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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百卅三日 8/19
(きのうの日誌を書き上げ煙草を喫いにベランダへ出ると)
朝の光をうけた夏の雲。——
虹が架かった。
〝もうすぐなんだ〟
メロディーの始源。
⁑
星が出ている。運河に横たわる。
声になるしかなかった人。歌になるしかなかった心。
〝君が僕を知っている〟
溶けていく韻。
—— 西に十一日の文月。
⁂
歌と日記と物語と。
/ (RAP)
詩と思索と小説と。
YouTubeで「埴谷雄高・独白『死霊』の世界」を聴き返していた。
MSCの『新宿STREET LIFE』、『帝都崩壊』、『宿ノ斜塔』。『MATADOR』はまだ手に入れていない。
尾丸ポルカさんの歌枠。
『折口信夫伝』岡野弘彦(ちくま文庫)。
白石火乃絵【STAFF Note】【サンオウ通信】の膨大なアーカイブをはやく外に出したい。——
『偏向』創刊準備7月号の編集に手がつけられていない、
サンオウにひとり。家にても漂白う命。
文月十二日