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【カッパドキアの旅】昼食付き終日観光!グリーンツアーでトルコの大自然を満喫する

トルコの中央部に位置するカッパドキア。
世界遺産や洞窟、熱気球など人気スポットや見どころが盛りだくさんの観光地である。

広大な上に公共交通機関がほぼないカッパドキアの観光スポットを巡るには、基本的に車移動になる。だからこそ、その歴史についていろいろな話を聞きながら巡りたい場合はバスツアーがまさにうってつけだ。


カッパドキアのツアーは、ツアー会社によってルートや立ち寄るスポット、料金などが若干異なるが、概ねレッドツアー、グリーンツアー、ブルーツアーというような感じで観光エリア別に共通の名前がついている。

北部を巡るレッドツアーは、ガイドブックで見るようなカッパドキアの代表的な景観や中心地を楽しめるツアー。一方南部を巡るグリーンツアーは、地下都市探検や渓谷ハイキングなど大自然を味わうアクティブなツアーだ。そしてブルーツアーはまだあまり知られていないカッパドキアの穴場スポットを巡るようで、一度訪れたことがある人や観光客が多い場所はちょっと苦手...という人におすすめなんだとか。(ツアー会社によってはレッドツアーとグリーンツアーを組み合わせたイエローツアーというのもあるらしい)


私は今回、その中でグリーンツアーに参加した。
グリーンツアーを選んだ理由としては、レッドツアーで回るところは宿泊先のギョレメの街から徒歩で行けるスポットもあるのに対し、グリーンツアーのスポットは自力で行くのはかなり難しく、バスツアーだからこそ効率よく回れると思ったからだ。

グリーンツアーのルート

【ギョレメパノラマ】

朝9時頃ギョレメの街を出発し、最初にバスが着いたのは丘の上。ギョレメの街が一望できるという通称「ギョレメパノラマ」である。

ギョレメの街並みや奇石群を一望でき、何も遮ることなく目の前に大きく広がる雄大な景色はまさにパノラマビュー。

岩場の先端に記念撮影用の椅子が置かれていたり、小さなお土産屋さんがあったりして、人も多い。一番最初に見せる定番の場所という感じで10〜15分程度自由に見て回れるのだが、時間内で十分満足できるような比較的コンパクトな立ち寄りスポットだ。

石が積まれているのかと思ったら猫だったり亀だったりした
どでかサイコロございます
フリマ感のあるお土産売り場(?)


【ピジョンバレーと宝石店】

次に向かったのはピジョンバレー。という説明を聞いたはずだったのだが、先にバスが着いたところはGoreme Onyxという宝石店。

ガイドのお姉さんによると、宝石に興味がある人は中をゆっくり見て、買いたい人はもちろん買うのもOKだし、興味がない人は出たところにあるピジョンバレーにどうぞというような感じだった。ビジョンバレーの目の前にある建物だったのだ。
宝石を買う予定はなかったのだが、トイレもそこの宝石店にあるよと言われたためまずは館内に入ることに。

異国に行くとなぜかトイレの写真を撮りたくなってしまう私。(撮れるくらいの状態であれば)
壁がなんだかおしゃれ。流すボタンも有機的な形で面白い。
トイレへの心配りガチ勢の日本に住んでいる身としては、海外旅行に行くとハラハラするトイレ問題だが、とても綺麗だった。

トイレを借りるだけ借りて申し訳ないが、宝石にはあまり興味がなかったのでお店を出てピジョンバレーへ。
ピジョンバレーにはその名の通り至る所に鳩がいる。岩肌には無数の穴が空いていて、それらは全部鳩の巣なんだとか。

糞を肥料として使ったり、伝書鳩兼ペットとして飼育していたそうな。
ギョレメパノラマのスポットよりも、こちらの方が駐車場も広くお土産屋さんも綺麗に並んでいて、ひらけている感じがした。
同じバスツアーのメンバーも宝石を見たりビジョンバレーを見たり、それぞれ好きなように過ごして次の場所へ。
正味20分くらいだったかなぁと思うのでどちらも興味がなくてもそこまで退屈はしないと思う。

【地下都市デリンクユ】

続いて向かったのは地下都市。私と友人はこれが目当てでグリーンツアーに参加したと言っても過言ではない。
カッパドキアにはカイマクル、デリンクユ、オズコナック、マズなどいくつもの地下都市がある。私たちが参加したツアーではカイマクルかデリンクユ、その日によりどちらか混雑していない方に行くとのことで、今回はデリンクユに向かうことになった。

デリンクユは深さが85mもある、世界でも最大規模の地下都市。観光スポットとしては地下8階まで開放されていて、地下50メートルまで降りることができる。
と言っても、正直中に入ってしまったらもうここが何階なのかなんてことはさっぱりわからない。順路らしきプレートなどもところどころにあるにはあるものの、ガイドなしで個人で乗り込もうものなら出てこれないのでは?と思うくらい広い。

