを管理している上司は、シフトを作る時期には大変な思いをしている。
私と同年代の子育てが終わった年代の方も、老後の不安はあるけど、体力的にそこまで働けない、と言う。
そんなこんなで、私も今までのように決まった曜日出勤ができなくなり、連勤シフトが発生。連勤の場合は仕方なく時間を減らしてもらっている。実質減収。
それでも連勤のたびに、(今は気候の負担もあるのだろうが…)寝込んでいる。
セミリタイアしてからは、家人に生活を支えてもらう割合が増えてしまった。家人になにかあって収入が減ると、冷房も適切に使えなくて生命に直結するかもしれない。荒天の日に、屋根のある家で守られている幸運を一層感じることになるかもしれない。
いつ何時、誰が働けなくなってもおかしくないのだ。
いろんなことを考えさせられた出来事だった。
次の出勤までに足は問題なく治っていたので、階段落ちのことは職場の誰にも言っていない。