日本の上下関係によって新たなあだ名がついた留学生
日本の部活、特に運動部は上下関係が厳しい。
高校時代に私が所属していた弓道部も運動部+武道ということもあって、かっちりとした上下関係がある部だった。
高校入学当初、私は敬語に慣れるまでかなり苦労した記憶がある。私が通っていた中学校には上下関係みたいなものがなかったからだ。
田舎で人数も少なかったので、みんなほとんど顔見知り。幼い頃から「〇〇くん」「〇〇ちゃん」なんて呼んでいたので「先輩」と呼んで敬語を使うという文化がなかった。
たまにバレー部のこわーい女の子が中学生になった途端、部内で敬語を使わせたりなんかはしていたが、バレー部ではない私が「ねぇエリちゃん」なんて呼んでも別に怒られなかったし、縦社会が一番厳しそうなイメージのある野球部ですら「〇〇くん」呼びのタメ口だったと思う。
今思うとうちの町、なんかかわいいし平和だったな...。
ちなみに、親同士も人の家の子を呼び捨てやあだ名で呼んでいたと思う。今だとあんまりないかもしれない。これも田舎あるあるか、それとも時代的な問題だろうか。
そんなわけで高校から先輩への敬語デビューとなった私。
もちろん今まで大人の人や店員さんなどに敬語を使っていたので知ってはいるのだが、ちょっと仲良さげに話している時に敬語を使うのが難しい。
たまに会話が盛り上がってぽろっとタメ口が出てしまった時などは「え?今なんて言った?」みたいな空気になって楽しかった空気が凍りついたり、非常に気まずい思いをしたことが何度かある。(仲良いんだから別にええやろとは言えない1年生)
しかしある日、その厳しい上下関係に変化があった。
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