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なみだはにんげんがつくることのできる一番小さな海です(寺山修司さんの言葉より)

子供の頃スイミングスクールに行っていた。
帽子にワッペンがついていて、進級する毎にそのワッペンはかわいくなっていく。
私はイルカのワッペンが欲しかったけどいつまでも貰えないままだった。
スクールの隣にあるパン屋さんのパンも楽しみだったし、自動販売機のいちご牛乳も楽しみだったから向上心は食欲へと変化を遂げたのだろう。
変化というか退化だ。
結局平泳ぎで息継ぎをするたびにプールの底に足がついてしまい息継ぎなしで平泳ぎを泳ぐことしか出来ずスイミングスクールもいつの間にか行かなくなった。
18歳になり、映画『静かな生活』に出演するにあたり(冒頭の写真ね。ちなみに隣は渡部篤郎さん。権利関係が分からなかったので手のみの出演ですみません。)泳ぐシーンがあるという事で都内のプール教室に通った。一回500円くらいで元気なおばちゃん先生がちょっとした事でもいっぱい褒めてくれて、親切に教えてくださる。
ピカピカツルツルのお肌と笑顔が卑屈な私を眩しく照らす。それだけで「プールお肌にいいね!続けよう!」と思えた。プールのシーンの撮影が終わるとともに行かなくなってしまったけど。

水の中は嫌いではない。
漫画を読むのもゲームをするのも返信もセリフを覚えるのもお風呂の中が多い。台本をうっかり湯船に落として慌てたりもする。そんな時はジップロックに入れて封をして冷凍庫に入れて一晩おけば、あら不思議。元に戻りますよ。(これから1noteにつき、1ライフハック置いていこうかな。)
時に湯当たりして全裸で倒れ込む私をネコーズが見ていたり、横で寝てたりする。

だいじよぶですかー
今日はここでおねんねですかー

泣いたり叫んだりするのも大概お風呂だ。
湯船に顔をつけて思いっきり叫ぶ。
なんか笑えてくる。
涙だかお湯だか汗だか蒸気だか分からなくなるのが好きだ。
人前で泣くのは嫌いだ。
猫前で泣くのも嫌いだ。
嬉し涙と爆笑涙🤣と感動泣きだけで生きていきたい。

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