ご冥福なんて祈りたくなかった。

真っ白くてしなやかな猫みたいでくるくる動く薄茶色の瞳が印象的だった。儚げで美しいお姿からは想像できない低めのカッコいい声で「ひなこ様」って呼んでくれた。
初めて見に行った9プロジェクトの舞台で思わず感極まって涙声になってしまった私に一緒になって泣きそうになりながら感謝を伝えてくれた。

映画『インターミッション』の樋口尚文監督はとてもナイスなお人柄でホームパーティーを開いてくださったり、ご飯の集合をかけてくださったり(お母さんか!)、舞台を観に行ったりと交流のあるうちにどんどん仲良くなった。いつも謙虚で意地悪から一番遠くにいる稀有な存在で見た目も心も「綺麗」そのもの。

だから、闘病なんて知らなかった。いつも楽しくてちょっと長めのLINEのやりとり、楽しいスタンプ、簡単なケーキのレシピを教えてくれたり子供達のことも気にしてくれて、また当たり前のようにご飯でも食べながらお喋りでも出来るかな。そんな風に思っていた夏の日の本当に悲しく残念で残酷で辛い知らせだった。

中丸シオンさん、ずっと大好き。

人は、あまりにも混乱すると耳も目も閉じる。私も45年生きてきて色々なことを経験してきたがこればかりは慣れることがない。


↓シオンカメラマンによる大島葉子さん、私の撮影会。この日も終始楽しかった。

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樋口監督のお宅のホームパーティーより。

なんのポーズ?ユーモアにも溢れるシオンさん。

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