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一般ピープルの、一般ピープルによる、一般ピープルのためのQC検定1級”論述試験”の攻略方法
1.QC検定1級合格を阻む裏ボス
皆さんみなさん、QC検定1級の勉強をどのように進めてますか?
例えば、ざっくりとこんな感じでしょうか。
1.テキスト、過去問を購入する。
2.購入した問題集や過去問を実施する。
3.間違ったところを、テキスト・動画・ブログの教材で調べる。
正解です。
しかし、大正解ではありません。
何か抜けていますね。
それを認識するために、ここでもう一度QC検定1級および準1級の合格基準を思い出しましょう。
準1級・1級
(1) 準1級合格基準
1級試験の内、手法分野と実践分野からなる一次試験(マークシート試験)の結果が以下を満たし ていること。
・総合得点が概ね70%以上であること。
・手法分野と実践分野の得点がそれぞれ50%以上であること。
(2) 1級合格基準
・当該回の準1級合格基準を満たしていること。
・論述方式で行われる二次試験の得点が概ね70%以上であること。
1級の合格基準の一つ目は、「準1級合格基準を満たしていること」です。
準1級の合格基準とは、下の2つの条件を満たしている必要があります。
・総合得点が概ね70%以上であること。
・手法分野と実践分野の得点がそれぞれ50%以上であること。
なるほどなるほど、これは皆さんの手元にある”テキスト”・”過去問題集”・先人たちのブログやYoutube動画で対策できそうですね。
では、もう一つの条件を見てみましょう。
・論述方式で行われる二次試験の得点が概ね70%以上であること。
そうそう、1級の試験には論述があるんです。
冒頭の”QC検定1級の勉強例”にはこの論述対策がないんですね。
だから、QC検定1級の受験勉強をしている人達の中にも、論述試験に対してどんな勉強をすればいいのか悩んでいる人も多いと思います。
2.QC検定1級の論述試験が難解な理由
では、論述試験も、過去問や問題集、先人たちのブログやYoutube動画を利用して対策すればいいじゃんかっ!!
おっしゃるとおりでございますっ!!
しかし、過去問や問題集には回答例のようなものはありますが、肝心な情報がなく、実際の試験とは様相が異なります。
肝心な情報とは、論述試験の必要文字数や論述試験の解答のポイント。ここで解答のポイントとは、一つ一つの論述問題に対するポイントではなく、論述試験そのものの解答のポイントです。
また、先人たちのブログやYoutube動画には、不思議な事に論述試験の事を詳しく述べているものが、ほぼ見当たらないのです。
これが、全国のQC検定1級受験者を最後の最後まで悩ませる理由です。
3.QC検定1級の論述試験の概要
では、皆さま長らくお待たせいたしました。
QC検定1級の論述試験の概要について、満を持して発表いたします。
①試験時間
30分
②解答用紙
横30文字×縦25文字=750文字
QC検定1級論述試験に合わせて升目を作成した解答用紙を作成しておりますので、ご自由にお使いください。
以前は、マークシート方式と論述方式合わせて120分でしたが、第34回からマークシート方式90分+論述方式30分となり、マークシートの解答用紙を回収してから、改めて論述試験が開始される方式になりました。
論述試験の答案用紙も、その頃から横30文字×縦25文字の1枚で統一されております。(第32回から第38回まで受験しているので、その辺の違いを現場で体験している・・・😢)
4.QC検定1級論述試験の解答ポイント
では、続いてQC検定1級論述試験全般の解答ポイントです。
まず最初に、論述問題の毎回共通の部分を見てみましょう。
次の[1]~[4]の設問からひとつを選び,論述問題用の答案用紙にある設問番号の記入欄に選択した設問番号を丸で囲んだうえ,解答を記述せよ。必要に応じて図表を用いて補ってもよい。なお,解答にあたっては,選んだ設問の指示に従う事。また,対象業務に関するあなたの立場(管理者,実施者,責任者など)を明確にすること。さらに,下記注意事項を読んでから解答すること。
【注意事項】以下のような答案は採点の対象とはならない。
①選択した設問番号を丸で囲んでいない場合
②選択した設問番号と違う番号の解答を記述している場合
③複数の設問番号を選び,解答を記述している場合
④答案用紙の裏面や枠外にまで記述している場合(ただし,枠内分は採点の対象とする)
問題文のポイントとなる部分を太文字にしております。
まず、一つ目の太文字です。
「対象業務に関するあなたの立場(管理者,実施者,責任者など)を明確にすること」
