私の青春の全てを舞台に置いてきた
舞台に立つと、生きている心地がする。
舞台に立つと、息がしやすくなる。
舞台に立つと、今までの自分が肯定された気分になる。
通っている高校の1番端の校舎の、1番上の1番奥の、少し広い部屋で、私たちは芝居をしている。
でもそこで芝居するより、ホールの舞台に立って演じる方が伸び伸びといきいきとしている気がする。
最近よくこれを感じる。ああ上手くいかないななんて感じもあまり無くて、これは何故だろうと思考するけれど、高校生の私には言語化しきれない。
先日、県大会がありました。結果としては無事1位通過で次の大会へと進めることに。それでもひとりひとりに課題が残る結果。
でも私はこれがとてもいい結果だと思います。ここが到達点、最高点じゃなくて、まだまだ伸びしろがあって上を見上げている。この状態が、人が1番伸びようと、成長しようと努力するのに最適な状態だと思います。
私はというとやはり自分が演じる子に対する解像度がまだ足りない。浅い演技をしているなと感じます。
でも、台本から与えられた情報(セリフから読み取れる人物像等)が少なすぎる。かといって勝手に変な設定を付け加えて演技のテイストが変な方向へ曲がっていくのもあまりよろしくない。(毎回新しい演技をすべきだという意見も持っているが、、)
話は最初に戻りますが、演劇は私の人生の今までの苦悩とか暗くて汚くて惨めな部分を、存在を受け止めて人生のやなこと全てこのためにあったのだと思わせてくれます。まだ誰にも言ったことは無いです。
この感じって、人生でまだ掴んだことがなくて、だから初めて掴めたこの今がほんとに嬉しくて、大切にこの感覚を、この初々しさを抱き締めて、脳に焼き付けて記憶したいんです。
この今の感覚をなにかに残したくて、書きました。
始めたての頃の初々しさと経験って一生戻ってこないから。そして綺麗だから。
勉強も恋愛もし足りないけど、それより先に演劇がしたい。
もっともっと、先の景色が見たい。その先の、頂点が見たい。
何かを追いかけ求めている時の人間って無敵で貪欲で本気で素敵だなと私は思います。
その過程で昔みたいに挫けたり躓いたり転んだりして汚れても、構わない。それが素敵だと思うからです。
自分の思う素敵を追求して、まだまだ輝いていたい。眩しさを振り撒きたい。
若いうちに、やりたいこと全部やりたいから、後悔したくないから、今を全力で生きます。
そしてその私の全てが、舞台にあるのです。
舞台は、私が1番私らしくいられる場所でした。