鈴木先生
って、あったな。
とは言っても、僕はドラマしか見た事無いけど。
長谷川博己さんが主演をなされてた、学園モノだけど、ちょっと風変わり。
長谷川さん扮する鈴木先生は、問題児でなく、ごく普通の生徒が抱える問題にほどきちんと向き合わないといけない、というスタンスの先生。あらゆる学園モノと逆行する感じで、僕はすごい好きだった。ちょっとロリコン臭かったけどね。
そもそも、普通の生徒って、どうして普通かって所なんだよ。
中流家庭の生徒?勉強もスポーツもそれなりの生徒?
多分、こういう意図は含まれてない。
先生や学校に問題を持ち込まない生徒。目立たず、息を潜めてる生徒。恐らくだけど、これが普通の生徒。もっと、簡単に言えば、めんどくさくなくて、無害な生徒。
子供っていうか、思春期の学生って、世界観とか視野が限られてるから、どんな些細なことでも大きな悩みになるし、自分を追い詰めてしまう。故に、誰もが何かしら爆弾を抱えるもんだと思う。だけど、学校の先生はとりわけ手のかかる生徒、不良にばかり目を向けるし、なんか愛情も多めに注ぐ。
まぁ、先生だから仕方ないよな。と思いつつも、普通の生徒だった僕は、学校の先生に救われた経験なんてないし、憧れた覚えもない。恩師という言葉に思い当たる人もいないな。
先生になりたい人って、どうして先生になりたいんだろ。僕は絶対に無理だな。だって、普通の生徒に集中したいから。不良は勝手に暴れて勝手に警察の厄介にでもなればいい。
学校で普通に生きてること。これって結構すごいよ。大人に迷惑かけず、ある程度自分で考えながら、悩みながら生きてるんだから。
だから、よくあるあの展開。ごくせんみたいなやつ。あれがすごく嫌い。
初めは、授業中も大騒ぎで喧嘩三昧。けど、段々先生の熱い気持ちに感化されてみんな良い子に。
この不良が良い子になるやつ。あれってマイナスがゼロになっただけなんだよ。やっと常人になっただけ。なのに、すごい成長みたいに言うよね。
不良が憂さ晴らしにカツアゲしたり、虐めたりした生徒のその後ってどうなってんの?多分、派手な格好の派手な髪型したやつの隣を通るだけで心臓バックンバックンになってるよ。そんな子全員に謝ってんの?
まぁ、創作に文句言っても仕方ないんだけども。
なんというか、久しぶりに鈴木先生を見て、こんな思考が巡った。
これから先生になるって人、頼むから、普通の生徒の普通な悩みに向き合ってあげてね。