設問とは直接関係ないのでツイツイ忘れがちですが、忘れると減点でしょう。しかし裏返せば、忘れさえしなければ、何点かはゲットできるということです。
次に、二つ目の太文字です。
「答案用紙の裏面や枠外にまで記述している場合(ただし,枠内分は採点の対象とする)」
横30文字×縦25文字=750文字 以上を書いても採点対象にならない、つまり書きすぎてもダメなんですね。
さらに、一つ目の太文字の内容である「対象業務に関する自分の立場」は、どんな設問であっても必要なので、純粋に設問に対する解答として使える文字数はそれほど多くありません。
裏を返せば、論述といっても文章作成にそれほど頭を使わなくてもいいのです。
5.QC検定1級論述試験の解答例
では、QC検定1級論述試験の解答例を第34回QC検定1級の論述試験問題(4)を例として、ポイントを開設しながら示します。
まずは、問題文です。
企業人教育(部下育成)の基本は、〝求められる行動ができるように仕事をとおして教え込む〝という職場内教育(OJT)が中核をなす。品質管理教育(手法・考え方)に関して、あなたが関与したまたは自社の事例を用いて、部下や後輩は度に対して行うOJTで留意すべき基本事項を示せ。さらに、その基本事項に基づき、あなたが職場内で部下や後輩に行い、従来にない工夫を加え効果的だった教育の取り組み事例、およびその効果の測定方法、そして成果を記述せよ。
では、まずは解答例を示して、その後に解説を行います。
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解説1:1行目
ここは、どんな問題でも共通で記載しなければ減点対象となる「対
象業務に関する自分の立場(管理者,実施者,責任者など)」
を明確にするための記述です。
これは、定型文みたいに記載すればいいので、一度決めてしまえば
悩むことはないですね。
解説2:2行目
ここは、これから自分が述べる内容を記載します。問題文から抜き
とって記述するので、悩まないですね。
解説3:3行目以降
まずは、問題文で”示せ”と記載されている項目を取り上げて、小見
出しとして取り上げます。今回の問題文では、以下です。
「OJTで留意すべき基本事項」
「効果的だった教育の取り組み事例」
「効果の測定方法と成果」
これも、問題文からの抜き取って記述するので、あまり悩まないで
すね。
そして、この小見出し抜き取りには以下の効果があります。
1.要求されている解答のポイントをしっかり押さえる事ができる。
2.採点者側目線からも、項目に区切って記載されているので読みやすい。
その後は、その小見出しについて、記述していきますが、ここは自
分の知識や経験をもとに悩みながら記述します。
6.論述試験の勉強のポイント
ポイント1:750文字の論述解答に慣れる。
先の解説で示した、論述記載の流れに慣れる事ですね。3項で添付した論述用フォームをダウンロードして、過去問に取り組みましょう。
ポイント2:鉛筆で750文字を書き切る体力を作る。
最近、鉛筆を持って文字を書くという機会がほとんどないかと思います。
だから、750文字を書き終えた後は、意外と手がプルプルして最後の方は文字が震えます・・・。
紙と鉛筆を用意し、ポイント1で記述した解答を、無心で転記しましょう。
そして、750文字に耐えれる手を作って起きましょう!!
これを10問くらい実施すれば、論述試験は怖れる必要はございません。
7.論述過去問解答例一覧
それでは、QC検定1級合格者である私が、試験合格2か月前に取り組んだ、以下の全15問の論述過去問の解答例一覧をご紹介します。
第33回QC検定1級論述試験(1)解答例
第33回QC検定1級論述試験(2)解答例
第33回QC検定1級論述試験(3)解答例
第33回QC検定1級論述試験(4)解答例
第34回QC検定1級論述試験(1)解答例
第34回QC検定1級論述試験(2)解答例
第34回QC検定1級論述試験(3)解答例
第34回QC検定1級論述試験(4)解答例
第35回QC検定1級論述試験(1)解答例
第35回QC検定1級論述試験(2)解答例
第36回QC検定1級論述試験(1)解答例
第36回QC検定1級論述試験(2)解答例
第36回QC検定1級論述試験(3)解答例
第37回QC検定1級論述試験(1)解答例
第37回QC検定1級論述試験(2)解答例
必要あれば下からゲットして参考にして下さい。
なお、各問題毎に、ワードの論述フォームに記載しております。
構成は1ページ目に問題、2ページ目に解答例となっております。
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