「幸せすぎて、書くことそんなにないでしょ」
彼は私にそう言った。
結構前からの知り合いで色々な物事に造詣が深いその人は、会うといつも勉強になるような話をしてくれるし、優しく接してくれる。物知りでいい人だなぁと思っていたのだが。
たまたま先日久しぶりに会った時に「最近は何してるの?仕事でもそれ以外でも、何か面白いことあった?」と聞かれ、私は数年前から文章を書き始めたということを初めて伝えた。
近しい友人や周りに本や小説、文章を読むのが好きという人があまりいないため(私が知らないだけかもだけど)、今まで自分が何かを書い