キッチンや教会、学校、トイレなど説明を聞いて「なるほどなぁだからこの作りなのか」と形がわかるようなスペースや壺のようなものが置かれていたり、ゴロゴロと転がして侵入者を阻むようなどでかい石の扉があったり。まるでインディジョーンズのような世界。

かなり細い通路やかがまないと通れない所もあって、歩いているだけでもわくわくして楽しい。
ちなみになんせ地下なので結構寒い。小一時間は中を冒険することになるので、夏場でも地下都市に行く際は何か羽織るものを持って行った方がいいと思う。
さすが人気のスポットだけあって他のツアー客などもいたが、ぎゅうぎゅうにはならずにじっくり楽しめて大満足だった。

【ウフララ渓谷】

地下都市を出てしばらくバスに揺られ、着いたのはウフララ渓谷。
ここで昼食をとるとのこと。中に進んでいくと京都の川床のようなスペースもあるいい感じのレストランが。すごーい!ここで食べるの?とテンションが上がったが、予約席だったのか我々のツアーはそこには座れない内容だったのか、通常の陸地にある川床付近の室内スペースへ。

あそこで食べたかった…

6つくらいあるランチメニューの中から、私は魚料理と迷いつつベジタブルキャセロールをチョイス。友人はトルコのハンバーグと呼ばれるキョフテを頼んだ。


ランチはサラダとパン、それぞれ選べるメイン料理とデザートにオレンジというラインナップ。ベジタブルキャセロールはチーズがかかっていて野菜だけどしっかりボリューミー。パンはもう、トルコの食卓では韓国料理でいうところのキムチのノリでいつでも出てくる。米が添えられていても問答無用で出てくる。

食事を食べ終えると、一緒にツアーに参加していたモルディブからお越しのファミリーが何やらバッグから大きな四角い缶を取り出した。
ぱかんと開けるとスパイスの香り。中にはクミン、シナモンなどのスパイスとナッツやドライフルーツっぽいものがたくさん入っている。ガイドのお姉さんが興味を示すと、快く「よかったら」と勧めてくれ、私たちもつまませてもらった。モルディブの食後のデザートみたいなものらしい。
そういう商品があるのか、はたまた彼女たちが好きなものを詰めてきたのかはわからなかったがなかなかの量だった。これをバッグに入れて持ち歩いているとはすごい。


昼食を終えたあとは、しばらくハイキング。
ハイキングといっても高低差はあまりなく、川沿いの遊歩道や歩きやすい森林の中を散策するという感じなので、ちょうどいい腹ごなし。
5月だったので気候もベストで、緑溢れる気持ちのいい山道(渓谷だから谷道?)の中、景色を撮影しながら歩いていく。


途中、「ここで休憩しましょう」と川辺の近くでカフェっぽいところに寄ることに。好きなところに座っていいと言われ、めちゃくちゃ可愛いクッションが置かれた一角をゲット。

柄フェスティバル

昼食をとったレストランにはアルコールがなかったのでお水を買ったが、ここにはトルコのビールEFESが置いてあったのでついつい注文。

セルフィムービーからクロップしたので急に画質がざりざり(笑)

いっぱい歩いた後のビール、最高。
ランチもあったのでウフララ渓谷はかなりゆっくり過ごした気がする。全部含めて2時間くらいはいたかもしれない。

【セリメ修道院】

最後に向かったのはセリメ修道院。岩場に造られた洞窟教会だ。
正直、ここはノーマークだったというか何も前情報がなく「連れてこられた」感満載で訪れたのだが、ものすごく見応えがあった。

巨大な岩山の中にはいくつも空間があって、食堂や教会、倉庫などのいろいろな跡地があり、地下都市よりも暮らしが想像できるような内部だった。転げ落ちたら終わるな...というくらいのところまで登っていける。

急な斜面や足場の悪い道も多いので、おじいちゃんおばあちゃんはちょっと大変かもしれない。あとスニーカー推奨。サンダルは滑って怖いと思う。

ひぃぃ

ちなみにセリメ修道院はスターウォーズエピソード1のロケ地候補になったんだとか。(トルコ政府の許可が降りなかったので実際は違う場所になったらしい)

下調べなしで全く知らないまま来たけど、地下都市と同じくらいの冒険感があって想像以上に楽しかった。


これにてグリーンツアーは終了。
朝から出発し、ギョレメの街に戻ってきたのは夕方くらい。約8時間と丸々1日使う感じのツアーだが、その分いろいろな場所を巡れるし、バスの移動時間でゆっくり座っていられるのでへとへとになるというほどハードではなく、存分に満喫できると思う。

初めてのトルコで、個人で行くのがなかなか難しいところを見て回りたい人にはグリーンツアー、おすすめです!

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