退去費用、6万円取り返した話⑤第2ラウンド
前回、結局平行線に終わった議論を踏まえて大家に会わせろと要求した後、いろいろあってブッダが一線を越えてきました。今回は第2ラウンド、中盤戦です。
催促してみた
まずは前回の話し合いの後、2週間ほど経っても向こうから返事がないため、こちらから何度かメールと電話で「今どうなってる?」と問い合わせました。
初回は「今やってる」と蕎麦屋の出前風の回答。
その次は電話で追いかけたところ、「大家さんは多忙な方なので時間が取れない」とのこと。食い気味に「365日時間が埋まってるわけないでしょう?まずは候補日程をピックアップしてください」とクギを刺す私。とはいえこの段階で、大家が本当に出てくることはないだろうなと思いました。大家が出てくればブッダの対応の杜撰さがバレるし、「私にお任せを(キリィ)」と言ってたブッダが問題を処理できないと思われかねず、大家の代理で業務を遂行するという存在意義にも疑問符が付きます。
なのでこの後は、「不誠実な対応を続ける管理会社(および大家)」という事実を積み重ねることにしました。
そして決裂へ
その後、さらに時間が経ってからメールでつついたところ、「オーナーは私に一任するとおっしゃってるのでこのまま私が話します」とのこと。
さらに、「おたくの主張の根拠は何なんだ」という逆質問。前回の会話を覚えてないのか?これには「ガイドラインと申し上げてますよね?弁護士含め外部の相談窓口に確認取ってます」「外部窓口は調停行為はしないので、問い合わせても無駄ですよ」と回答したものの、引き下がる様子もないので消費生活センターと、不動産適正取引推進機構(業界団体)の窓口を教えました。するとその後、メールでこんな返信が↓
XXX様のおっしゃった窓口に問い合わせた。消費生活センターからは「XXX様から問い合わせがあったかどうかは回答できない、最終的には裁判という方法がある」と、不動産適正取引推進機構からは「ガイドラインに強制力はない、個別の内容について掘り下げて判断する機関ではない」との回答であった。
新たな事由は出てこなかったので、最初に戻り解約精算を進める。敷金をこのままお預かりしておくわけにはいかない。(メール内容の紹介ここまで。この時点ですでに退去から6か月が経過していました)
これ、「特約にさえ書いておけばなんでも要求が通るのか」「入居者の主張は正しいのか」ということにはまったくタッチしてないんですよね。
具体的な事例に踏み込めば不利なことを言われると思ったのか、そこまで考えずに「問い合わせはあったのか」「ガイドラインは絶対か」ということだけを質問したのか分かりませんが(個人的には後者と思いますが)、何にしても、自分の考えを補強するためだけにやったんでしょう。
問題は、合意も取れていない内容で精算を進めると言い出して、大家に会わせろの件がないがしろにされていること。こちらからは以下の通り返信しました↓
・ブッダとは話が噛み合わないことは何度も確認している。このままブッダとやり取りしても解決しないので大家との話し合いは必須
・確認取れた内容が、ブッダの主張が正しいという根拠にはならない。
・協議不可能であるなら、今後の解決のため、お互いの主張を明文化するための時間を取りたい
・合意も取れていない内容で解約を強引に進めることは非常識。勝手に清算を進めた場合、当方の主張と折り合っていない部分については返還を求める
これに対するブッダの返信は↓
契約書の特約事項が解約精算の合意事項と考えている(相変わらず高尚で意難解なお言葉です)
勝手に振り込むのではなく、契約書に基づいて清算をすると考えている
不足分の返還を求めるのはそちらの意思なので、口をはさむつもりはない(=勝手にやれば?)
引き続き私の正当性を主張していきたい(メール内容ここまで)
この時点で、「もう、こちらの主張を反映させたいなら訴訟しかないな」と思いました。話し合いにも応じない、自分の主張に根拠はない、大家に取り次ぐという小僧の使いっ走りもできないのでは、相手にする意味はないな、と最終確認ができたという感じです。
というわけで、今後は訴訟に向けてのアクションを具体的に進めていくことにしました。次回、今まで以上に長くなりますが訴訟の結果まで、最終章をお届けします。
おまけ
今回のエントリーですが、ブッダと大家の関係性について、思うところがあったので追記します。大家が管理会社を使うメリットの一つに、入居者からの苦情に直接対峙しなくて済むということがあると思うんですね。それが分かっているので、管理会社は自分を飛び越えて大家に直接クレームが行くようなことは非常に嫌がります。なぜなら自分たちが「仕事してない」という評価を受ける可能性が高いから。定型的な業務なら面倒くさいだけですが、クレームとなると感情をぶつけられることもあるし、解決方法が明確でないだろうこともあり、大家の負担、不快感も増すでしょう。そしてブッダはこの考えがあったので非現実的な言い訳をしてまで大家に会わせることを拒んだ(または何も考えていない真正の悟り人)ということだと思います。