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デュオ『男子宝石』

『瞬く星の微笑みは、君の沈んだ心に楽しい想い出を優しい宝石にして落とすよ。いつも君の事を思う銀蒼星……うん? 何?』
「何じゃない! 銀蒼星って何? でたらめ言うな!」
「良いじゃん。別にリアルを追求してないし。一番星をイメージしたの。シルバーブルースターって読むの。『ララ永遠に輝け!僕は星の神』YouTubeで歌え踊れ何でもやるデュオ『男子宝石』通称(ボイジュエ)は煌めく男子と言う意味でつけて自前デビューした。曲は俺、詞は星也。曲は80年代ディスコ調のいいのに。詞で喧嘩になる事も屢々。
 そんなある晩ライブ前星也が神妙な顔してふざけた事を言い出した。
「俺地球に居られるの今夜で最後なんだ」
「ばか?」
「帚星と共に消える」 
「くだらん!」
九時ライブ開始。
今夜は珍しく星がよく見える。
何曲か終えた時星也が叫んだ。
「帚星!」
「えっ?」 
星也が消えた? 嘘だろう……。
「星也! 星也!」
虚しくアスファルトに落ちていく俺の声が凍える。



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