告白水平線 #毎週ショートショートnote
私たちはとても似ている。
抜けるような晴天の日は穏やかな気持ちで寄り添い
夜の海みたいにどんよりと暗く黒い部分も共有できて
沈む夕日が溶け込んでいくのを見ては、燃えるような想いを募らせる。
それでも、共に生きていけないことはわかっていた。
どんなに心を通わせても、あなたにはあなたの世界があり、私には私のいるべき場所があった。
「何もかも全部捨てて、一緒になりたい」
そんなあなたの告白に、私は黙っていることしかできなかった。
だってこの関係は、この距離だからこそ成り立つの