火乃絵のたいむらいん:Day6 5/26
「My Color of Innosense」が終わり、毎日更新するものがなくなったので、その日つくった作品、原稿などをここにアップしていきます。追加で日記、備忘録、写真など。文章データは、あたうるかぎり毎日あげていくつもりです(改稿・改作含む)。
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5/27 up 【New!】
内容見本
【簡易日記】卯月七日
昨日のたいむらいんを上げたあと、「偏向」6月号の編集をしていた。正午あたりに寝る。夕方目を覚ます。昔の恋人の夢を見た。希死念慮の跡は涙のように乾いている。もう暗くなってから大井町に出る、スモールアックスという次郎インスパイアは二度目、まっすぐな瞳をした店主がひとり切り盛りしていて、まだこういう心の人が残っているのだと安心する。ZORN、ライムスター、スチャダラパー、アンソニーBが掛かっていた。真面目な味。一度も買ったことはないし嫌いだが、特集の内容から、今日発売の「現代詩手帖」6月号を探しにアトレの有隣堂へ行くが見当たらない。裏路地の駐車場で一服しているとき、Mallboysの「bird freestyle / mallのみんなへ」が出ているのを知って、iPhoneのスピーカーから流す。去年の年末、深夜に呼び出されTohjiと再会したとき、MURVSAKIのことで一年間思っていたことを歯に衣を着せずぶちまけた。「そんなに簡単なことじゃない」。それから朝まで西郷山辺で二人で話し、別れるまでに「火乃絵は過去に囚われてるよ」と三百回は言われた。火乃絵は、むしろ過去に囚われていないからこそ、文化祭をもう一度やるという発想だし、話は互いに通じなかった。傷は過去に置いてこれるものなどでなく、今疼いているこの心臓だ。広い空へ逃げたいなどとは思わない。——書き始めたらきりがない。言いたいことのひとつだって言えちゃいない。そりゃTohjiにしてみれば火乃絵は井戸の中でいぢけてる蛙にすぎまいよ。「セーフティーゾーンから外へ出てきてくださいよ」。事実そうなのだが、シャッター通りのこちらからみればモールというカゴの中の鳥はTohjiの方にも見える……どうあろうと間違ってるのはこっちなのはわかってる。誰がどうみたって火乃絵はただのいぢけた敗残者だ。陽の下にあるお前が羨ましいと思う。はぐれもんのあつまりか。仲間に入れるものなら入りたいが、警備員に追い出されるのがオチだ。なぜなら、お前のいう〝みんな〟に火乃絵は入ってないから。心がガキで、犯罪者のお仲間で、お前のいうともだちを傷つけ、空気を壊してしまうから。火乃絵もいつか火乃絵も混ざっていい祭のなかで、みんなに会いたいと思ってる。どこに行ってもそういう祭がないから、自分でつくる。
mallへは行けなくてごめんよ、おれは家族や友達とそこへ行くより、ひとりで利根川の土手にチャリを漕いでいってしまう非行少年なんだ。でもそこからはちゃんとmallも見えているんだぜ。河川敷にいるもっと変な友達やホームレスや逃走犯もムカデも、みんな笑顔になれる祭じゃないと、火乃絵は笑えない。お前と違って火乃絵が守れるのは、この邪悪な心と体だけなんだ。こいつをみんなのいるところまで連れてゆきたい。トゥーマッチどころじゃ足りないんだ、Let’s go Crazy! に行かないと。——
いくら日記で書いても仕方ない。関ヶ原公園で詩を書いた、「俳歌009」。
帰ってきていまは深夜2じだ。またくりかえし「bird freestyle」を聴いてる。いつだっておれは間違っている、それは分かってる、涙が出るよ。「mango run」はいい歌だ、ハマって走ってる(ダンスじゃない)。絶望もばからしくなる南国だよ。言葉のいらない世界、お前がみんなを連れていきたいのがわかるよ。
最近、更新がだいたい朝の7じ、寝るのが午。3、4時間寝て夕方の繰り返しだった。今日は早く寝てみる。明日明後日で「偏向」6月号の仕上げをしてリリースだ。なみだをぬぐって張り切りたい、マンゴーみたいに。——午前2じ半現在。
【今日の写真】