
エンタメ日記、始めました。
「エンタテインメントとは、なんだと思う?」
去年の5月末、研修の講師で来たある人が僕らにそう問いかけた。その場でいくつかの意見が出たが何となく腑に落ちず、結局、僕はまだその答えを探している。
その人曰く、人の心を動かすものは総じてエンタメだそうだ。確かに包括的で的を得ていると思う。
では人の心を動かすのは何だ。
人の心を動かすことに何の意味がある。
僕は何に興奮し、熱狂するのか。
なぜ熱を感じ、共有しようとするのか。
どこに価値を見出し、時間と金を費やして、
何のために働き、生きるのか。
エンタメとは物語である。
物語は移り変わっていく何かを描き、
僕らはそこに心を揺り動かされる。
それはきっと、命に似ているからだと思う。
そして物語はいつだって愛から生まれる。
それはたぶん最も原始的で強い感情で、
見える世界を変えてくれる魔法だ。
生まれてから死ぬまでを結ぶ一本道を、
誰もが歩いている。
その道もまた人生という1つの物語。
長くはないその道の上で僕らが見て知って体験できることには、悲しいことに限りがある。
だから僕たちはエンタメを愛する。
誰かの愛から生まれた物語によって、限りある自分の物語を拡張していく。
人生という道から見える風景を、自分に見える景色をより豊かで美しく塗り替えていく。
僕らが自分の物語を謳歌するために、
物語は、エンタメは、この世に存在している。
これが現状、僕の仮説だ。
エンタメは愛から生まれた物語で、
生きるとは、たぶん、愛を謳うことだ。
答えを確かめるために
エンタメ日記を始めます。
勝手にマイペースにやっていくので、
もしよかったらお付き合いください。
2019年3月21日 ヒノキョウスケ