遊戯王デュエルリンクス GRフェス 2024 Dec 使用デッキの構築について 【ラッシュデュエル】
今回2024年12月に行われたGRフェスで銀アイコンを獲得出来たので、その時に使っていたデッキの構築なんかについて色々書いていきたいと思います。
〇このデッキの長所
このデッキの長所ですが大きく分けて4つありました。
①スキルパワーが高い
スキル文面で見る印象に比べて実際回してみると思っているよりもパワーが高いです。「フュージョン」素引きなし下級2枚or2種引くだけで簡単に融合体が出せるわけですが、特に「サイバー・ツイン・ドラゴン」に関しては2種ではなく同名2枚引くだけでドラギアスの上位互換のようなカードを2枚消費で出せるので、さすがに強いです。
またデュエル中2度までですがEXデッキの融合体を公開することでその素材となるモンスターの打点をターン終了時まで1600にする効果が地味に強くて、これによりデッキのなかに入れてる下級モンスター数枚が実質ペイルライダーになるので、相手の下級守備をほぼ100%突破出来ることもあってより多く相手のライフを削り取ることが出来ます。
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②1ターンにおけるライフカット性能が高い
もちろん引き前提にはなりますが、このデッキは相手の場に上級が2体ほど並んでいても4000ライフくらいなら余裕で削れるパワーがあります。相手の盤面が少しでも弱ければ6000ライフ削り取るのすら難しくないので生き残りさえすればワンチャン作れます。
あくまで主観ですがライフカット能力は闇ギャラクシーに匹敵するかそれよりも少し上くらいまであります。そう言い切れるほどサイバーツインとギアゴーレム等がひたすら強いです。
③キャラ偽装によって微量ながらアドバンテージがある
このデッキはルークに偽装することで後攻で得があります。ドラギアスター読みをされた場合、相手にレベル7以上の上級モンスターを裏守備でセットしてもらえることが多いです。
そうなれば「見切りのハーヴェイ」の裏側破壊から入って後攻1ターン目に大量ライフカットのチャンスが生まれます。仮にハーヴェイを引けなくても基本守備力の方が低いレクイエム等の上級をサイバードラゴンやデュアルコアトルスでも突破が可能になります。
ただ、偽装キャラはロミンちゃんであっても先攻で相手が下級モンスターを攻撃表示で出して来てくれたり得することはあるので、状況に応じてキャラを選んでいくのが良いと思います。
④全く流行っていなかったので構築バレしない
ライトスターサインのグッドスタッフで、ギアゴーレムとかミラーイノベイターとか入ってるんでしょう?ということは1~2枚カードが見えればおそらくほとんど看破されるかと思いますが、細かいピン刺しのカードは採用バレせずに得することが何回かありました。覚えている範囲で、
・マーチンヴァイナリーをセットしているのにギアゴーレムで反射ダメージを警戒してか攻撃されずにターンが返って来る
・こちらが事故局面、サイバードラゴンが墓地に見えている状態で、融合出来ずに盤面が詰まったメタリオン側が苦しまぎれにセットしたデュアルコアトルスを突破して来ない
・格上サイキック対面
こちら: 縦サイバードラゴン+伏せグレイモヤ 残LP1600
相手: LIVE+プリマギターナ+下級ATK1500
グレイモヤケアされてギターナの効果使われるだけで負け
→→→グレイモヤが通ってライフが100残る
特に下2つは勝ちを拾えたため、構築が細かいところまで透けてない状況は想像以上にメリットが大きかったです。
〇このデッキの短所
続いて短所ですが、大まかに2つあります。
①高火力アタッカーが少ない
デッキレシピを見てもらえれば一目瞭然ですが、ライフカット能力が高いとは言いつつ、このデッキはステータスの高いモンスターの採用枚数が少ないです。融合召喚が大前提なのでそれを意識しながら常に戦わなければならないわけですが、大型モンスターを並べて大きくライフを取れても盤面を処理されると返しのターンでジリ貧になることがあります。
融合召喚をする場合、そのターンできっちり決めきるかその次のターンで確実に仕留められるように意識して立ち回らなければなりません。
ちなみにこういった理由で毎ターンほぼ確実にモンスターを並べてきて盤面を処理してくる光ギャラクシーが若干苦手だったりします。
②上級モンスター引きすぎによる手札事故
このデッキはクラフタードローンのような手札を入れ替えるカードが入っていないので、特にレベル7以上の上級モンスターを2枚以上引いてしまうと、途端に動きにくくなります。
アドを取るためのカードがほぼイマジナリーリアクター任せなので、基本的に上級召喚のリリース素材は自力で引いてきて揃えなければなりません。
こういった理由でレベル7以上の枚数を極力抑えているわけですが、それが①の短所を生み出すきっかけにもなっているのでそこが弱点と言えます。
〇このデッキの立ち回り・プレイング
