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【落選記念;現代詩2編】第45回熊本県民文芸賞応募作品ーその①「まぶたのお母さん」

まえがき 今日12月1日は、88歳で他界した母親の誕生日でした。
コンクール等に応募していますが、なかなか敷居が高く、未だに、ひとつの
作品も表立って大きく評価されていません。目的は、世の中の人々の心持を優しい心に導くことですので、コンクール等に当選しなくても、いつしか日が差す日を信じてまい進いたします。

「まぶたのお母さん」:お母さんの詩(お盆の詩)

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ただいまーーー

おかえりーーー


なにげない挨拶に

オレンジ色の夕焼けが

お母さんの声を覚えていたよ

夕暮れの夕飯を作る

台所の母親のさいばしを持った

後ろ姿が つむったまぶたに なつかしく映っている


ただいまーーー

おかえりーーー


台所から上がる湯気と共に

遠い蜃気楼のような調べが

あのお母さんを   今

温かく 呼び起こして いるよ


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