サイコロキャラメル

 駄菓子屋馴染みの笹高志。
学校は違うけど、私たちはサイコロキャラメルを買いに小一からここに来ていた。
忘れもしない小六の冬のある日、
「山田、昨日お前のキモい夢みた。」
「はぁ? 勝手に出演させない。出演料貰うよ。で? どんな夢」
高志はゲラゲラ笑ってるばかり。
「早く話さないと蹴る!」
「判ったよ。俺らサイコロキャラメルを取り合ってさ」
「取り合う?」
「うん、後二個しかなくて、ふたりで取り合うんだよ。分ければ良いのに、お前泣いて騒ぐんだ」
「泣く? 私が」
「で、狡いの。金払いながら慌ててキャラメル四つ口に放り込んで、嚼んだ途端なんと銀歯取れて、ククク」
「ふざけた夢見るな! あっ取れた! 噓! 本当に銀歯取れた。もうぉ」
あれから高志はサイコロを見ると薄ら笑いを浮かべてるんだから。それに立方体の思い出と言う作文まで書いた失礼な奴。でも大切で大事な友達だと書いてくれた。
だからって訳ではないけど山田泉から笹泉になった私って笑えるね。

締め切り間に合いませんでしたが
一応書いたのでアップしました。
失礼いてしました。

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