このデッキにプレイングはほぼありません。強いて言えば1秒でも早く算盤はじいてキルラインに届くかどうか計算するだけです。基本的にはかつてのハンクラドラギアスGSのように上から引いたパワーカードを相手に叩きつけるだけですが、とは言え、意識していたことはあるのでテーマを絞って書きたいと思います。
〇闇ギャラクシー対面
基本的にはカードの引き合い、極力無理してゴリ押し通して、先にライフを貫いた方の勝ちですが、意識することは出来る限り闇ギャラ側のライフを3000以下まで削り取ることです。
闇ギャラクシーはデッキの性質上、通常モンスターを召喚してスキルを起動する動きになるのでバトルフェイズに入る最終盤面は、だいたい上級2体+バニラまたは上級1体+バニラ+αになります。
その際生き残れば、返しのターンで「シエスタトレーロ」からギアゴーレムorミラーイノベイター、もしくは「陰陽封陣」+サイバーツイン等でバニラ下級を殴るだけでキルが成立します。
シエスタトレーロが絡みさえすれば、ギアゴーレムorミラーイノベイターorジョインテックレオor死者転生+1枚の計3枚で要求値もそこそこにキルが狙えます。
ちなみに、先攻19の28戦22勝(※計測ミスで勝率±3%ほど前後する可能性あり)だったので、先攻偏りを加味してもデッキパワーで負けてる印象はまったく無かったです。
〇サイキック対面
サイキック側がブン回り出す前にライフカットで勝ちに行くのは闇ギャラとおそらく一緒です。あるいはライフを削れるところまで削って、回復されてもギアゴーレムorサイバーツイン等でキルを取れる圏内まで持ち込んで、LIVEの隣に出てくるプリマギターナorサイピックアッパー等を叩くことでキルを狙います。
試合が長引きそうな場合、あるいはサイキック側のライフ回復が積み重なってライフをゼロにして勝つことがあまりにも難しそうな場合、とりあえずLIVEだけ処理しに行って被ダメを抑えるプランに切り替えます。
〇スキルの小技
手札に融合素材が3枚以上ある場合、ちょっとした小技があるのでそれを紹介します。
例えばサイバーツインを出す状況で手札に余分なリアクターやソードダンサー等がいる場合、これらのカードをスキルで指定してフュージョンを取ってくる動きをすると、
"例:サイバーツイン+リアクター(ATK1600)"
といった盤面を作ることが出来ます。こういう動きで相手のライフを貫くのがギリギリ間に合うことが時々あるので、計算が済んだら積極的に狙いに行きます。
〇スキルの注意点
前述した打点UPの効果ですが、EXデッキのカードを公開する必要があるので、例えばアシュラスターを出した後にリアクターを指定しようとしてもスキルが使えないので注意が必要です。陰陽封陣でEXデッキに戻すか、煩わしいならルークで偽装せず素直にEX6枚体制で構築しなければなりません。
〇このデッキにおけるカードの採用枚数とその理由
最後に、カードの採用枚数とその理由について的を絞って解説していきたいと思います。
〇「サイバー・ツイン・ドラゴン」 採用枚数:1~2枚
ギアゴーレムと並んでこのデッキの核となるカードです。無条件で2回攻撃出来るので下級モンスターで相手の裏守備を処理しつつこのカードで大ダメージを取りに行けます。万が一処理された場合でも、後に続くミラーイノベイターや陰陽封陣のコストになってくれるので墓地に落ちてからも使い勝手が良いです。
ちなみにこのデッキはサイバーエンドの方はほとんど出ません。
〇「鋼鉄馬マーチン・ヴァイナリー」
機械族でレベル7のため、ミラーイノベイターのコストになり、ジョインテックレオのサルベージにも対応しているので採用。加えて今期の環境では相手の盤面に平気で2体以上モンスターが並ぶことはザラなので、2回攻撃を付与するコイントスの効果は基本通ります。エイムイーグルと組み合わせるとATK3400の2回攻撃で盤面を一気に処理しに行けるのが強いです。
攻撃力がより高いドラギアスの方が優秀ではありますが、今回のGRではATK2400も2500も、不純物なしでLIVEやレクイエムを結局抜けないのでそこまで大差はないです。
〇「サイバー・ドラゴン」 採用枚数:1~2枚
サイバーツインの融合召喚の確率を上げるためにピン刺ししてます。サイバーツインを出さない状況では裏がライステラスかどうかチェックしに行ける役割も出来ます。DEF1600で場持ちも良いです。
〇「ジョインテック・レオ」
主にギアゴーレムを釣り上げてとどめを刺しに行く用に第2の死者転生代わりとして採用していました。
相手の墓地の魔法・罠カードをセットする効果も地味に凶悪で、魔法・罠主体のデッキ相手にゴーストサイクロンや状況的に使えないスターリスタート等をセットさせて伏せゾーンを埋めて簡易的にドローロックさせる動きも出来たりします。
顕著なのはメタリオン対面で、状況によっては魔法・罠ゾーンを埋めてDEF1400以上のモンスターを守備置きしてるだけで勝てたりします。セットさせる効果は墓地にレベル7以上の地属性機械族がいなくても出来るため、様々な用途で使える優秀なカードです。
魔法・罠が少ないデッキで運用出来れば、種族サイクロンカード等をセットさせてもほぼノーリスクで伏せゾーンを埋めることが出来るので、勝ち筋の幅を広げてくれます。
〇「デュアルコアトルス」
事故率低減のためレベル7以上のモンスターの枚数を抑えたい、かつアタッカー不足も解消したいと考えた結果、ピン刺しで採用してみることに。
これ1枚ではシエスタトレーロや陰陽封陣でサポートしないと相手の盤面を突破しづらいですが、スキルの融合体と一緒に出せるシチュエーションでは4枚消費で相手の盤面を取りに行くことが出来ます。
守備表示に出来れば効果の2100打点でレクイエムやMelo:Dを処理しつつ2回攻撃を通せるため、盤面処理能力はそこそこあります。
入れ替え候補は「風使いトルネ」など。
〇「見切りのハーヴェイ」 採用枚数:2~3枚
下級のなかでも最も使ったカード。このデッキは素早くライフを取り切ることを目指すデッキなので、「鉄の重撃」と一緒に抱えて罠を割りに行く実質JUMPチェックの動きが出来るのが優秀な点で採用しています。
さらにシエスタとのコンボで大型モンスター処理、ギアゴーレムの貫通先の見極めも出来て、かつステータスもそこそこ高いので積極的に殴りに行けて、貫通からの被ダメも最小限に抑えられる等、1枚でこなせる役割が大きいのでフル投入しています。DEFが1500以上であればモンスターを破壊出来るため、ドラゴサイトを運良く破壊出来たりもします。ドラギアスター対面で相手の裏守備が1枚だけなら積極的に前を触って行きます。
〇「シエスタトレーロ」 採用枚数:2~3枚
見切りのハーヴェイやアシュラスターの裏側破壊のアシスト、ギアゴーレムとミラーイノベイターの貫通アシスト、デッキをシャッフル出来てリアクター効果の再利用を狙いに行けるのでこちらも仕事が多いです。ペイルライダーやプリマギターナを寝かせて貫通でキルを取りに行くことが多いです。3枚フル投入が理想ですが、調整の段階では2枚でも3枚でもやりたい動きをする場合ほとんど変わらなかったのでこの構築では2枚に抑えています。
〇「最強旗獣エイムイーグル」 採用枚数:1~2枚
下級モンスターでリリース素材にもなり、3枚目の陰陽封陣のような役割が果たせます。ただし、ステータスが低く流行りのライステラスを喰らってしまうので1枚に抑えています。
〇「万能地雷グレイモヤ」
無力化と今でも悩むところはありますが、このデッキはグレイモヤの方が少々使い勝手が良いです。素早くライフを取ることを目的としたデッキなので相手の場のモンスターが少なければ少ないほど返しのターンでキルを狙いに行きやすいためです。
また、無力化を使っても次の自分のターンで融合もアドバンス召喚も出来ず場が詰まってしまうことがあります。
LIVEやドラギアスターを出されるとグレイモヤで処理出来なければ返しで解答がないという状況が発生することもあるため、グレイモヤの方がバリューが高い場面が比較的多いです。
上級モンスターを調達しやすい闇ギャラクシーは別ですが、サイバーやドラギアスターのような盤面を突破してなんぼのビートダウン系デッキを使っている方ならこの感覚をなんとなく分かってもらえるでしょうか。
光ギャラクシーのようなデッキが流行れば差し替える準備をしておくといいかもしれません。
〇「シン・シャイン・ニュー」
ボルトライコーンと迷った結果差し替えた1枚。
罠だけでなく入ってる魔法カードも基本すべて強いサイキック相手だと、どんな状況であってもセットカードを封じる効果を通せれば僅かながらでも勝ち筋を作れるので、サイキック対面だけを考えるなら素直にライコーンの方が良いです。(※サイキックは容易に3面展開してこちらの盤面を処理してくれるので)
ただし実装されているのが1枚なうえに都合良く効果を使える状況はそうそうやって来ないので、他対面のことも考えると極端に旨みが少ないです。効果を起動出来なければライコーンは実質攻守の低いバニラなので、アタッカーとしても貫通耐えとしても使いづらいため、結果的に攻守のバランスが良いシンシャインニューを優先しました。
また、シンシャインニューだとクロビュールも突破出来て光属性でエイムイーグルのコストにも出来て守備力もそこそこあるので、色んな状況に対応しやすいです。
入れ替え候補として考えていたのはコルクトルーパーなど。地属性ですが、リミットが解除されたらジョインテックレオとかも良いかもしれませんね。
〇おわりに
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ここ最近のGRフェスではエックスで拾った構築に札を入れ替えるだけで挑んで来たので、久しぶりに自分なりに考えた構築でアイコンを取ることが出来てとても楽しかったです。
毎日ポイバを開催していただいたナナオ@na_nao_naoさん、GRフェスやポイバで対戦していただいた方々へ、ありがとうございました! またマキシマム研究会の方々へ、いつも構築のアイディアを提供くれてありがとうございます。
構築バレしたらどうなるか分かりませんが、自分では結構パワーの高いデッキだと思っているので良かったら遊んでみて下さい。
それではまたどこかで。